世の中「〜しなければならない」が多すぎる

最近「健康になりたければ〜をしろ!」という本をよく見るようになった。
〜の部分が一個だけではなく人によって原因もばらばらだから、様々な対処法で本が出されている。

発声でも同じ事が言える。
ある人は息を整えてと言う。他にも筋肉、メンタルトレーニングなどなど…

気づけば、沢山の「〜しなければならない」が増えていた。

それは医学や科学が進歩した結果と言えるし、悩みの解決法は色々あった方がいいとは思う。

でもトレーナーとしてはどうだろう?
あれもしろ、これもしろとなってないだろうか?

情報が多い事が悪なのではない。

ボイトレの解決策は1つではなく、生徒が必要としている声を育てる事が目標のはずだけど、

情報の全てが目の前の生徒が「〜しなければならない」のかは考える必要があると思う。

あれもしなきゃこれもしなきゃって色々詰め込んで完璧にこなそうとして、達成出来ないと自己嫌悪に陥る人がいる。

私もその典型で、「〜しないと」が口癖になる。

まだ信頼できる人から直接言われて思うならマシかもしれないけれど、私の場合はネットや本などから無意識に選んでしまっている。

真面目な人ほど、知らない所でもう既に「〜しなきゃ」に苦しんでいる。

そんな人をレッスンする時に、〜の次は〜して、と次々に解決策ばかり提示するのはトレーナーじゃなくて、インターネットや本屋と同じだ。

大事なのは、今生徒が何を必要としているのかだと思う。それが分かるには生徒への理解や経験も必要だと思う。

ボイストレーナーってみんなが思ってるより、真剣に生徒の声を捉えようとしてると思う。
今日の体調とか気温とか身体の使い方も気にしたりする。だからこそ伝え方には気をつけないとなぁ。

生徒の声をあまり聞かないでトレーニングしてる人は「〜しなければならない」論調になるからね。


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