韓国で介護士を始めた理由
わたしは韓国人と結婚して韓国で介護士を始めた元看護師の日本人です。
韓国に来た当時はほとんど韓国語がわからなかったのですが、2019年に娘が生まれ、韓国社会に揉まれていくうちに簡単な日常会話なら疎通なくできるようになりました。
娘が3歳のころから社会復帰を目指し、韓国の職業訓練を受け介護士の資格を取得し、幼稚園入学の時に思い切って近所の老人ホームに就職しました。
現在、韓国で介護士として働き始めて1年半が過ぎました。
今日は自己紹介がてら、私が韓国で介護士を始めた理由を綴っていきたいと思います。
韓国で介護士を始めた理由
子育て可能な韓国語力を身につけたかった
まず一つ目の理由として、韓国で子育てするうえで困らない韓国語力を身につけたかったからです。
それまでは韓国人夫の庇護のもと生ぬるい韓国生活を送ってきましたが、これからは母親として然るべきときにはっきりと物申せるようになりたいと思いました。
つたない日本語を操る外国人は幼稚に映ります。
発音、イントネーション、語彙力が著しく劣ると、一人前の大人として扱ってもらえません。母親がこうでは子どもに不利益が及びます。
働き始めて1年半、格段に韓国語力が伸びました。
まだまだネイティブには及びませんが、韓国人と話すときにびびらず主張を通せるようになりました。
夫から経済的に自立したかった
働く前は夫の稼いだお金を個人的に使うのが申し訳なくて、委縮して生活していました。
現在は最低賃金ではありますが手取りで月収180万ウォン程もらうことができ、欲しいものを遠慮せずに買うことができるようになりました。
自分のスマホ代、年金、健康保険料も給料から払っているし、少ないけど生活費も渡しています。
経済面が潤うとメンタルが安定します。
韓国人の行動様式を観察したかった
もともと韓国に興味があったわけではないので、一般的な韓国人の思考回路や行動様式を知りませんでしたが、職場でたくさんの韓国人と接し韓国人の仕事の進め方やものの考え方の枠を知ることができました。
これらは韓国で生活するうえでとても役に立ちます。
韓国人と交渉するときにここまでは主張していいんだなとか、ここまで言うと非常識だと思われるんだなというラインを見極めるのに役立ちます。
わたしは日中韓に長期滞在したことがあるのですが、これがねぇ…
日中韓で全然違うんですよ。
日本人は概して控えめなので、相手の立場を慮りすぎると日本人は中韓では損をします。
中国人とも働いたことがあるので、中国人との交渉の塩加減は知っているつもりですが、韓国人のそれは実際に多くの韓国人と交流してみないとわかりません。
職場でたった一人の外国人として韓国社会で揉まれまくって、なんとなく韓国のそれがわかったことは大きな収穫でした。
元看護師なので韓国語が不自由でも介護ならできると思った
わたしは日本では看護師をしていました。
韓国語が不自由な状態で看護をするのは不安だけど、介護なら何とかなるだろうと思いました。
学校に通い、資格を取りました。
そして業務もほとんどやったことがあることばかりなので、戸惑うこともなく仕事にすぐ慣れました。
一歩を踏み出してよかった
韓国で出産後、子が成人するまで子どもの黒子に徹し、一生脇役として生きていくのかなと軽く絶望しました。
だけど子の成長を見守りながら、母親のわたしも韓国で成長したいという気持ちが芽生えました。
一歩を踏み出してよかったです。