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こころあれこれ

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2020年5月の記事一覧

岩宮恵子「生きにくい子どもたち カウンセリング日誌から」

岩宮恵子さんは河合隼雄の弟子筋で、長年スクールカウンセラーとして、子どもたちの心の問題に向き合ってきた方です。

岩宮さんはその経験から、子どもは大人たちの日常とは異なる“異界”に生きていて、その世界とうまくつきあうことができないと、生活に支障をきたしてしまう、との考えに至ったのですが、そのことを2つの事例によって分かりやすく説明しています。

1つ目の事例は、「スーパー長男」だったアキラ

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東畑開人「居るのはつらいよ:ケアとセラピーについての覚書」

臨床心理学を学び、博士号を取得して大学院を卒業した著者の東畑さんは、院にとどまることを良しとせず、臨床心理士として就職することを望みます。
ところが待っていたのは、就職難という現実。セラピストとして働くことができ、かつ妻と子どもを養うに足る収入のある就職先がなかなか見つかりません。ようやく、見つかったのは沖縄のデイケアセンターでした。この本は、若き日の東畑さんがそのデイケアセンターに飛び込んで過ご

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安田登「身体感覚で『論語』を読みなおす」

「論語」は不思議な書物です。ぱっと見ただけでは、孔子の言葉の断片が脈絡なくならんでいて、聖書や仏典のような壮大な物語性は感じられません。書かれていることも礼儀は大切だとか親を敬えといった、なんとなく古めかしい道徳めいたことばかり・・・しかし、古来より幾多の人びとに読み継がれ、生き続けているのです。中島敦の「弟子」のような、論語に題材をとった優れた小説もあります。最近では高橋源一郎さんの新訳「一億三

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