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曽爾村という読み方も知らない小さな村に来て4カ月経ったよ、という話
秋晴れの日曜日
昨晩の焚火の跡を眺めながら
絶好のロケーションにある家の裏手で
朝ごはん(すでに昼過ぎ)を食べている
豊かな暮らしだな、と思う
奈良県曽爾村(そにむら)という
自然豊かで、夏は涼しい(冬は極寒らしい)
人口1400人ほどの小さな村
縁もゆかりもなく、読み方も分からなかったこの村に
暮らしの拠点を移して4か月が経った
「都会からこんな何もないところにきて、不便でしょう」
とよく言われる
曽爾村の暮らしは、不便なのだろうか
曽爾村には、何もないのだろうか
電気も水道もガスも通っていて、
給湯スイッチひとつでお湯もでる
村内にスーパーやコンビニはないが
近くの町までせいぜい車で30分だし
一人暮らしの私は、月に2~3回買い出しに行ければ十分だ
ご近所さんから新鮮な野菜をいただくことも多い
(Amazonも翌日に届く!)
わざわざ休暇を取ってリフレッシュに出掛けなくたって
満点の星空の下、家の裏で焚火ができる
これまで都市部で営んできた私の“ふつうの暮らし”が
むしろちょっとグレードアップした気さえする
困ることといえば
これまでの人生で出会ったことのない虫たちが
時折出現することくらいだろうか..
(これもある種のグレードアップともいえる)
田舎に暮らす、ということは
思い描く暮らしや生きかた、働きかたによっては
もしかしたら選択肢が少なかったり、
何かしら不便なこともあるのだろう
私自身、ライフステージが変化していく中で
この先何を感じるかは分からない
それでもこの4か月間の曽爾村での暮らしは
私にとっては快適で、豊かで、充実していた
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私はこれから、移住定住支援を基軸に曽爾村で活動する地域団体
SONI SUMMIT(ソニサミット)の一員として活動します
私がここに来た時、手を差し伸べてくれた人がいたように
誰かが曽爾村で暮らしたい、と思ったときに
そっと寄り添える人であれたら、と思う
inoko