無名人インタビュー:無名でお金を稼ぐ人
SNSをやっているのがもはやデフォルトな時代、本名以外の名前を持っていたり、本名以外で呼ばれたりする方が多いなんて人も、珍しくない昨今。でも時々、どっちが素の自分なんだろう・どっちの自分で生きていたいんだろうって、思うことありませんか?ということで…今週もお楽しみください。
本日ご参加いただいたのは、小田急線さんです!
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▼イントロ
そんり:今日は、どういったインタビューにしていきましょう。
小田急線:どうしましょうか。
そんり:適当に話していきましょうか。
小田急線:そうですね、お願いします。
そんり:今のご職業は?
小田急線:今はフリーランスです。前の職場の仕事と、WEBライターを半々ぐらいでやってますね。あと仕事ではないんですけど、下ネタ特化型のPodcastをやってます。
そんり:普段のお仕事は詳しくお伺いしても良いんですか?
小田急線:ああ…ちょっと、そこは言えないかもしれない。でも職種で言うと、事務作業と新人研修なんですよね。四月から毎年新しい子が入ってくるんで、研修するって感じなんですけど。ちょっとね、今年の新人さんはすごいルーキーなんですよ。
そんり:どういうふうに?
小田急線:なんて言うんだろうな。言葉が、敬語とか社会的なマナーっていうのは、徐々に培っていくものだから。僕も20~21歳ぐらいの頃ってこんな感じだったよな、みたいな感じで流せるんですけど。なんていうんだろう…いやちょっと宇宙人的な。今までにない価値観っていうか、喋り方をする子がいて。
そんり:ああ。
小田急線:大体まあみんな「今回から研修を担当します、“小田急線”です。よろしくお願いします!」って言ったら、大体の人は「未熟ですけども、よろしくお願いいたします」みたいな反応なんですけど。そのルーキーは、ずっとテンションが凪っていうか、ずーっと無みたいな。テンションの上がり下がりが全然ない子で。戸惑ってるのか、悩んでるのか、混乱してるのか、理解してるのかとかも全然わかんない子なので。
そんり:打っても響かないみたいな?
小田急線:そうなんですよね。ただ、喜怒哀楽はあるみたいで。毎回ちょっと確認するみたいな感じなんですよね。で、前にちょっとテンパっちゃって出来ない仕事があって、今度は同じ手順を一緒にダブルチェックしながらやろうね、みたいな感じで言ったら、無表情で無言だったんで。どう思ってるかわかんないから、「申し訳ないんだけど、今思ってることを言語化してもらえる?」って言ったんですよ。
そんり:はいはい。
小田急線:「じゃあ、シェイシェイっていう感じです」って言われて。
そんり:はあ!?
小田急線:謝謝、中国語の(笑)
そんり:日本人なんですよね?その人。
小田急線:日本人です。でも「謝謝って感じです」って言われて爆笑しました、あまりにも予想外すぎて。でも、仕事は教えたらすぐ出来る感じのポテンシャルは持ってる子で。ただ、言葉選びみたいなのが、危ういバランスを。
そんり:(笑)
小田急線:自分には「謝謝」でいいけど、例えば社長とか部長クラスの人に「謝謝って感じです」って言ったら、どうなるんやろって思っちゃって。だから「一回ちょっと、もう一人の自分と対話して、言って良いかどうかっていうのを確認してから言った方がいいかもね」ってやんわり。
そんり:優しすぎませんか?
小田急線:ほんまに爆笑してしまって。そこつついたら、「そんなに可笑しかったですか?」みたいな感じだったんで。まあでも、これで他の人に話せるネタ出来たわ!みたいな。
▼普段はお堅い人
そんり:WEBライターはどこかの専属ですか?
小田急線:そうですね。知り合いの方で、編集プロダクションに所属している方がいるんで、その人にちょっと案件もらってるって感じなんですけど、コロナ禍でどこも大変だから。セーフティラインっていうか、保険として今の会社以外でも仕事して、うちの会社がダメになった時には、そっちにも行けるような感じにしといた方が良いかもしれないですね、みたいに言われてて。
そんり:なるほど。
小田急線:別に、会社が危ないわけじゃないんですけど、自分が一つの会社だけに寄りかかりすぎてるんで、心配してくれたみたいな感じで。
そんり:でも、ライター業やPodcastやられてるだけあって、言葉もポンポン出てくるし、トーク力もあるし。どこでもやれそうですよね。
小田急線:でもこれ、自分で営業ってやったことないんですよ。自分を売り出すみたいなのって、無茶苦茶難しくないですか?自分がこういう人間ですっていうのもなんか、あんまりよく説明できなくって。営業ってやられたことあります?
そんり:やったことないです。ただ営業とは違うけど、人付き合いの忖度はしてると思います、自分の為に。
小田急線:そうですね。あ、なんかちょっと話がズレるんですけど。例えば、面白い人が来てるから飲みに来なよって言われて、実際に行った時、その面白い人って言われる人の面白くなさって、凄くないですか?
そんり:ええ?
小田急線:人から言われる「絶対に小田急線と合うと思うから、会わせたい人がいるんだよ」っつって実際に会ったら、全然合わなくて。なんなら一緒に付き添いで来てた友達とかの方が、メッチャ面白いじゃんみたいな、なんか。
そんり:ああ、わかる。それ「いい人いるから」パターンもありますよね。
小田急線:そう、それも。友達からいい人を紹介してもらうっていう経験も、今まで一度もなくて。一生のうちに経験したいリストの中には、確実に入ってますね。
そんり:「紹介して」って声かけたりしてます?
小田急線:ああ、それはしてないですね。いい人いたら…それできます?そんなトレンディドラマみたいなこと!「いい人いたら紹介しなさいよ!」って言ったら、ほんまに来てくれます?それ、そんな。
そんり:なさそう(笑)
小田急線:例えば、そんりさんがお仕事だったり、仲良い人とかと関わる中で、この人とこの人って合いそうだなみたいなことって思うこと、あるんですか?
そんり:関係性に限らず?
小田急線:そうそう。
そんり:ありますよ。ラフに輪が広がればいいな、みたいな感じでは思ってます。紹介するってほどじゃなくても。
小田急線:ああ。ちょい前のSNSだと、例えばmixiとか、そもそも自分に合いそうな属性の絞り込みっていうか。こことここのコミュニティに属してるから、ちょっと話合いそうみたいな人を見つけやすかったと思うんですよ、自分とかでも。でも、Twitterとかになると、結構長期間コミュニケーションを重ねないと、その人となりがわからないみたいな部分はあるかなと思ってて。
そんり:うんうん。
小田急線:逆に、いきなり仲良くなるパターンはありますけどね。例えば、自分がこの映画面白かったって言ったら、この映画いいですよねって言って、映画の趣味メッチャ合うみたいなのもありますけども。
そんり:ありますよね、そういうの。
小田急線:それがアレなんですかね、営業上手い人っていうのは、その発信が上手いってことなんですかね。
そんり:でも発信が得意なイメージはありますけどね、Podcastのイメージかな?
小田急線:でも、下ネタラジオやってますっていうのは、WEBライターの仕事には、なんのメリットにならないような気がしてて(笑)だから顔を分けた方がいいと思ってるんですよね、人格を分けるっていうか。真面目な記事とかを書く時はこの名義、全然関係ない趣味の記事を書く時とかはこの名義みたいな感じで。この人って、他にどういう記事を書いてる人なんだろうっていう時に、週に一回下ネタラジオ配信してる人っていうのは、結構ギョッとすると思うんですよ。
そんり:そのWEBライターの方は、堅い記事なんですか?
小田急線:もう完全にそうですね。報道系とかインタビューとか。なんで、全く今の普段の生活と重なる点はないんですよね。でも、それって仕事だから出来るみたいな感じなんですよね。でも、自分のことを売り出してくれっていう感じだと、途端にフリーズしちゃうんですよね。
そんり:ライターとPodcast、どっちが素の自分に近いですか?
小田急線:うーん…難しいですよね。顔 A・Bみたいな感じで。楽しいっていう意味ではどっちも楽しい。取材に行って、自分の書いた記事を読んでもらえて感想をもらえるっていうのは、社会的な喜びというか。すごい嬉しいというか。自分が書いた記事を、全然知らない人が引用ツイートで「この記事良い」みたいな感じで言われてるのを見るのも嬉しいし、下ネタラジオのお便りで、自分の全然知らない、未知の下ネタを知ったときの喜びも、結構同じ感じなんですよね。
▼無と有のゆらぎ
小田急線:この「無名人インタビュー」っていうタイトルが、今のテーマになってて、自分の中でね。今後、匿名として仕事をするのか、自分の名前は出してライターの仕事を広げていくのか。どうしたいのかっていうのが、今、結構分かれ目っていうか、考えてて。
そんり:おお。
小田急線:今までもしてることを紐付けして、その延長線上にあることをしたいのか。もしくは、書く時は書く人としての人格を形成して書く方がいいのか。どっちなのかっていう風な感じで。今ちょうど、それ悩んでて。WEBライターとして、このまま無名のままでいくのか、名前を使って活動するのかって。それによって、例えば営業の仕方も全然違うから。
そんり:WEBライターの方は、本名でされてるんですか?それとも、本名っぽいペンネームでされてるんですか?
小田急線:本名でしてるんですけど、基本的に名前は表記されないんですね。要は、YahooニュースとかLINEニュースとかに載ってたとしても、それは事務所側の依頼で、事務所側の管理になってるので。
そんり:本当にちゃんとしたWEBライターなんですね(笑)
小田急線:はい。その人は、本当に凄いちゃんとしてる人なんで(笑)
そんり:今こうやってお話しててもそうだし、ツイートとか見てて、お仕事とかも凄く真面目にされる人なんだろうなっていうのは、当然わかるんですけど。ただ下ネタPodcastのイメージが(笑)
小田急線:あ、もう確かに、これは言わないと。なんて言うんだろ。インターネットをやってる人、SNSで繋がってる人って、普段何してる人なんだろうみたいな人って、いっぱいいますもんね。そもそも、働いているのか働いていないのかとか、一人暮らしなのかどうなのか。年齢とか性別すらわかんないとか。それこそ、ネタツイートばっかりしてる人とかだと、もう全く背景が読めない。
そんり:うんうん。
小田急線:あとはいわゆるエロアカ、肉体的な繋がりを目的としてるアカウントとか。
そんり:ヤリモクの裏アカ?
小田急線:そうですそうです。そういう人達と交流してた時期とかだと、なんかたまにね、そういう人の中にも、急に突然、自分の飼ってる猫の写真とかをアップし始めたりとかして。その時に、“山から下りてきた鬼は実は人間だった”みたいな。それは表アカでやった方が良くない?みたいな。鍛えている肉体だったり下着姿をアップした方が、みんな「いいね」をくれるじゃないですか。でも、猫のツイートしたところで、繋がってる人達にとっては、多分いらない情報だと思っちゃって。
そんり:たしかに。
小田急線:だから裏アカであえてそういう投稿をする時は、もしかすると、その裏アカ自体が疲れちゃったんかな、みたいな。
そんり:うんうん。四六時中セックスアピールし続けるのって、しんどいですよね。
小田急線:ゴールのないマラソンですよね。そういう人も、やっぱり別の顔になりたいときあるんかな、みたいに思いますね。
そんり:で、ちょうど今その岐路に立ってるって感じ?
小田急線:そうなんですよね。もう同時並列で動いてもいいかなとも思ってるんですけど。匿名でその仕事をしながら、名前を出す仕事ももらえるように動くみたいな。
そんり:それはそれで楽しそうですね。
小田急線:そうなんです。ただ自分も一緒にラジオしてる子も、普段の職業柄、本当に身バレができない硬い仕事してるので、表立ってそんなに、そのラジオ主体でワーって動くっていうのは、向こうにもちょっと迷惑かかる恐れがあるんで。ちょっと難しいとこなんですよね、そこって。
▼人見知りから下ネタを喋りまくる人へ
そんり:子供の頃から、そんなに表に出るタイプではなかったんですか?
小田急線:ああ、そうですね。人見知りで引っ込み思案みたいな感じでした。で、人見知りっていうのをずっと言い続けてて、20代前半ぐらいまで。でもそれって、自分で呪いかけてるなっていうのを、当時ルームシェアしてた友達が指摘してくれたことで、「人見知りなんですよ」って言うのをやめたんですよ。
そんり:どんな言葉がキッカケだったんですか?
小田急線:当時はその友達とルームシェアしてて、たまに共通の友達とかを家に呼んで会った時に、自分は人見知りやから上手く喋れないみたいにモゴモゴしてたら、「人見知りなワケがないやん、絶対嘘やん」みたいに言われて。そう断言されたことで、あ、そうなんやみたいな感じで、急にふと我に返ったみたいな。
そんり:そんな急に受け入れられたんですね。
小田急線:人見知りっていう言葉を、自分が曖昧に使ってたなって思って。筋金入りの人よりかは、ぜんぜん他人とコミュニケーションも取るし、初対面の人とも会話は出来てるってことに気付いて。人見知りだからって言っちゃうと、それをブレーキにして言い訳に使っちゃうから、あんまり良くないなっていうのもあって。もう言うのやめよ、みたいな感じになったんですよね。初対面の人に対してオドオドするっていうのが、どうでもいいフォルダの中に入ったことで、そういうのやめよう、みたいになれたんですよ。
そんり:ああ、確かに。歳をとってくると、結構いろんなことがどうでもいいフォルダに入るっていうか。乱暴な言い方をしちゃえば、誰も私/貴方のことなんて見てないってっていうのが、すごいわかるっていう。
小田急線:ああ、そうそう、本当にそうだと思います。気にしすぎっていうことで、損してることが結構あるなと思って。そんなにみんな気にしてないよっていうことを、ずっとジクジク考えて。で、結局そのチャンスを逃しちゃうみたいな。
そんり:もっと早くに気付いて、好きにすれば良かったなってすごい思うこと、いっぱいありますね。
小田急線:例えば何ですか?ディスコ・クイーンになるとかですか?
そんり:なにそれ(笑)
小田急線:(笑)
そんり:なんていうんだろ…そういう選択するポイントで、毎回毎回自意識の方が大きく働いちゃって、欲しい方が選べなかったみたいなのとか。
小田急線:ああ、ありますね。自分も本当、20代はずっとそうだったかもしれない。そういうレベルで自分のやりたいこととか、興味があることに対してブレーキをかけないっていうのが、30代になってからできた気がしますね。だから、1回大きなことをするっていうよりかは、色んなことっていうか、積み重ねてきたものを振り返って。あ、これできたじゃん自分、っていう方がトータルとしては喜びとして大きくなる気はしてますね。何かがバズって凄い人気になる喜びよりかは、今までこんなことが増えて、こんな人と話せたみたいな積み重ねの方が、多分、幸せの相対値的には大きい気がしますね。
そんり:人生で1回超バズって、そのあと音沙汰なしってのもツラそう。
小田急線:僕、Twitterで何回か、いわゆるバズみたいなことあるんですけど。でも、本当に何にも人生に関係がない。何も世界は変わらないから。なんかもう、そこの数字の一喜一憂が、そこまで無いタイプなのかなっていう感じはしますね。と例えばPodcastを聞く人が如実に減ったとしても、そこまでモチベは変わんないかなという感じがしますね。音声だけっていうのもあるとは思うんですけどね、もちろん。
そんり:ああ、わかります。「いいね」が1個しか付かなくても、延々とやってる気がする。
小田急線:そうそう、そういう感じです、本当に。
そんり:まったく気にならないって言ったら嘘になるけど。
小田急線:そうですね、それはもちろん。でもあわよくば、TENGAと仕事したいとかっていうのはありますけど。
そんり:TENGAって、あのTENGA?
小田急線:下ネタという感じではないけど、真面目な企業案件の一つとして売り込みしたいなとかを考えたりはしますけど。
そんり:出来そうじゃない?
小田急線:そうなんですよね。多分そこはね、もうPodcastの相方との兼ね合いもあるから。個人で動くかどうするかみたいなのは、あるんですけど。でも、聞いてみても良いかもですね、その子にね。やってみるけどどない?みたいに。
そんり:その相方の方は、声すらバレたら困るみたいな感じなんですか?
小田急線:音声だけだったら、多分大丈夫だと思うんですよね。働いてる人がTENGA使ってたら、バレる可能性ありますけどね。あ、この声ってみたいな。もうそこは逃げれないからもう、諦めてくれとしか言えないけど。
そんり:TENGAとどういうのやりたいんですか?Podcastとコラボみたいな感じ?
小田急線:なんかそこも、ちょっと考えてるっていうか。今、仕事としてるのは新人研修とライターの二つなんですけど。喋ることも仕事にならないのかなって、考えたりもする時があって。でも“喋る”を仕事にするって、ラジオぐらいしか思いつかないんですよね。喋りをマネタイズするって、すごい難しいなと思って。
そんり:ラジオDJかアナウンサーくらいしか思いつかないですね。
小田急線:そうそう。Podcastで安定した収益を得てる人っていうのは、多分ほぼいなくて。本当に相当凄い人気の番組で、オンラインイベントとかオフラインイベントとかでチケット販売して、それで収益得てる人は、多分いるはいるんですけど。
そんり:本当に一部ですよね、『バイリンガルニュース』ぐらい?
小田急線:そうですそうです。基本的にもう、音声コンテンツは無償のものみたいな前提はあるから。でもなんか、ずっと言ってるんですよね、メディア関係者の人達って。これから音声メディアの時代が来る!って、一生言ってるけど一生来ない(笑)だから、喋ることで仕事を取ってみたいなっていうのはありますけど、どうすればいいんやろ、みたいな。他のラジオサービスで、投げ銭みたいな形で収益を得るみたいなのはあるんですけど、まだ投げ銭文化っていうのが、そこまで浸透してないので。
そんり:確かに。
小田急線:じゃあ月額で、例えばこの人のラジオ聞くっていうサービス自体も、そんな払えるかどうかっていうのもあるし。なんか、それを文章にしたり、音源をまとめたりとかして販売するっていう方法もあるっちゃあるんですけど。喋ったことがそのまま仕事になるみたいなの、ちょっと興味があるんですよね。って考えると、ラジオ局しかないのかな。
▼無名であることの心地良さ
小田急線:本当にここ最近は、なんていうんだろ…自分が何をしたいのか、何者になりたいのかっていうのを、ずっと考えてますね。何者になりたいのかっていうのも、別にこう、今までずっと書く仕事は匿名でしてきてるので、そこは継続でいいんですけど。名前を出したら出したで、やっぱり面倒臭いことはあるんだろうなっていうのもあって。自分がエゴサーチできないように、「小田急線」っていう名前にしてるってのもあるんで。
そんり:ああ!なるほど!
小田急線:だからそういう部分でもビビってるっていうか、防御してる部分はあるんですよね。それこそ、研修してる子とか、謝謝も含めて、もう実名でSNSをやってる世代だから、ウェブ上に実名を公開することに対して抵抗がない世代なんですよね。そこのギャップもね、自分でどうしようかなみたいに、悩んでるところなんです。
そんり:私も本名晒すの抵抗ないわって言いながら、本名を使い分けてるからなぁ。
小田急線:そこの部分は自分と近いかもしれないですね。会社の仕事してる時の自分と、SNSで繋がってる自分とは分けて考えてるっていうか。そうですね。だからもし、そんりさんが今後はまた何か趣味で活動をするってなったら、「そんり」さんで活動されるんですよね?やっぱり。
そんり:うんうん。例えば、小田急線さんみたいに、どっかのちゃんとした大手のとこで、WEBライティングしてって言われたら、松本京子を使うんだと思う。でも「朴成理(ぱくそんり)にしてよ」って言われたら、ああいいですよっていう感じでもありますね。
小田急線:ああ、なるほど。
そんり:でも名前って大事かも。
小田急線:そうそう、モードが変わっちゃいますもんね。自分も新人研修してる時に、僕が週に1回下ネタラジオしてるなんて、つゆほども思ってないんだろうなって。「◯◯さんって下ネタ苦手でしょう」って言われたことありますもんね、仕事場で(笑)
そんり:ありえない(笑)
小田急線:ああちょっと…はい…みたいな感じ。(笑)
そんり:この「無名人インタビュー」って、全てのレッテル、属性・名前・職業とか、もろもろ全部剥がした時の、その人ってどういう人なんだろう、みたいなのがあるんですけど。でも、その属性であるがゆえのラクさも、今回のインタビューですごく感じて。これ「無名人インタビュー」になってんのかなって、すごい思ってる、今(笑)
小田急線:いやでも、無名で活動するかどうかというとこで、そこで悩んでるんで。すっごい今回は話せて、分解できましたね、なんか。自分が、無名で活動したいことはこれで、名前で出して活動したいことはこれで、みたいな感じで。やっぱりちょっと自分で分けてるんやなっていうことを、あらためて実感できましたね、話して。
そんり:今後はどうされていくつもりですか?
小田急線:そうなんですよね、本当に。今、本当ちょうどそれで、どうしようかなーってなってるんですけど。でも、どっちも動くことにします。無名の自分と小田急線としての自分を、同時に動かしてみて。どっちかがダメそうなら、もうどっちかに傾けばいいかなっていうぐらいの感覚でいいのかなっていう気持ちになりましたね、今。
そんり:どっちかが欠落したら、自分じゃなくなるって思います?
小田急線:ああそうですね、どっちもうまいことリンクし合って、自分が楽しくなれてるんだろうなって思いますね。だって、社会人としての自分だけしかいなかったら、たぶん「謝謝 案件」は普通にブチギレてた(笑)これもネタに出来るぞ!って受け止めれるようになってるのは、「小田急線」としての自分がいるからなんだろうなって思うんで。
そんり:今は、どちらの方が無名だと感じてるんですか?
小田急線:それだとやっぱり書いてる方、金銭的なやりとりが発生してる時の自分は、無名の自分だなって感じ。
そんり:「小田急線」はもう本名みたいになってるんだ、じゃあ。
小田急線:あーそうね。「小田急線」の方が人格的な部分で。うまいこと精神の中で双子がいるみたいな感じで。
そんり:でも不思議な感じですね、本名の方が無名な感じなんですもんね。
小田急線:そうなんですよね。
▼アウトロ
そんり:残り5分ぐらいになりましたけど、何かあれば。
小田急線:自分は今、書く仕事も喋る仕事もしたいので。「小田急線」という名前で、何か仕事があるよっていう人がいたら、是非コンタクトとってほしいです。書く仕事だったら、今までの仕事のノウハウもあるし、喋る仕事だったら…ラジオの音源送るぐらいしかできないんですけど、やることって。
そんり:じゃあ今後は「小田急線」っていう方で、何か金銭が発生するような仕事がしたいみたいな感じなんですね?
小田急線:そうですね。で、もう自分、まあ本名の方で、そこはSNSを介さずにっていうか、自分で開拓していこうかなって感じで思ってるんで。そうですね、言いたいことっていうのはそんな感じですかね。
そんり:「小田急線」の方が、本名の方より大きくなるといいなみたいな感じですか?
小田急線:ああ、そこ難しいですけど。でもうーん…まあでも、どっちも大きくなったら嬉しいんですけど。やっぱりSNSに存在している方の比重が大きいから、「小田急線」で活動できることが増えたら嬉しいです。
そんり:仮にですけど、「小田急線」っていう立場を取られちゃったら、どうします?
小田急線:また何か作るんでしょうね、別の。別の自分っていうか、居心地のいい場所が「小田急線」なので。
そんり:避暑地みたいな感じ?別荘みたいな。
小田急線:ああ、避暑地っていいですね!じゃあ次の名前「軽井沢」にしますね。「軽井沢京子」みたいな。
そんり:それ、私の名前(笑)
小田急線:(笑)
そんり:なんか予想もしないところに着地した!今日は本当にありがとうございました。
小田急線:こちらこそ、ありがとうございました。
〜終〜
編集協力:有島緋ナ
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