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無名人インタビュー:独占!女の60分 団地妻の人

このタイトル、分かる人には分かる。で、タイトルがつりみたいになってますけど、コレつりじゃないですから。まあ夫婦って色々ですよね。清く正しく美しい夫婦なんていないよってことなんですよ、きっと。だから面白い。ニッチな夫婦の実態、楽しんでいただければ幸いです。

ということで本日ご協力いただいたのは、ジャパニーズ・トラディショナル“団地妻”めぐみさんです!

▼イントロ

そんり:本日は「無名人インタビュー」にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。

めぐみ:こちらこそ、ありがとうございます。もうなんかノリで、絶対やってみたいと思って。

そんり:このインタビューはテーマが無いので、話したいことを話していただく。話したいことがないのであれば、普通に会話をしていきながら、どこに着地するかを楽しんいただければなと。

めぐみ:なんか、もうすごい一昨日ぐらいから、いっぱい読みました。「無名人インタビュー」どんなんやろうと思って。で、4月からそんりさんがインタビュアーされてるって、書いてあって。

そんり:そう、合流で。

めぐみ:なるほどなるほど、そういう流れなんですね。

そんり:そうですね。もう一つやってる「愛とセックスのアーカイブス」は、私が主催なので自分の裁量でやれるんですけど。これは「無名人インタビュー」内のいちインタビュアーという位置付けですね。

めぐみ:みんな、面白かったんですよ、どの記事も。みんな面白くて。

そんり:どんな方もね、フォーカスすれば面白い。

めぐみ:そうですね。読み込みました。

▼「独占!女の60分」スタート

そんり:「無名人インタビュー」に興味を持たれたのは、なぜですか?

めぐみ:もともと、自分の話を聞いてもらえるって夢みたいなことっていうのがあって。それをやってくれるっていうことにびっくりしたのと。話を聞いてもらうって、1~2万払わないとダメじゃないですか。

そんり:まあ、そうですね。

めぐみ:それと。自分もよくアプリとかで、知らない人と話したりするのが好きで。あと、カウンセリングっぽいなと思ったのも。あとなんか、自分もしゃべってみたいなって。でも、このインタビューの直前に話すことをめっちゃ箇条書きにしたら、そんな面白い事がなかったんですけど。

そんり:いや、そんなことは。

めぐみ:こういうインタビューみたいな体験は、絶対やっとかなあかんと思って。やるぞ!って思って。それに今、すごく元気なんですよ。

そんり:テンションが高いね。

めぐみ:エネルギーが有り余ってて。それでなんかもう、一瞬で申し込みましたね。

そんり:ありがとうございます。今、お仕事は何されてるんですか?

めぐみ:今は市の水道局で、月初めだけものすごい働いて。あとはもう、ノンビリしてるっていう感じなんですよ。

そんり:ほぼ専業主婦みたいな感じですか?

めぐみ:もう、ほとんどそうですね。前は他にもいっぱい仕事してたんですけど、コロナで全部ダメになって。水道局だけでなんとか。けっこう食べていけるぐらいはもらえるので。

そんり:水道局って、どういったお仕事なんですか?

めぐみ:水が漏水してないかとか、あと料金いくら使ったか見たりとか。あと、お客さん困ってませんか、とか。もう全体的な感じですね。1軒1軒歩いて行って、チェックして。1,800軒分歩くんですよ。1,800軒!

そんり:たまに水道局から、この日からこの日まで断水しますんでお願いしますとか、配りにみえる方がいらっしゃるじゃないですか。

めぐみ:その人は、もっと偉い人ですね。そんなんしはるのは、もっと上の人で。自分はその下で。

そんり:それっぽい感じの仕事ってこと?

めぐみ:そうです。

そんり:それが、月何日ぐらいお仕事があるんですか?

めぐみ:月3日間しかないんですけど。

そんり:3日!

めぐみ:3日間なんですけど、ものすごいんですよ、給料が。私でいう“ものすごい”なんですけど。なんかもう、それ1本で生きてるって感じですね。

そんり:いや、すごいですね、そんないい仕事あるんだ。いい仕事って言っても、大変だけど。

めぐみ:お堅い仕事じゃないですか。私の人生自体がちょっと緩い感じなので。一つぐらい、そういう堅いキッチリしたものがあれば、安心やなと思ってやってますね。

そんり:人生が緩い感じというのは、どういうことなんですか?

めぐみ:まず結婚していきなり、旦那さんがもう結婚が重いって言いだして、仕事辞めちゃったんですよ。頭もだんだん禿げだして、ストレスで。

そんり:差し支えなければ。めぐみさんはご年齢、おいくつですか?

めぐみ:私が44歳で、旦那が43歳です。

そんり:ご結婚されたのは、おいくつぐらいのとき?

めぐみ:30歳で。それまで旦那さんはものすごい働き者で。その働くところカッコイイと思ってたのに、結婚した途端になんか、子供一人にかかるお金は2,000万円やとか言いだして、パタって倒れたんですよ。めっちゃ騙されたと思って。それで、ちょっと1ヶ月ぐらい仕事休ませて欲しいって言われて、今に至るんです。すごくないですか?

そんり:そしたら15年、もうまともに働いてないってこと?

めぐみ:そうなんです。うわ…1ヶ月長いなと思って、宇宙時間が流れとるなと。

そんり:え?それはじゃあ、めぐみさんが家計を支えてる状態ってこと?今。

めぐみ:そうです。その水道局1本で。あとなんか、一人親支援みたいなんが出て。旦那さん、働きませんよっていうのが認定されたので。

そんり:めちゃくちゃ大変じゃないですか。

めぐみ:そうなんです。で、旦那がさっきまで、ずっと横におって。もう出て行けよ出て行けよって、やっと出て行ってもらったんですけど、ずっと家にいるんで。ちょっと今から楽しいことするし、おったら話づらいから出て行ってって言って。5分ぐらい前にやっと出て行ってくれましたね、なんとか。話しづらいじゃないですか、いたら。昨日から、もう楽しみでたまらなかったから。

そんり:ありがとうございます。

めぐみ:いや、もうそんりさんと喋れるなんてないじゃないですか、そんな。

そんり:そんなことないよ、そこらへんにおるよ私は。

めぐみ:そうなんですね、座談会とかされてますか?最近。

そんり:最近はね、してないですね。

めぐみ:そうなんですよね、だからチャンスやと思って。チャンスは絶対逃したらあかんっていう、なんか座右の銘があるので。これはと思って、旦那を必死で追い出して。なかなか出ていかない、寒いからなかなか出ていかなくて、大変でもう。

そんり:ですよね。私も家から出たくない人なんで、基本的に。わかりますよ、気持ちは。

めぐみ:出たくないですもんね。なんかNetflixとかもあるし。

そんり:そうそう。

▼セックス恐怖症の旦那と、女の呪いにかかった妻

そんり:お子さんはいらっしゃるんですか?

めぐみ:子どもは2人いて。でも2人目のときは、もう4,000万になるから作らんとってって言われたんですけど。なんで旦那とは、セックス7回しかしてないんですよ、結婚してから。こないだ数えてみたら、7回しかしてなくて。全部、私が無理矢理させた感じなので。

そんり:命中率がすごいですね、そうやって考えたら。

めぐみ:そうそれ、こないだ友だちに言われた。ほんまや、ポジティブに考えたら確かにそやなと思って。それまで気づかなかったんですけど、7回やんって本当に。去年末のライブ配信を聞くぐらい、セックスに対して重きをおいてるので。だから旦那とはもう、本当にまったく逆で。

そんり:じゃあそういう流れもあって、「無名人インタビュー」の中でも特に私が良かったっていうことなんですね。

めぐみ:はいはい。

そんり:で、旦那さんは働きにも行ってくれないんですね。一昔前の表現だと、男らしくない男ですね。今ね、こういうこと言うとダメだけど。

めぐみ:そうです、男っぽくない。まあ言い方変えたら、イクメンっていう言い方もできるんですけど。

そんり:あ、お子さんの面倒はみてくださるんですか?

めぐみ:ものすごいみるし、家事も全部、旦那なんですよ。私、なんもすることなくて。

そんり:ならいいじゃないですか。じゃあ、逆なだけだ。

めぐみ:そう思えばいいんだ。もう1円でも稼いでくれたらいいとは思うんですけど。でももう、それは諦めましたけど。

そんり:たとえば、働きにも行かないし子どもの面倒もみない、みたいな。もう本当にクソみたいな人も、世の中いますから。めぐみさんが働きに行かれてて、旦那さんが家のことをされてるっていうことですよね、だから。一昔前は専業主婦がね、全盛期だった時代は、女性がそれをやって男性が働きに行って。だから逆なだけですよね。

めぐみ:ああそっかそっか、そうですね。でも専業主婦に憧れてたんですよね。逆に取られてしまったな(笑)

そんり:そうか、専業主婦に憧れがあったんですね、もともとね。

めぐみ:ありましたね。

そんり:女として愛されて、家でゆっくりして、きれいな奥様でいたいなっていうのが、結婚に対する憧れとしてあったっていう感じか。

めぐみ:ありました。それと、一人の人と心も体も、セックスも心もつながり。一人を愛していくっていうのが、いちおう、人生のプランだったんですけど。まったく逆になりましたね、なんか。

そんり:なるほど。

めぐみ:仕方ないですもんね、したくない人は。

そんり:別れようとは思わなかったんですね、でもね。

めぐみ:本当ですね。まったくそれは思わなかったですね。人として嫌いではないんですね。

そんり:じゃあまあ、全然普通に幸せな夫婦だと思っちゃったけど、私。

めぐみ:私がセックス諦めたら、多分いい夫婦なんですよね。

そんり:諦めきれないなら諦める必要ないし。相手は旦那さんじゃないとダメなんですか?

めぐみ:いや、外の人とか、たまにそういうことはあるんですけど。やっぱり、アカンと思う人は思うんやろな、私の生き方は、とか思いながら。まあでも、仕方ないなと思いながら。

そんり:しょうがないんじゃない?だって。

めぐみ:しょうがないですね。なんか、不思議な感じで。数珠つながりで助けてくれる人が現れては消えていくっていう感じですね、外の男の人が。旦那も安定しないので、たまに病気になって入院したら、私がすぐ外にヘルプを求めて。そしたら、必ず誰か男性が現れて恋人役してくれて、また消えて行ってっていう。そういう、なんか、そういう運命なんですよね。数珠つながりのように、こう現れ消えゆく、そして旦那が戻るみたいな。そういう夫婦ですね。

そんり:罪悪感とかは、特にないんですか?

めぐみ:今はないですね。昔はあったんですけど。誰にも言えるものではないなあと、思って。すごい嫌がるじゃないですか、こういうのって。

そんり:嫌がる人もいますね。そういう人には、わざわざ言わなくてもいいけどね。

めぐみ:で、結婚のはじめのころは、旦那としかしてはいけないと思って、市のカウンセラーさんに相談したりしたんですけど。旦那がもう、私に触れられるもの嫌ってなるので。そこまで嫌なら、もうこれはアカンなと思って。他の人に相談に行ったら、外部でやったらいいじゃんって言われて。そっか、それでいいんかなと思って。

そんり:いいと思う。

めぐみ:あ、いいですか?

そんり:それぞれの家庭で自由にしたらって思ってるんで。

めぐみ:え?いいですか?セックスや色恋はもういいって、ライブ配信の時に言うてはって。

そんり:それは、私がそうなだけであって。求める人は求めればいいんじゃない?って感じ。私もまた、求める日が来るかもしれないし。今、そういう状態なだけですよ。

めぐみ:これってもう、生まれつきみたいなもんですよね。要る人、要らない人みたいな。セックスが要る人と要らない人ってもう。

そんり:よく、食欲に例えるんですけど。食が細い人もいれば、すんごい食べる人もいる。

めぐみ:それだけのことか。

そんり:それだけのことじゃないですか。

めぐみ:そうですね。いや、すごい。“女としての呪い”っていう言葉が、すごいピッタリきて。自分、女、女、言い過ぎやなと思って、確かに。

そんり:女でいることが喜びであるなら、その人にとっていいんですよ、全然。

めぐみ:そうなんですね。私はそっちなんですね、たぶんね。

そんり:ただ、なんだろう。大昔からなのか、今は特に美魔女とかね、いろいろあるから。歳をとっても美しい“女”であらないといけないよ、みたいな。見えないプレッシャーに晒されてる人たちも、いっぱいいると思うんですよ。キラキラしてなきゃいけないみたいな。

めぐみ:風潮はそうですね。特に、Facebookとかそうですね。キラキラ部みたいな。

そんり:これからの時代はどんどん変わっていくかもしれないけど、私たちくらいの世代は、女は若くてきれいじゃないとみたいなのって、どっかで植えつけられてるから。

めぐみ:ものすごい植えつけられてますね。

そんり:だからそれが、もう半分呪いみたいになっちゃってる部分って、絶対あると思うんで。

めぐみ:そうですそうです、終わりみたいな。

そんり:だから、それが苦しいならそっから降りて。でも、女であることは変わりないでしょ?汚くなれなんて言ってないんですよ、別に。

めぐみ:そうか、確かに。そこから汚くなれって言ってないですもんね。

そんり:ひとことも言ってないですよ。綺麗でいたいなら、綺麗にしてれば良いし。でもそれが強迫観念になってるんだったら、一旦そこから降りたら?っていうだけの話なんです。

めぐみ:確かに。すごいわかりやすい。

そんり:私も、女を捨ててるわけじゃないから。女を捨てられるわけないじゃないですか、女だもん。

めぐみ:そうですね。もともと女ですもんね。

そんり:そういうことです、そういうこと。ただ、まあいろいろそういう、変に意識高い人たちが煽るから。

めぐみ:本当わかります。“女とは”みたいな、めっちゃ読んでますからね。

そんり:“いい女の条件”とか、そういうのあるじゃないですか。とか、スピ系とかでも、女性性を開花させてどうとか。

めぐみ:男に求められてるなんとかなんとかとか。愛され女みたいなやつですね。なんか、子宮で考えなさいとか。あります。

そんり:大きなお世話ですよ、あんなの。好きに生きるわっていう感じ。

めぐみ:もう40歳ぐらいから焦ってて。で前のライブ配信の時に、女が終わる…ってめっちゃコメント欄で荒らしてたなって思って。

そんり:全然いいんですよ、あれはそうしてくれって、あえてコメントができるようにしてるんで。でも今日、こうやって話を伺ってて、別に悩んでないじゃんって、なんか楽しそうって思いましたけど。

めぐみ:そうですか?良かった。なんか、そんりさんのインタビューの読んだら、38歳ぐらいでちょっと女性として終わる怖さを感じたって書いてはって。良かった、感じてはるんやーと思って、自分も感じてるからと思って。ホッとしました。

そんり:ありますよ、そりゃあ。

めぐみ:ないわけないですよね、みんな。

そんり:閉経するときなんかも、くるんじゃないですかね。

めぐみ:そうですよね。

そんり:若い人でもね、乳がんでお胸を取らなきゃいけなくなったとか、ご病気で子宮や卵巣を取らなくいけなくなったとか。年齢とか関係なく、女じゃなくなるみたいな恐怖とか。みんな形は違えどなにかしら。まったく感じない人も、そりゃあいると思いますけど。

めぐみ:ほんまや。聞いたらそうですよね、確かに。

そんり:逆にね、男性でもどんどん元気がなくなってきて、あ、もう俺って男としての機能が果たせないみたいな感じで、そういうのが嫌だなっていうふうなのもあると思うし。

めぐみ:たぶん、男性の場合、勃たなくなったときとかあるんでしょうね。

そんり:だから、自分の問題だからね、深刻に考えちゃうのはもちろんありますけど。そこまで深刻に考えすぎて苦しいんだったら、1回そこから離れてっていう。まあ、ありきたりですけどね、でもそれしか方法が、やっぱりないんですよね。そんなのわかってるわ、でもできんのだわっていうのもわかるんですけど。でも、やるの本人なんで、できんのだったらしゃあないよね、そうしときって言うだけで。

めぐみ:楽しく生きないと、本当ですね。

そんり:人生、時間だけはみんな平等なので。

めぐみ:確かに。

▼ありあまる性欲=エネルギー

めぐみ:今、相手が途切れてるんですけど。人間やっぱ、私だけかな?しないとすごい元気ですよね、なんか。エネルギーが外に出ていかないので。それで、知らない人にいっぱい話聞こうとか。この、今日のやつもやってみようとか。家でじっとできない、性のエネルギーってすごいですね、なんか。よく、試合前はセックスするなとか言われるじゃないですか、男の人とか。

そんり:スポーツ選手とかそうですね。経営者の方とかもすごく元気ですよね、男性女性問わず。

めぐみ:絶対関係ありますよね。

そんり:そういうのは、人間のエネルギーになってる気はしますね。いろんなところで言われてるから、あながちそれも信憑性がまったくないワケでもなさそう。

めぐみ:本当に元気。昨日、全然知らない人、フランスの方と会って。そんなんも普段やったら絶対怖いし、自分が嫌われたらどうしようとか思うんですけど。それでもいいからやってみようと思って会ったりとか。そういう大胆なことができてるから。それ、性欲かなと思って。

そんり:性欲に振り回されてるかなっていう、怖さってあるんですか?じゃあ。

めぐみ:もともと、頭では考えるタイプですけど。セックスしたら、もうアホになるっていうか。わあ、悩みが無いんだっていう状態になるじゃないですか。ならないですかね。

そんり:私はならないですけど。

めぐみ:セックスすると、ものすごいアホになるんですよ。宇宙は一つだ、みたいな。

そんり:ああ、愛に溢れる感じなんですか?

めぐみ:それもありますね。世界中幸せになれ!みたいなアホみたいになる、あの瞬間が大好きで。

そんり:ああ、なるほど。

めぐみ:セックスが途切れてるだけで、こんなにワーって人に会ったりとかするんやって思って。

そんり:性欲が人にもたらすエネルギーに、驚いてるみたいな感じか。

めぐみ:そうですね。自分もたぶん性欲が強いんやっていうのがわかったのと、あとなんか、風俗みたいなのも行って、この1ヶ月で。

そんり:女性向けの。

めぐみ:そうです、そうです。そしたら、40代が一番多いって、その人は29歳の方だったんですけど。社長さんの年齢聞いたら、25歳の人がやってはるって聞いたときに、すごい、25歳の社長さんが性産業やってるんや、とか驚いて。風俗も今まで見なかった世界だったので、そういう私みたいな人の受け皿になる仕事があるんやなっていう、見えない世界を見れたというか。

そんり:女に風俗で女風(じょふう)って言うんだよね。

めぐみ:すごい今、伸びてるみたいですね、産業的に。自分も、この一週間ぐらいでその言葉知って。女風やったんや、それかって思って。

そんり:売ってるんだから買えばいい。どうでした?使ってみて。

めぐみ:普通に感動しました。私なんかに、こんなにやってくれんの?って。値段も安いんですよ、1万円ちょっととか。ここまでせなあかんのや、この仕事って思って。なんかもう、本当にいろんなことしてくれるんですけど。でも、最後の挿入がなくて。

そんり:まあそうですよね、違法ですから。

めぐみ:なんかやっぱ、宇宙に、アホになる瞬間だけが感じれなかったので、もう使うことはそんなにないと思うんですけど。いや、お金使ってるからやと思うんですけど、大事にされてるっていう気持ちも味わえたし、ええ仕事やなって私は思いましたね。

そんり:全然、職業としてはアリだと思うけど。私はね、使ったことないんですけど。

めぐみ:使ったことない人のほうが多いですよね、まだ。

そんり:今は時代的にまだ、女性が性欲アピールすると、まだちょっと白い目で見られちゃったりとかもあるから言いづらいだろうし。別に、わざわざそんなこと、言わなくてもいいし、人に。

めぐみ:そうですね。言ったら絶対に、友だちが減るやろなっていう自信はありますね。

そんり:そんなプライベートなこと、理解してもらえない人に言う必要ないですよ。

めぐみ:そうなんです。もともとダメな人もいますよね。

そんり:だから、そこらへんはね、大人であればある程度、相手の気持ちを慮ってっていう感じで。

めぐみ:そっかそっか。その性欲が男性にもあるんやなって思ったら、なんか、ものすごく可哀想やなって思いましたね。

そんり:なんで?

めぐみ:私が、自分のレベルは人には伝えられないですけど。イライラが止まらなくて、もう。私ですら、女でこんなんやったら、男の人って常にやりたいって聞くので。

そんり:まあ、若いときはそうだっていいますよね。

めぐみ:よく、社会的にも失敗するじゃないですか、セックスで。可哀想やなと思って。今までは、最低とか思ってたんですけど、これ男の人は相当がんばらないと、すぐに失敗したり、なんていうんかな。

そんり:失脚するよね。

めぐみ:まあそうですよね。でもその気持ちわかるわって思って。

そんり:今、許してくれないですからね。社会がもう。

めぐみ:良かった、女性でと思った。

そんり:そういう意味では、本当に平等になっていったら、女性も責められる時代が来るんですけど。まだね、男性のほうが強いから、今は。だから、女性がそういうことしても、被害者でいられる余地があるっていうね。

めぐみ:それはそれで、今、得ですね。そう思ったら。ね、平等平等って言ってるけど。

そんり:なんだろう、そうなると面倒臭いこともあるんですよ、きっと。って、思って見てる。

めぐみ:すごい、俯瞰で見てはりますね、いろんなものを。子どものころからですか?

そんり:インタビューやりはじめてじゃないですかね、それは。

めぐみ:磨かれていくんですね、そういうのが。

そんり:うーんまあ…私の話はいいですよ。めぐみさんのインタビューだから(笑)

めぐみ:リラックスしすぎて(笑)

▼欲求不満団地妻 3D

そんり:今後、旦那さんと離婚されるつもりもないんですかね、全然。

めぐみ:そうですね。なんか、それはないですね。

そんり:このまんま、この感じで、緩い感じで一生やっていければいいな、みたいな。

めぐみ:そうですね。もうセックスもすることなく、80歳ぐらいまで。それはそれで迫力がある夫婦やなとは思うんですけど。

そんり:全然いいと思う。

めぐみ:ね、不思議な。このままいくんでしょうね。

そんり:旦那さんは、外の人と会ってることは知ってらっしゃるんですか?

めぐみ:いや、知らないというか。たぶん、相当ネジが緩くて。私、下着とかをものすごい集めだしたんですよ、外の人と会うようになってから。

そんり:見てもらわんと、いかんもんね。

めぐみ:そうなんです。それを洗濯物に出しても、普通に干してたりして。何にも気づいてないんか、ほんまにアホなのか。ちょっとやっぱり変わった人なんですよ。まともなら、おかしいぞ?と思うような、ものすごいエロ下着も普通に干して、普通にたたんではるから。あんまりおらんタイプやなって思って。

そんり:かわいいじゃん。今、かわいいなって思っちゃった。

めぐみ:この人はこれで幸せなんかな?って思うんやけど、それは人のことやし。一生セックスせんでええの?って聞いても、なんか、別にええねんみたいな感じで。

そんり:そうなんだ。

めぐみ:でも、性欲はあるみたいなんです。XVIDEOS(※アダルト動画サイト)とかで、“団地妻シリーズ”とか見てて。私、団地妻やから、私としたら早いのにと思うんです。欲求不満団地妻って、まさに私じゃないですか。

そんり:(笑)

めぐみ:青い鳥は見えへんのやと思って。

そんり:目の前に3Dでおるじゃんっていう話ですよね。

めぐみ:こんなに欲求不満とエロスを醸し出してるのがいるのに、そういうのには興味ないみたいですよね。

そんり:笑っちゃった、今の。

めぐみ:なんかシュールなんですよ、うちの夫婦、ほんまに、なんか。

そんり:でもなんか、そのパターンが合ってるんでしょうね。

めぐみ:そうなんですかね。

そんり:聞いてて、全然イヤな感じしないですもん。

めぐみ:本当ですか?いや、なんか自信になりました。それを言われると。

そんり:誰でも心の中にドロドロした部分って、絶対にあると思うんですけど。それがもうどうしようもなくなっちゃったりしてる人って、話を聞いてても笑えないんです。聞いてるこっちが、どんどん苦しくなっちゃうんですよね、そういうのって。

めぐみ:すごいわかります。

そんり:でもそういう感じが全然ないの。一昔前の日本の夫婦が逆転したみたいな、こんな夫婦もいるんだよっていうね。全然いいと思う。

めぐみ:うれしいです、ありがとうございます。

そんり:いえいえ。すっごい楽しい話を聞けたなと思って、今日。

めぐみ:本当ですか?うれしい。

▼アウトロ

そんり:あと残り10分ちょっとですけど、何か言い残したこととかありますか?

めぐみ:うーん。人間ってやっぱりあれですね、普通とかよりも、快楽を知ってしまったほうが、ちょっと大変やなって、最近、なんかずっと思ってて。快楽の道、たとえば私だったら、大好きな男の人とかに、ごはん奢ってあげたいとか、すぐ思うんですけど。それでごはんを奢ると、その快楽の道が脳みその中にできてしまって。毎回毎回奢りたくなるとかいう、その快楽の道はつくったらあかんなっていうのを、いつも考えながら。大麻とか麻薬も気持ちいいから続くじゃないですか。

そんり:ちょっとした、トランス状態みたいになるのかな?

めぐみ:そうみたいですね。そういうのを作らんようにしようと思って生きてきてるっていうのが、最後に言いたいこと。最後がこれか、みたいな(笑)

そんり:全然。でもじゃあ、これから先、それ以外でとか、何かチャレンジしてみたいなとか、そういうこととかってあるんですか?

めぐみ:チャレンジしてみたいこと…。

そんり:とか、別にこのまんまでいいかな、とか。

めぐみ:でも、やっぱりセックスに関しては、もっと相手が喜ぶようにできるテクニックとか、追求していきたいなっていうのはありますね。

そんり:なるほど。

めぐみ:本当しょうもないですね。自分で口に出すと、こんなにしょうもないんですね。

そんり:人からしたらしょうもないって思うかもしれんけど、本人がより楽しく今より生きられるんだったら、極めたらいいと思うし。

めぐみ:男の人が、誰か1人でも、死ぬときに私のこと、ああ、いい女やったなって思ってくれたらいいなっていうのを目標にして。いわゆる快楽じゃないですか、男の人が好きなものって。それにつきるなって思って。

そんり:ロマンティックですね。

めぐみ:完全なる自由と快楽を与えてくれる女性が、男の人は好きなんかなって思って。それを与えて、その男の人が死ぬときに、自分がパッて浮かんだら、自分の人生は良かったんかなって思うから、がんばろうと思いますね。旦那ではないんですけどね、残念ながら(笑)

そんり:そこはもう、ノーコメントにさせてくださいよ(笑)

めぐみ:一番与えたかった人やったんですけど、そこは諦めて。

そんり:だって、まだ44歳でしょ?旦那さんも43歳で。まだまだわかんないですよ。人なんてそもそも、日々変わってるのが当たり前で。

めぐみ:あ、確かに。

そんり:毎日0.5ミリずつぐらいでも、0.5×365になったら大きい。だからわかんないですよ。めぐみさんだって変わるかもしれない、ある日突然、要らなくなるかもしれないしね。

めぐみ:本当ですね、あり得る。確かに人は変わっていくな。

そんり:だから今は大事なものがあるんだったら、それを大事にして。日々を気持ちよく過ごすのが、一番楽しいですよね。

めぐみ:そうですね。自分が楽しいと思う。みんな幸せですもんね。

そんり:みんな難しく、自分を愛することが一番周りを幸せにするよとか、なんか遠回しに言ってるけど。いや、単純に機嫌いい人が周りにいてくれたほうが、自分だって楽しいじゃんっていうだけなんですよ。だから、そのままで突っ走ればいいんじゃないかなと思って。

めぐみ:そうですか?

そんり:すごくいい夫婦だなって思っちゃったもん、だって。模範的な夫婦ではないかもしれないですよ、いわゆる世間的には。なんて言うか、キラキラ雑誌に載るような夫婦じゃないかもしれないけど。

めぐみ:アンダーグラウンドですね。

そんり:アンダーグラウンドでニッチな夫婦ですけど。でも、それはそれですごく素敵だなって思ったし。

めぐみ:あ、すごい。そんりさん、すごい、魔法の人や。

そんり:え?なんで?

めぐみ:素晴らしく美しくまとめてくれた。ありがとうございます。

そんり:いえいえ。このインタビューのコンセプトにもあるように、どんな人でも、ちゃんとその人にフォーカスすれば、その人の素晴らしさとか、面白さとか、興味深さっていうのが、絶対あるんで。

めぐみ:すごい。こんなふうにインタビューってするんや、すごいですね。

そんり:この1時間、私がめぐみさんにやったことを、旦那さんにやってあげたら、もしかしたら変わるかもしれないね、何かが。

めぐみ:いいですよ、旦那は、もう(笑)

そんり:あと、これをみんながやるようになれば、もっとみんな楽しいよねとか、嬉しい気持ちになれるよねとか、もうちょっと優しくなれるよねとかっていうのも、コンセプトとしてあるみたいですよ。

めぐみ:ほんまや、すごい実感できました。ありがとうございます。

そんり:いえいえ、こちらこそありがとうございました。

めぐみ:素敵な時間でした、ありがとうございます。

編集協力:有島 緋ナ

〜終〜

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