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北九州市の今後の変化と半導体

※今回の内容には 私の個人的見解も含まれてますが
 業界の片隅に居た人間として 見える範囲での情報を展開致します。


世界の次世代覇権争い

21世紀の原油と言われる先端半導体において世界シェア90%と言われる
メガテック企業TSMC。
そのTSMCの熊本工場誘致には アメリカ政府の意向
並びに 復権を画策するアメリカIBM思惑が絡んでいると言われています。

その理由は2025年までのは起こると言われている台湾有事

近年 バブル崩壊と言われ 経済が衰退局面に入っていると言われる中国において 喉から手が出る程欲しい 台湾経済。
台湾有事が起これば 世界経済はリーマンショック以上の
大パニックになると言われています。
アメリカ VS 中国の次世代覇権争い。
それが このTSMC熊本誘致の真相と言われています。

福岡市 vs 北九州市

そして このTSMC熊本工場の誘致によって 一気に火が付いたのが
九州最大の都市を持つ福岡市と 指令指定都市の北九州市の
半導体関連企業の誘致合戦

全国で少子高齢化や労働人口の減少等により
都市の衰退化が進む中 全国でもトップクラスの
経済成長率を誇る福岡市
対して
長年の景気低迷や人口減少に悩まされてきた北九州市

そこに降って湧いて来たような TSMC熊本誘致と
シリコンアイランド九州構想

ですが 北九州市は昨年 TSMC同様のPSMCの誘致に失敗。
本年度は なんとかASEとの誘致仮契約まで持ってくる事が出来ました。
北九州市が半導体関連企業の誘致に投じた予算は
2年間で4000億円弱と言われ 北九州市の本気度が見て取れます。

そんなTSMC熊本工場ですが ある重大な問題を抱えていると言われています。それは物流。
世界向けの物流は空路と海路
空路は国際空港を持つ福岡に負けるとしても
古くからの交通の要所で 国際船クラスの多くの港を持つ
門司港を有する北九州市
世界企業のTSMCの大量輸送の基本は船
これが 福岡市vs北九州市の争いに拍車をかけてます。

乱戦の地元金融機関

そして 同様に地元金融機関でも千載一遇のチャンスと
半導体関連企業への融資覇権争いが激化して行きます。

九州No.1の福岡銀行を中心とした福岡フィナンシャル
福岡銀行に対抗心を燃やす西日本シティ銀行と長崎銀行の西日本フィナンシャル
北九州銀行を先兵にシェア拡大を目指す山口銀行母体の山口フィナンシャル
地元熊本で頭角を表そうと画策する肥後銀行・鹿児島銀行の九州フィナンシャル
同様に 中小企業・ベンチャー確保で争う日本政策金融公庫と信用金庫

各金融機関が この乱戦のチャンスを生かすべく
より一層の覇権争いの渦で 試行錯誤を繰り返しながら
果敢に挑んでいるのです。

北九州市の今後

北九州市は本来 土地柄的もあり 九州の玄関口であり かつ
アジア方面への輸出入の要所と言う役割を担ってきました。
同時に 様々な勢力の覇権争いの重要拠点である事も
過去の歴史が示しています。

この次世代の世界の覇権争いを発端とした
北九州市を巻き込む激戦の波は 今後の北九州市を
大きく変える可能性を秘めていると思っています。

その様な世界感の中で 暮らす私達は
どのような夢をみるのか?

まだまだ 北九州市を取り巻く荒波の行く末は
目が離せない状態です。

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