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【2022札幌記念予想】そねみのラップタイム分析【無料】

こんにちは、そねみです。
今回は札幌記念のラップタイム分析をしていきたいと思います。
道民の有馬記念と言われることもあるほど、北海道民にとっては期待の大きなレースです。今年は特に実績馬が揃いましたね!
しっかり分析していきたいと思います💪

そねみのラップ分析では偏差SDという指数を用いて今回の推定ラップに近い過去のレースを高指数レースとしてピックアップし、そのレースで好走した馬を注目馬として推奨しています。

出走予定馬

  1. マカヒキ

  2. アイスバブル

  3. パンサラッサ

  4. ジャックドール

  5. サトノクロニクル

  6. グローリーヴェイズ

  7. ハヤヤッコ

  8. フィオリキアリ

  9. ウインマリリン

  10. ソダシ

  11. ユニコーンライオン

  12. アラタ

  13. レッドガラン

  14. ユーバーレーベン

  15. ケイデンスコール

  16. アンティシペイト

※枠順に記載
※定量戦(牡57.0/牝55.0)です。3歳馬の出走はありません。


コース解説

札幌記念は札幌芝2000mで行われます。
スタートから初角突入まで約400mあり、クイーンS等が行われる1800mよりも200m分余裕があります。コース形状としては他場と比べて円形に近いので終始外回しは不利になりますから、外枠の馬は初角までにうまく内に入れておきたいところです。

今回は強烈な逃げ馬がいて縦長隊列になることが想定されますから、距離ロスについてはあまり気にしなくても良いと思います。むしろ問題は位置取りですね。

札幌競馬場の最後の直線は約266m、しかも今週からCコース替わりで内前が有利な馬場になっています。実際に土曜日は芝で行われた7レース中5レースで逃げ馬が勝利、残りの2レースのうち1レースはマクって向正面で先手を取った馬が逃げ切り、もう1レースも先行馬が勝利するなど前有利の傾向が顕著です。実際に前が有利であるということはもちろんですが「前有利である」という騎手心理が働きますから、後方の位置取りの馬が早めにマクって動いていくことが考えられます。

ラップ分析は逃げ馬の想定ラップに基づいて行いますが、今回は後続の動きがあわただしくなることが予想されるのでそういったラップに対応できる馬を選んでいきたいですね。

JRA公式HPより


推定ラップ

函館開催の2013年を除く過去10年のラップは以下の通り。
ラップパターンは大きく前傾と後傾の2つに分かれますが、特に顕著な前傾ラップになったのが2018年です。


今年はこれまでに逃げて好走したことのある3頭がそれぞれ以下のような枠に入りました。
2枠3番 パンサラッサ
2枠4番 ジャックドール
6枠11番 ユニコーンライオン

2021年以降に国内でこの3頭が逃げたレースのテン2F, 3F, 5F及び上り3F, 5Fの補正タイムは以下の通りです。


スタート後初角までの距離がある程度あるコースで比較すると、ユニコーンライオンがテンの足では他の2頭に劣ることが分かります。
枠を考えてもこの馬が無理やり先手を主張することはないでしょう。

またパンサラッサが他の2頭と比べて別のタイプの逃げ馬であることも見て取れると思います。
つまり、ジャックドールとユニコーンライオンは自分も足を溜めながら逃げて後半でもう一足使って後続を突き放すタイプの逃げ馬ですが、パンサラッサは前半から飛ばして後続の足を奪い、自分は残った足でなんとか粘り込むタイプの逃げ馬です。

したがってこの3頭では確実にパンサラッサがハナを切るでしょうし、ジャックドールとユニコーンライオンは控えてどれだけ自分の競馬ができるか、という展開になると思います。

展開読みで唯一懸念することがあるとすればパンサラッサの出遅れです。
上表にあるようにテン2Fの足ではジャックドールもパンサラッサに引けを取りませんから、万が一宝塚記念のようにパンサラッサが出遅れた際に、すぐ外にいるジャックドールに被されてロスを被る可能性はあります。
そうするとパンサラッサは一度下げてから外に出して先手を奪っていく必要がありますから前半でロスが生じますし、ラップ的にはスムーズに隊列が決まったときよりも前半が速くなることが想定されます。

これらの点を踏まえた上で、今回はパンサラッサが先手を取り後続を離して逃げるという想定で推定ラップを組み立てました。

12.6 - 10.8 - 11.6 - 11.7 - 11.8 - 12.0 - 12.2 - 12.3 - 12.2 - 12.8
2:00.0 (35.0-37.3 / 58.5-61.5)


高指数レース

分析対象レースのうち、偏差SDの上位5位までをピックアップします。
分析対象は2021年1月以降のレースです(※)。

<分析対象レース>
・出走馬が勝利した3勝クラス以上のレース
・出走馬が勝ち馬と0.3秒差以内に好走したOPクラス以上のレース

※グローリーヴェイズは同期間の国内出走数が少ないため2020年のレースまで含めて分析しています。


第1位

2021年スレイプニルS (偏差SD=26.6) 東京ダ2100m
1着ハヤヤッコ


第2位

2021年桜花賞 (偏差SD=28.0) 阪神芝1600m
1着ソダシ


第3位

2021年STV杯 (偏差SD=29.7) 函館芝2000m
1着アラタ


第4位

2021年中山記念 (偏差SD=31.0) 中京芝1800m
2着ケイデンスコール(0.0秒差)、7着パンサラッサ(0.8秒差)


第5位

2021年ポートアイランドS (偏差SD=32.6) 中山芝1600m
3着レッドガラン(0.3秒差)


推奨馬

ラップ分析を踏まえた推奨馬3頭(◎→○→▲の順)と穴馬1頭(☆)を挙げたいと思います。
今回は推奨馬の中に穴馬が含まれているので、計3頭の推奨になります。

◎☆12アラタ
人気薄ですが◎に挙げたいと思います。理由は、パンサラッサについていかない中団待機勢のラップがSTV杯のラップとほぼ重なると予想するからです。パンサラッサを追いかけて動く先行勢の足が止まるような展開なら、もう1列後ろからこの馬が差し届く可能性も十分にあると思います。
またパンサラッサが逃げ勝った21福島記念で3着に好走していることも推せる材料です。パンサラッサが作り出すタイトな流れがこの馬には合っている可能性がありますね。
今年に入ってからは結果が出ていないですが、特に近2走は馬場の影響もあるのではないかと思います。札幌は土曜日の夕方まで雨がパラついていましたが、日曜の天気と馬場にも注目です。


○7ハヤヤッコ
ソダシとのいとこ&白毛対決で注目されています。前走の函館記念を勝利して、一気に今年の北海道開催の主役に躍り出ました。前走重馬場の函館記念で勝利しているように、ダート適正が求められる馬場や展開になれば好走が期待できます。
ソダシとハヤヤッコは3/4同血(どちらも母母シラユキヒメ,かつお互いの父と母父が同じ)なので適性も似たものを持っています。芝ダートの二刀流もその1つですね。ただし2000mという舞台への距離適性はソダシよりもこの馬のほうが高いように思います。白毛対決、もしかすると勝利するのはソダシではなくこの馬かもしれないですね。
ただしスピードの絶対値はこのメンバーに入るとどうしても見劣ります。時計のかかる馬場が望ましいタイプです。


▲13レッドガラン
7歳馬ではありますが今年に入ってから重賞を2000mの重賞を2勝しています。北海道での出走は初めてで洋芝適正は鍵になってきますが、足を溜められれば堅実に速い上がりを使える馬ですから展開さえ向けばここでも馬券に絡んできてもおかしくはありません。0.5kgではありますが前走から斤量が減るのも良いですね。
同じく右回りの小回りコースでは今年の中山記念を勝利しています。今回は先行馬が多いので中団からの競馬になると思いますが、4角でうまく馬群をついて上がってくることができれば馬券内まで。それができる岩田康誠Jの継続騎乗もプラスですね。


まとめ

今回は札幌記念のラップ分析をお届けしました。
とにかく逃げるパンサラッサを後続がどのタイミングで捕まえに行くか、それによって苦しくなるのはどの馬なのかを考えるのがこのレースのポイントだと思います。

最後にソダシについて。
指数2位にランクインしながらも推奨馬として挙げなかった理由は2つあって、1つはランクインしたのが3歳春の桜花賞だったから、もう1つは昨年の札幌記念の指数が低かったからです。ダート2戦を経て前走のヴィクトリアマイルを勝利したように、近走のソダシは桜花賞の頃とは刻むラップや走法が変わってきているように思います。具体的には左回りワンターンコースに合うような、溜めて最後に伸びて後続を突き放す競馬ができるようになりました。しかしながら、今回のレースで求められる適性はそうではありません。また再三述べていますが今年はパンサラッサがいるため昨年のレースとは全く異なるラップになります。斤量も3kg増えるわけですし、昨年の実績を手放しで評価すべきではないとも思います。

もちろん強い馬なので普通に勝ち切ってもまったく驚きません😅
私も馬券には入れると思いますが、手放しで◎を打てるほど信頼はできないなと思います。


そねみの最終的な印と買い目はTwitterで公開します。
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