【2022エルムS予想】そねみのラップタイム分析【無料】
こんにちは、そねみです。
今回はエルムSのラップタイム分析をしていきたいと思います。
そねみのラップ分析では偏差SDという指数を用いて今回の推定ラップに近い過去のレースを高指数レースとしてピックアップし、そのレースで好走した馬を注目馬として推奨しています。
今回は簡易版でお届けします。
普段はできるだけ詳しく予想のプロセスを書くようにしていますので、よろしければ過去の記事も併せてご覧ください!
出走予定馬
ロードエクレール
アイオライト
オメガレインボー
ブラッティーキッド
アメリカンシード
ウェルドーン
ヒストリーメイカー
ダノンファラオ
フルデプスリーダー
ブラックアーメット
ロードレガリス
スワーヴアラミス
バティスティーニ
ダンツキャッスル
※枠順に記載
※別定戦(牡56.0/牝54.0)ですが、収得賞金の多いスワーヴアラミスとダノンファラオは58.0kgを背負いますので注意が必要です
コース解説
エルムSは札幌ダート1700mで行われます。
札幌競馬場は函館競馬場と比べて直線が短く、全体的に円に近い形状をしています。したがって、同じ1700mでも函館はスタートしてから初角突入まで約300mあるのに対し、札幌は約250m程度と短いです。
また円形に近いということは曲線部分が多いということですから、道中外を回すことは直接的に距離ロスにつながります。
基本的には内枠からロスなく運べる先行馬が優勢ですが、最後の直線は約264mで函館競馬場とほぼ変わりませんので、中団あたりからなら外差しでも届く場合があります。
ラップ傾向
函館競馬場で行われた2013年,2021年を除いた直近10年間を分析対象としました。
分析対象レースのラップは以下の通り。
クラスター分析の結果、次の3パターンに分類することができました。
分析対象レースを大別すると
パターン1:後半持続力型[2010年,2011年,2016年,2020年]
パターン3:道中ハイペース型[2012年,2014年,2015年,2017年,2018年]
の2種類。
パターン2[2019年]はパターン3の中でも前傾傾向が特徴的なものであると言えると思います。
推定ラップ
上記の3パターンのうち、今回は超前傾ラップであるパターン2に近いラップを推定します。なぜなら、強烈な逃げ馬が3頭おり、しかも全頭内枠に入ったからです。
特にロードエクレールとアメリカンシードはどうしてもハナに立ちたい馬ですから、この枠ならどちらも主張していくでしょう。アイオライトを加えた3頭が後続を引き離して逃げる展開になるのではないかと思います。
ということで今回はパターン2に分類された2019年のラップを推定ラップとします。
この推定ラップを軸に、出走馬の過去の好走レースの中から注目レースをピックアップしていきます。
高指数レース
分析対象レースのうち、偏差SDの上位5位までをピックアップします。
分析対象は2021年1月以降のレースです。
<分析対象レース>
・出走馬が勝利した3勝クラス以上のレース
・出走馬が勝ち馬と0.4秒差以内に好走したOPクラス以上のレース
第1位
2021年遠江S (偏差SD=12.9) 中京ダート1400m
1着アイオライト
第2位
2022年栗東S (偏差SD=20.6) 中京ダート1400m
3着オメガレインボー(0.1秒差)、14着アイオライト(2.0秒差)
第3位
2022年ポラリスS (偏差SD=20.8) 阪神ダート1400m
1着バティスティーニ、2着フルデプスリーダー(0.0秒差)
第4位
2021年天保山S (偏差SD=22.0) 阪神ダート1400m
2着バティスティーニ(0.4秒差)
第5位
2021年マリーンS (偏差SD=24.0) 函館ダート1700m
1着スワーヴアラミス、2着オメガレインボー(0.0秒差)、3着ダンツキャッスル(0.1秒差)
推奨馬
ラップ分析を踏まえた推奨馬3頭(◎→○→▲の順)と穴馬1頭(☆)を挙げたいと思います。
◎2アイオライト
1400mのレースが高指数レースの大部分を占めている一方で、今回のレースでは中距離的なスタミナも要求されます。アイオライトは条件戦では1400m以下のレースで好走を続けていましたが、OP入りしてからは1700m戦でリステッド競争を2勝しています。また近走は逃げる競馬が続いて結果が出ていませんでしたが、前走は番手に控える競馬での勝利。逃げない選択肢ができたのは今回のレースでは心強いです。
ロードエクレールとアメリカンシードを先に行かせて逃げ馬の後ろを単騎で追走できれば、前の2頭がバテたところを交わして押し切れるのではないかと思います。父がキングヘイローの直系で距離適性に幅があるタイプ。鞍上の菱田Jも札幌では強い騎手です。期待したいですね!
○3オメガレインボー
昨年の2着馬です。昨年勝利したスワーヴアラミスが58.0kgを背負うのに対し、この馬は昨年と同じ56.0kgで出走できるのは大きいですね。勝ち星からは遠ざかっているものの昨年7月以降の成績は0-2-3-3と上々。馬券外の3回のうち2回は掲示板圏内と安定しています。
昨年のエルムSは函館開催であり、札幌競馬場での出走は1勝クラス以来。先述したように函館と札幌では求められる適性に違いがありますから、札幌でも力が発揮できるかどうかは未知な部分もあります。脚質的にももう少し外目のほうが安心だったかなと思いますが、メンバー中でも力は上位でしょう。前走を叩いてここがメイチでしょう。好枠を生かした積極的な競馬に期待したいと思います!
▲9フルデプスリーダー
OP入り後の成績は1-2-0-4。馬券外の4回の内2回は1400m戦で掲示板に載っており、短距離適性の高さを示しています。一方で前走は函館ダート1700mを勝利。中距離では前目につける積極的な競馬ができるところを示しました。もう少し内目の枠のほうが良かった気がしますが、前2頭が引っ張って逃げる展開なら縦長の馬群になるでしょうし距離ロスは気にしなくて良いでしょう。早めに動き出して前を捉まえきれるかがカギだと思います。
昨年夏から休みなく使われており状態面は気がかりです。
☆13バティスティーニ
9歳馬でありながら、昨年末のギャラクシーSと今年3月のポラリスSを連勝。近4走はいずれも上り2位以内の末脚を使っており、控えて展開が向けば好走に期待できるタイプです。長らくワンターンの1400mを使われていましたが前走はコーナー4つの1700m戦に出走。休み明けを叩かれての今回ですから、年齢的に大きな上積みは期待できないにせよ状態が上がってくれば一発も期待できるのではないかと思います。鞍上鮫島Jの継続騎乗も高評価です。
まとめ
今回はエルムSのラップ分析をお届けしました。
逃げ馬が内に固まったことでペースが上がり、縦長の馬群になると予測しました。ある程度の位置にいながらもスタミナを温存できるタイプや、短距離的な前傾ラップに対応できる馬を狙っていきたいですね。
そねみの最終的な印と買い目はTwitterで公開します。
またTwitterでは予想した重賞レースの実際のラップを可視化して回顧を行っています。よかったらフォローお願いします!