タイ映画のはなしをしよう①
こんばんは。明日も仕事だというのに、そして仕事が詰んでいるというのに、更新します。
みなさん、タイ映画って見ますか?わたしはタイ映画が上映されると聞きつけたらチェックして、可能な範囲で見に行きます。タイの空気を感じたいからです。そしてタイ語を浴びたいからです。だからジャンルは問いません。問うのは「タイ映画」か否か。恋愛ものも、ファンタジーものも、BLも、ホラーだって見るのです。だって、そこにタイがあるから。
タイホラー『女神の継承』
『女神の継承』公式サイト
制作陣について
韓国の映画監督、ナ・ホンジンが原案・プロデュースを手がけた本作。ナ・ホンジンって『哭声/コクソン』の監督ですよ。それだけでもう怖い。そんな韓国ホラー界最恐監督・ナ・ホンジンと強力タッグを組むのは、タイ人監督・バンジョン・ピサンタナクーン。タイの有名な怪談(誰でも知っているらしい)を元にした『愛しのゴースト』(13)の監督である。この作品は何度も映画化されてきてるんですが、バンジョン・ピサンタナクーン(長いな…)監督の『愛しのゴースト』は、タイ本国で歴代興行収入第1位のヒットを記録したそう!
なんかとりあえず、怖そうやん!!!!
でもタイ映画やから、何があっても観に行く!!!
観た感想。
ラスト25分ぐらいからエンドロールまで、吐くかと思った。。。
まず、もちろんドラマ作品で作り物のお話しなんですが、カメラの撮り方とかがリアル。というのも、この映画の設定が「タイ・東北部(イサーン地方)のある村の祈祷師一族をドキュメンタリーとして撮影する」という、いわゆる「モキュメンタリー」の手法で撮られてます。そのため、とにかくカメラの動きがリアル。
リアルなのは、カメラの動きだけでなく、役者さんの演技のはずが、動もとてもリアル…。憑りつかれたような動きを見せる場面では、怖さをより一層引き立てる。
ちなみにタイ人の友達にこの映画を観たか聞いたのですが、タイ本国での上映時に観たとのこと。その友達も「吐き気がした」とのことでした。友達曰く「役者さんは、タイの有名俳優ではないが、それが余計にリアルに感じた
」とのこと。
そして、ホラー映画の最後というのは、これまたいろんなラストシーンがあると思いますが、救いようがない…そして少しの謎も残したまま終わる。あらゆる意味で、奈落の底に突き落とされたような映画。。。
タイ的視点① 「タイ東北部=イサーン」
舞台となっている「タイ東北部=イサーン」というのは本当にあります。ただ、イサーン地方といっても非常に広いですので、20県のうちのどこの県か、というのは不明です(おそらく架空の村)。
タイ的視点② ピー(ผี)という存在
そしてなにより、この映画の題材になっているピー(ผี)という存在。
タイ人にとって<おばけ>は、非常に恐ろしい存在。ただ、このピーはひとことで<おばけ>とも表せないみたいで、精霊の意味も含んでいるよう。こちらの記事がとても詳しかったので、気になる方はどうぞ。
幽霊か精霊か生霊か? 心霊大国タイの「ピー」を分類して考える/髙田胤臣
おおお、流石、髙田胤臣さん…!しかも記事はムーなのか…!!
というわけで、あんまり大した映画解説じゃなかったですが、また折を見て書きたいと思います。
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