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精密採点のゲーム性

若年層と熟年層に分けてボイトレの需要を考えていたのだが、「カラオケ」「スナック」「流し」の利用層は断言できないので、書き方を改める必要がある。今後は年齢で括らずに、実際に「流し」や「スナック」を利用する方のお話からボイトレの需要について考えていきたいと思う。

今回考えるのは現在カラオケ需要の要素として考えられる「ゲーム性」について。「ゲーム」の定義は人によって違うようなので、Wikipediaを参考に私の考えるゲームについて述べると「共通するルールの中で他者と競い合うもの」「戦略を立て、スキルアップした者が勝つ仕組み」である。

DAMには「精密採点DX」「完唱! 歌いきりまショー! !」「DAMボイストレーニング」など様々なコンテンツがある。

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またテレビ東京番組THEカラオケ★バトルを筆頭にカラオケ採点得点を競う番組が増え、受講者さんの中にも「カラオケ採点って面白そう!」と思う人が多くなった。
例えば林部智史さんや海蔵亮太さんのようにカラオケ大会に出演歴のある方々がメジャーデビューするケースも現れた。メジャーデビューの要因はカラオケで高得点を出すことだけではないと思うが、少なくともテレビやメディアに注目されるきっかけにはなるだろう。
このことから今後もメジャーデビューを目指す人やそうでない人も採点機能を利用する機会は増えていくことが予想される。


ここでカラオケ採点のゲーム性について考えてみよう。人々が採点機能に熱中するのには理由があるのだろうか。

「ゲームの面白さはルールの面白さである」と語るボードゲームの企画・制作を手掛けるOink Gamesの佐々木隼さんの記事が面白かったので見ていただきたい。

― “ルール”と聞くと、まず何かを規制するもの、可能性を狭める事を想起しませんか?
 例えば、法律とかがそうですよね。ゲームも全く同じで、ある程度の制限を設けてあげることによって、プレーするユーザーは自ずと考え、そのルールの中で、最適な方法を実践していく。そのルールをつくるのが、僕たちゲームデザイナーの仕事です。いわばルールデザイナーと言えるかもしれませんね。

カラオケの精密採点の面白さは「高得点を取った人の勝ち」というルールが明確に決められていることなのかもしれない。今は様々な攻略方法がネット上に分かりやすくまとめられていて、本当にいい時代になったと思う。
ご存知の方も多いと思うが、しらいしりょうさんの動画はぜひ見てもらいたい。

精密採点を完全にゲームとして考えると「どうしたら高得点になるのか?」という方に意識が向くので、自ずと「音程」「高音の出し方」「抑揚の付け方」などを身に付けたくなるのがいいなと思う。ボイストレーニングは結構地道な練習がいるものだと思うので、目的がないと挫折や飽きが来やすいのだが、ゲーム化すると楽しく続けられそうである。
採点する機種によってもルールが違うと思うのだが、今後さらに採点性能も上がっていくことが予想される。

自主練習の時は精密採点を「歌が上手くなるためのもの」ではなく「高得点を目指すゲーム」と思って試してみるといいと思う。
最初から100点取るのって結構難しいと思うし、色々工夫してみると良いボイトレだろう。

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