ススミルができるまで コンセプト編(2/3) 〜Why SUSUMIRU?
アイデア出しを開始
遡ること去年の7月。
当初は、アメリカはテキサスで開催されるSXSWに出展しようとプロジェクトがスタート。
「未来のインターフェイス」というコンセプトでさまざまなアイデアを出し、数回のブレストを経て「もしもボックス」のような方向になんとなく定まってきました。
まだまだ旅行も行けない頃だったので、コロナ禍で不自由な日常生活の中に楽しみを見出す、というテーマはこのころから現れてきていました。
「日常」のなかにある「非日常」とはなにか
はじめは「旅行に行けないので旅した気分になれるように」と、世界のいろんな場所への横移動から始まり、深海から宇宙への縦の移動の方向性でトライしたり、また時間的にタイムトリップするようなアイデアにまで展開していきました。
そこから、逆に「おうち時間」が増えたからこそ、普段気にも留めていないような「日常」にありふれたものを、視点を変えて見てみよう、という方向に。
動物の視点(五感)を使うとどう感じられるか、ミクロやマクロの視点だと?など、議論したり参考イメージを集めたりしながら、ミクロの世界に収束しました。
顕微鏡を購入して身の回りにあるものを覗いてみながら、拡大すると、意外なものがすごく美しかったり、全然違うはずのものがすごく似ていたりして、
人間に当てはめると、普段見た目で人やものを判断することも多い私たちですが、細胞レベルになると人間なんてみんな一緒だよ、ということかなと考えさせられたりもしました。
何を展示するか
身の回りのものにフォーカスすると決まったので、次はその対象物を検討。
購入した顕微鏡では限界があったため、精度の高い顕微鏡をお借りすることに。
→ 東京都立産業技術研究センターの多摩テクノプラザ にはたくさんお世話になりました。
野菜などの食べ物、衣類や印刷物など、たくさんの日用品を持ち込み、片っ端から覗いて、拡大すると面白いもの・美しいもの・意外なものをピックアップしていきました。
また、顕微鏡を覗いて思いも寄らないものが見えるその体験自体が楽しく、「ピントが合ったときの嬉しさ」も表現できるよう、コンテンツを作り込んでいきました。
SICFへの出展が決定
モックアップなど順調に進めていたものの、年末に差しかかるにつれコロナ禍が悪化、最終的に海外出展を断念することに。
SXSWへの挑戦は見送ることになりましたが、ここまでSONICJAMの魅力を表現する展示について議論を重ねてきたため、せっかくなので形にしたいということで、国内の展示会に切り替え、SICFへの出展を決めました。
この頃、SONICJAMデザイナーの2人もチームに加わり、PAJAMASとなるメンバーが出揃いました。
SXSWに向けて議論している時は、技術面でのアピールやビジネス的な訴求力を重要なポイントとして考慮していましたが、アートフェスへの出展ということで、コンセプトやデザイン面により力を入れ、少しずつ方向が変わっていきました。
予定していたものと展示会の性質がだいぶ変わったこととブースサイズが1650mm四方とかなり小型になったため、体験方法も空間に合わせて変更しました。
詳しくは、次の記事に続きます。
*この記事は、3部作の真ん中の記事です。ぜひ他の記事もご覧ください!
ススミルができるまで コンセプト編(2/3) 〜Why SUSUMIRU? (この記事)
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