離乳食について②「どうしてダメなの?」を考えると調理が楽になる
こんにちは、のーとです。今回の記事は、前回の続き、離乳食の調理法についてです。
前回触れたように、補完食の考えを知ってから離乳食のハードルは下がりました。しかし栄養面の知識がついただけで調理そのものの負担が減った訳では無いので、作るの面倒だなあと思う日々はしばらく続きました。
また、私の子どもはモグモグが上手では無いので、月齢通りの商品は使えず市販の離乳食だけに頼るのも限界があり、どうしても手作りしないといけませんでした。
しかしある日、「種を取り除いて」「はちみつはダメ」「皮は湯むきして…」といった、食材ごとの調理法を見ていると、「あれ?色々ダメって書いてあるけど、ダメな理由にもレベルがある…?」という事に気づいたのです。
自分なりの分類ですが、本当に細心の注意をはらうべき食材と、ある程度手抜きしても大丈夫な食材を、ルールに基づいてグループ分けする事で調理がぐんと楽になったので、今回はそれについて紹介したいと思います。
レベル1:食べても問題無いけど、口当たりが悪いもの
…トマトの種、ぼそぼそしがちな魚の身がこれにあたります。皮を湯むきして種を取り除くといった作業は食べやすくするために大切ですが、種が一粒混ざったとしてもうんちに混ざって出てくるだけなので、まず危険はありません(追加:皮はちょっと注意が必要です)。子どもが食べてくれれば良い食材なので、あまり肩に力を入れて調理しなくても大丈夫です。
このグループの食材はハンドブレンダーでゴリゴリ潰したり、代用できる市販品を使う事でかなり楽に調理できます。先に挙げたトマトなら、ホールトマト缶のジュースの部分を使えばとても楽に調理できます。トマトの皮は喉にはりつく可能性がありますが、缶なら全部湯むき済みですし、ジュースの部分にはほとんど種は入っていません。裏ごしが面倒なカボチャも西松屋に赤ちゃん用の乾燥フレークが売られているのでよく使います。魚は「身がふっくらしてくれたらいいのでは?」と思い、柔らかく煮付けを作る方法を調べ、調味料は使わずだし汁で煮た後にハンドブレンダーで潰してさらに食べやすくしています。
レベル2:形に問題があるもの
…豆やミニトマトのように小さくて丸い食材、固い骨が混ざっている魚の切り身等がこれにあたります。栄養豊富なので食べさせてあげたい食材ですが、形のせいで喉に詰まらせて窒息したりケガをする危険があります。レベル1より注意して扱う必要はありますが、問題があるのは形の部分だけなので、それを解決すれば大丈夫です。
このグループの食材も、レベル1同様ハンドブレンダーで潰したり、代用できる市販品が無いか考えます。市販品は探してみると意外と見つかります。例えば豆なら豆腐、納豆、豆乳といったものが代用できますし、私は調理が面倒な時はツナの水煮缶を使ったりしています。
ただ、トマト缶でもツナ缶でも、子供向けでない食品を買う時は注意して見ているポイントがあります。次のレベル3に載っているポイントです。
レベル3:形に関係なく害があるので赤ちゃんに与えてはいけないもの
…有名なものならはちみつや黒糖が挙げられます。少量でも食べやすいペースト状になっていたとしても、赤ちゃんにとっては毒になってしまうので少なくとも1歳になるまではあげてはいけません。またモロヘイヤのさや等、あまり知られていないけど猛毒を含む植物もあるので、家庭菜園で採れた食べ慣れない野菜等は調理する前に一度危険が無いか検索しておくと安心です。
摂りすぎが危ない食品もあります。私が最も注意しているのは食塩です。
1歳未満の子は一日当たり1.5gまでと厚生労働省は推奨していて、体重1㎏あたり0.5gの食塩を摂ると中毒症状が現れると言われており、実際に死亡事故もあります。よく「離乳食は調味料を使わないで」や「薄味で」といったアドバイスを目にするのはこういった理由があります。
でも一日1.5gまでって、実際どれくらいでしょう?例えば私が使っているアイクレオの粉ミルクは800ml中0.3g程度の食塩が含まれています。一日でそれくらい飲むので、子どもに与える食事中の食塩は1.2g未満に抑えないといけません。これは、コンビニで売っているカルビーポテトチップスのりしお(85gサイズ)と同じくらいの食塩量です。大人と同じ味付けをすると危ないけど、注意しておけば避けられる量かな?という気がします。
私はベーコンやハム、梅干し、干物といった塩を多く含む保存食品は使わず、トマト缶やツナ水煮缶を使う場合は食塩不使用のものを選んだり、栄養成分表示を見て100gあたり0.1gとか、ごく少量の食塩しか含まれていない事を確認して、食塩の摂りすぎを防ぐようにしています。
まとめ&次回の話
こうやって「危ないレベル」に分けて食材を扱う事で、我が家の離乳食の準備はハンドブレンダーで潰しまくるか市販品を組み合わせる事で調理できるようになってきました。
本当は具体的な調理の話やライスシリアルの話も書きたかったのですが、長くなってきてしまったので次回にしようと思います。もっとうまくまとめられるようになったらいいなあ…
参考資料