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大甲子園と本編との違い??

ドカベンの作者水島新司さんが亡くなっていた。

わたしが小学生の時、学校の図書室で、ドカベンを借りることができた。
小さい図書室の中でもマンガ本が入ってるのは少なく、手塚治虫の「火の鳥」
あと「サザエさん」と「かいけつゾロリ」が覚えてるだけであったと思う。

マンガ人気は競争率が高い。そのため、なかなか自分に借りる番が回ってこない。
全校生徒が借りれる対象だから、まとめて借りる事は出来ないし、続けて見たいのに次を借りられてしまうと、巻を飛ばしてみなくてはならない。

わたしはやむなく巻を飛ばして見ることにした。1週間待ってもいっこうに帰ってくる気配がないしその時は、今よりも気が短かった。
そうすると、どう話がつながったのかわからない状態になる。
だから「想像」するしかなかった。その話の続きを。
ああなってこうなって、ん?どうなった?
でもさすがに、だいぶ本編と離れていて順を追えなくなっていた。

古本屋でどうにか続きを買いたい。
今(コロナになる前)みたいに、店で立ち読みしてても誰も言ってこない状態じゃなかったし、17時半の門限との戦いもあった。
お年玉の残りを握りしめ、いざ町一番の大きな古本屋に行くと、探していた「ドカベン」自体はあった。
が、見たい巻がどうしてもない。
しかし、見たこともない「大甲子園」なるものがそこにはあった。


「大」がつくという事は、なんでも「スペシャル」と勘違いしていた時期だった。
総集編か、はたまた盛り合わせか。
早速購入。帰ってしばらく読んでいた。
いっこうに話はつながらず・・・別の甲子園大会が始まっていた。
見たこともない選手・・・正直なんじゃこりゃだった。

今調べてみると、「ドカベン」続編で、高校3年の夏を描いた作品だったことがわかった。そしてこれまでの水島作品の登場人物が一同に介して甲子園を舞台に試合をするといった、水島新司の集大成作品だったことがわかった。

前から水島新司はこの作品の構想を抱いていたらしく、そのためにどの作品も高校の3年春の甲子園までで物語を終了していたみたいだ。
これはすごい!!

そんなことを知らないわたしはまだ小学生で、「ドカベン」以外の登場人物も誰も知らない。
困惑していたけど、まぁその時に楽しかったからまぁいいってことにしておこう。

水島先生!どうもありがとうございました!!安らかに!

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