【2022帝王賞予想】そねみのラップタイム分析【印&買い目】
はじめに
こんにちは、そねみです。
今回はダートの上半期総決算、帝王賞のラップタイム分析をしていきたいと思います。
そねみのラップタイム分析では偏差SDという指数を用いて今回の推定ラップに近い過去のレースを高指数レースとしてピックアップし、そのレースで好走した馬を注目馬として推奨しています。
偏差SDは異なる距離のレースでも同距離に落とし込んでラップを比較し、算出しています。
具体的な方法についてはこちらの記事で説明していますのでよろしければご覧ください!
出走予定馬
スワーヴアラミス
オメガパフューム
ノンコノユメ
ネオブレイブ
オーヴェルニュ
チュウワウィザード
クリンチャー
テーオーケインズ
メイショウハリオ
6/27 (月) 時点でnetkeibaさんの予想オッズは1番人気テーオーケインズ (1.4倍)、2番人気オメガパフューム (2.8倍) の2頭が抜けていて、3番人気はチュウワウィザードの6.2倍です。
1強、2強、3強とそれぞれ考え方はあると思いますが、個人的にはチュウワが6倍台で買えるなんて・・・と思ってしまいますね。笑
コース解説と推定ラップ
過去10年のレースラップは以下の通り
過去10年のラップ傾向
大井ダート2000mは外回りコースの4コーナー出口付近からスタートするコースで、初角突入までにスタンド前の直線を500mほど走ります。そのため2ハロン目はしっかりとラップが上がり、初角突入と同時にペースが落ち着くのが特徴です。
3, 4ハロン目が1~2コーナーです。ここで一旦ラップが落ち着き、向正面 (5, 6ハロン目) は淡々と流れます。
7ハロン目の途中8ハロン目から3, 4角。向正面と比べて一旦ペースは落ち着きますが、直線を向いたときにある程度前につけていないと勝ち負けにならないためこの辺りからスパートが始まりペースが上がります。
9, 10ハロン目が最後の直線。
地方競馬場の中では直線が長いとはいえ400m程度です。直線を向くと同時に各馬が追い出すため9ハロン目が最速ラップになります。平坦コースなのでゴール前でラップが急落することはありませんが、それでも若干ペースを落としてゴール板を迎えます。
直線で追い出す瞬発力と、長い直線を最後まで走り切る持続力が問われるコースといえるでしょう。ダートの中ではある程度早い上がりが求められるコースです。
今回の逃げ馬
近5走以内に逃げた馬が1頭もいません。
キャリア全走を遡っても逃げた経験があるのはネオブレイブ、オーベルニュ、クリンチャーの3頭のみです。
逃げ最有力なのは昨年の佐賀記念を逃げて勝利しているクリンチャーでしょう。小回りコースではありますが、実績があるだけにポンと出ればハナを取りに行くのではないかと思います。7枠ですが少頭数ですしね。
また出足次第では内枠を生かしてスワーヴアラミスが位置を取っていくことも考えられます。
ただし、末脚の切れ味ではオメガパフューム、チュウワウィザード、テーオーケインズの3頭が抜けているので、他馬はできるだけ前につけて直線を迎えたいでしょうから、ゲート次第では先行争いが激化する可能性もあります。
いずれにしても絶対に逃げたい馬は不在なので、ゲートが開くまで隊列は予想できないというのが正直なところです。
推定ラップ
過去10年分のレースラップ表です。
まず、重・不良馬場で行われている年が多いです。当然馬場によって時計やラップは変わってきますが、今年は直前に雨の予報もなくパサパサの良馬場での開催になると思います。
過去10年間で良馬場で行われたのは2012年、2015年、2018年の3年だけですが、うち2年間で前傾ラップになっていることがわかります。
今回は逃げ馬が不在のため極端に前半から飛ばしていくラップにはならないと思いますが、先ほど述べたように3強以外の馬はある程度位置取りを取って直線を迎えたいのでそれなりに前半から流れるのではないかと思います。
力のある馬は直線で末脚を延ばす競馬を選択すると考えられるので、ラスト2ハロンもそこまで遅くはならないでしょう。少頭数ですから基本的には末脚勝負とみてよいと思います。
そうすると、良馬場でイーブンラップだった2012年に近いラップになることが想像されます。
以上を踏まえて、今回2012年のラップをベースに推定ラップを算出しました。
この推定ラップを軸に過去のレースから注目レースをピックアップしていきます。
高指数レース
出走予定馬が3着以内に好走したOPクラス以上のレース(※)のうち、偏差SDの上位5位までをピックアップします。
ただし南関東以外の交流重賞はラップタイムが公表されていないため、昨年のJBCクラシックや佐賀記念などは分析対象外です。
※ネオブレイブは対象レースなし
第1位
2021年帝王賞 (偏差SD=35.3)
1着テーオーケインズ、2着ノンコノユメ(0.6秒差)、3着クリンチャー(0.7秒差)、5着オメガパフューム(1.1秒差)、6着チュウワウィザード(1.3秒差)、7着オーヴェルニュ(1.3秒差)
テーオーケインズが勝利した2021年の帝王賞です。今年の出走予定馬9頭のうち6頭が出走していたレースですが、中でも2着馬に0.6秒差をつけて勝利したテーオーケインズは高く評価したいです。着差を考えると残りの5頭は横一線でしょうか。
このレースは逃げたカジノフォンテンをワイドファラオが番手から突っついていたので中盤のペースが落ち着きませんでしたが、今年はこれよりもやや中盤が緩み、末脚のキレが問われる展開になると思います。
第2位
2021年チャンピオンズC (偏差SD=37.3)
1着テーオーケインズ、2着チュウワウィザード (1.0秒差)、6着オーヴェルニュ(1.4秒差)、7着メイショウハリオ(1.4秒差)、8着スワーヴアラミス(1.6秒差)、14着クリンチャー(2.7秒差)
こちらもテーオーケインズが勝利した2021年のチャンピオンズカップです。推定ラップを全体的に後傾にした感じですね。このレースは最内枠から逃げるしかなかったソダシをインティが番手から突っついていったことで比較的早めのラップになりました。直線ではテーオーケインズが1頭だけ抜け出し、2着馬に6馬身差をつける圧勝を見せたレースでしたね。
勝ち馬は当然のこと、前有利のレースで1頭だけ後方の位置取りから2着に入ったチュウワウィザードも力を評価しておきたいと思います。とはいえ1.0秒差つけられているわけですから、勝ち馬との逆転は難しそうです。
第3位
2021年東京大賞典 (偏差SD=37.4)
1着オメガパフューム、2着クリンチャー(0.1秒差)、10着ノンコノユメ(2.3秒差)
オメガパフュームが前人未踏の4連覇を達成した2021年の東京大賞典です。
今回と同コースで行われたレースですが、番手につけた馬達が向正面で逃げ馬を飲み込むようにして動いていったので、6F目のラップだけ極端に早くなっています。
勝利したオメガパフューム、2着のクリンチャーは自ら動いていきながらも最後は2頭でのたたき合いに持ち込んで他馬を突き放しての入線でした。今回もあまりに緩いペースになると向正面で動く馬が出てくる可能性があります。そういった展開になれば、実績のある2頭は再度の好走が期待できますね。
第4位
2022年マーチS (偏差SD=37.7)
1着メイショウハリオ
メイショウハリオが勝利した2022年のマーチステークスです。
前半3Fのラップが推定ラップとほぼ一致しています。1800m戦だったこともあり道中のラップはマーチステークスのほうが早く流れており、ラスト1Fは中山の急坂も相まって減速しています。
メイショウハリオは後方から追い込む馬なので位置取りはネックになりますが、早めに押し上げていい位置で直線を向くことができれば馬券内があってもおかしくないと思います。
第5位
2022年平安S (偏差SD=45.8)
1着テーオーケインズ、3着メイショウハリオ(0.8秒差)、5着スワーヴアラミス (1.1秒差)、6着オーヴェルニュ(1.3秒差)
テーオーケインズが勝利した前走の平安ステークスです。1頭だけ59kgの斤量を背負いながら2着馬に0.4秒差をつけた内容は完勝と言ってよいでしょう。
テーオーケインズの強さはもう繰り返すまでもないと思いますが、勝ち馬以外では中団から伸びて3着に食い込んだメイショウハリオを評価しておきたいと思います。先ほども述べましたが、この馬は末脚は堅実に使える馬なので直線を向いたときに前まで届く位置取りが取れているかどうかが勝負の分かれ目になると思います。
推奨馬
ラップ分析を踏まえた今回の推奨馬は
◎テーオーケインズ
です。
この馬の強さは誰もが認めるところだと思いますが、取り上げた5レースのうち3レースで好走しておりラップ適性も文句のつけようがありません。相手と目されているオメガパフュームとチュウワウィザードは7歳馬、この馬は5歳馬です。前走の59kgから斤量が2kgも軽くなるのも良いですね!
実力、条件ともに他馬とは比べ物にならないレベルだと思います。ここはこの馬の1着固定で馬券を組み立てていきたいと思います。
以下、
◯オメガパフューム
▲チュウワウィザード
△メイショウハリオ
△クリンチャー
の4頭を挙げておきたいと思います。
この中で特に期待したいのはメイショウハリオ。若干展開の助けは必要ですが、最後はしっかりと足を使える馬なので直線での伸びに期待したいです。反対に前残りの展開になればクリンチャーの粘り込みまで。
偏差SDの第2位~第4位は数値上ほとんど差はありません。オメガとチュウワは実績は上位ですが、年齢などを考慮するとこの4頭に大きな差はないと考えます。
買い目
三連単
テーオーケインズ1着固定で上記4頭に流したいと思います。
計12点(均等配当型)
いずれにしても人気サイドでの決着になりそうなのでトリガミにだけ注意ですね。
まとめ
今回は帝王賞のラップ分析を通して推奨馬を5頭ピックアップしました。参考にしていただければ幸いです。
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