【2022ラジオNIKKEI賞予想】そねみのラップタイム分析
はじめに
こんにちは、そねみです。
いよいよ夏競馬がスタートしますね!今回はラジオNIKKEI賞のラップタイム分析をしていきたいと思います。唯一の世代限定ハンデ重賞です。ワクワクしますね!
出走予定馬
サトノヘリオス(牡55.0)
ホウオウノーサイド(牡53.0)
フェーングロッテン(牡55.0)
オウケンボルト(牡52.0)
クロスマジェスティ(牝53.0)
ボーンディスウェイ(牡55.0)
ショウナンマグマ(牡53.0)
タガノフィナーレ(牝51.0)
ベジャール(牡55.0)
ミッキーブンブン(牡52.0)
ソネットフレーズ(牡56.0)
グランディア(牝54.0)
ゴーゴーユタカ(牡54.0)
※枠順に記載。ハンデ戦のため性別と斤量を付記しています。
コース解説と推定ラップ
過去10年のレースラップは以下の通り
過去10年のラップ傾向
年によるラップのばらつきは比較的小さいレースです。また不良馬場で行われた2019年、稍重で行われた2020, 2021年の3年間を除いた良馬場開催のみの平均ラップを見ても、全体平均とさほど違わないことがわかります。
福島芝1800mは直線の坂下からスタートして1周するコースです。初角突入まで約300mと短いことから逃げ馬が外枠に入った場合や逃げたい馬が複数いる場合は2F目のラップが特に早くなります。また1コーナーは緩やかな下りになっています。
3, 4F目は緩やかな上り坂、向正面に入って5F目に比較的角度のある上り坂があるため、この辺りのラップは落ち着きやすいです。
6, 7F目は向正面から3角にかけて平坦な状態が続きます。8F目は4角から直線にかけての下り坂で、最後の直線が短いこともあってペースが上がります。平均ラップを見ると、5F目から8F目まで加速し続けるラップになっていることがわかります。
9F目はゴール前に上り坂がある割にはラップの減速が少ないです。
つまり、5Fから加速ラップを踏み、8F目の下り坂で勢いに乗ったまま直線を迎えてそのまま直線を走り切る持続力が求められるレースと言えると思います。
最後の直線は292mと短いですが、過去の傾向を見ると差し馬が全く好走できないというわけではなく、最後方からの大外ぶん回しでなければどの位置からでも馬券内はあり得るレースです。
とはいえ開幕週ですから直線を向いたときに前に着けている馬が有利であることは間違いありません。
逃げ馬
過去に逃げたことがあるのはオウケンボルト、ショウナンマグマ、タガノフィナーレ、フェーングロッテン、ボーンディスウェイの5頭です。
スタートから初角突入まで2F弱であることから、これらの馬が逃げたレースのテン2Fタイムから逃げ馬を予測したいと思います。
テン2F最速はフェーングロッテンの白百合S (中京2000m / 12.8-10.8 = 23.6)で次点がボーンディスウェイの葉牡丹賞 (中山2000m / 12.5-11.3 = 23.8)。この2レースが抜けて早いです。
この2頭は正直ゲート次第でどちらが逃げてもおかしくないと思いますが、ここは2F目でより速いラップを踏んでいるフェーングロッテンを逃げ馬として想定したいと思います。
3枠3番と好枠を引けましたし、ボーンディスウェイは弥生賞で番手からいい競馬していますからね。
推定ラップ
過去10年分のレースラップ表です。
過去10年で後傾ラップになった年はありません。
フェーングロッテンは前走の白百合Sで後続を引き離した逃げから粘って勝ち切っており、今回もハナを切れれば前半から飛ばしていくラップが想定されます。
過去10年で前傾ラップだったのは2014年と2018年の2回です。この2年間の主な違いは4, 5F目のラップが緩んでいるかどうかです。4~5F目はちょうど2角出口から向正面にあたる部分で、逃げ馬が馬券内に残るにはここでペースを落として息を入れたいところです。実際、ここでペースが緩んだ2018年は逃げ馬が3着に粘り込んでいます。
フェーングロッテンが勝ちに行くなら、ここまでである程度後続を引き離しておいて、向正面では息を入れる競馬を選択するのではないかと思います。
これらの点を踏まえ、前傾ラップの2年間をベースに推定ラップを算出しました。
この推定ラップを軸に過去のレースから注目レースをピックアップしていきます。
高指数レース
出走予定馬が3着以内に好走した1勝クラス以上のレースのうち、偏差SDの上位5位までをピックアップします。
第1位
芙蓉S (偏差SD=28.3)
3着ミッキーブンブン(0.1秒差)
ラーグルフが勝利した2021年の芙蓉S(2歳OP)。このレースで3着に入ったミッキーブンブンが今回出走予定です。
レースラップは今回の推定ラップと比べて中盤が緩み、またラスト1Fも時計がかかっていますから、このペースで走ると向正面でおいていかれるor直線で差される可能性が高いです。
しかしこのレース、ミッキーブンブンの通過順位は8-8-4-3で向正面で位置取りを上げていることを考えると、レースラップほど自身のラップは中盤で緩んでいないと考えられます。2000m戦で勝ち負けできるだけのスタミナを持った馬ですから、もしかするとハイペースのレース自体はこの馬に合うかもしれないですね。
第2位
水仙賞 (偏差SD=34.7)
2着オウケンボルト (タイム差なし)
ロードレゼルが勝利した2022年の水仙賞(1勝クラス)です。
ラップは推定ラップと比べて全体的に前半の時計がかかっており、終盤にかけてペースアップしてラスト1Fは時計がかかっています。
このレースは逃げ馬以外は先行した馬が上位を独占したレースでした。今回出走予定のオウケンボルトは3番手につけて上り3位の末脚を使ってタイム差なしの2着に好走しています。今回も内枠を引けましたから、うまく先行して内枠で足を溜めることができれば期待できる1頭です。
第3位
3歳1勝クラス(中山1800m) (偏差SD=36.4)
1着ショウナンマグマ
ショウナンマグマが勝利した1勝クラスのレースです。3月26日に中山芝1800mで行われました。
このレース、ショウナンマグマは逃げて2着馬に8馬身差 (1.3秒差) をつける圧勝を見せました。
ラップは全体的に推定ラップよりも遅いですが、後続が全くついてこれないラップを刻んで自らはラスト1Fもさほどペースを落とさずに走り切っているわけですからね。
200mの距離延長かつペースアップに対応できるかがカギになりそうです。
第4位
エリカ賞 (偏差SD=36.5)
1着サトノヘリオス、6着アートハウス(0.9秒差)
サトノヘリオスが勝利したエリカ賞(1勝クラス)です。
タイム差はありますが、前半3Fが推定ラップと同じペースで加減速しています。道中も緩まず澱みのない流れになったレースでした。
サトノヘリオス自身は後方で足を溜めて直線で末脚を生かす競馬でクビ差勝利しています。
今回のレースも同様に足を溜めて末脚を生かす競馬ができれば好走に期待が持てます。
第5位
3歳1勝クラス(中山1600m) (偏差SD=42.0)
1着ゴーゴーユタカ
ゴーゴーユタカが勝利した1勝クラスのレースです。4月2日に中山芝1600mで行われました。
スタート直後から直線まで終始カーブが続く中山マイルらしく道中のペースがほぼ変わらない淡々としたラップを踏んでいますが、ラスト3Fはほぼ推定ラップと差のないラップを踏んでいます。つまり、スタート後はあまり早くありませんでしたが、道中は常に早いラップを踏んでいく必要があったレースということになります。
ゴーゴーユタカはキャリア4戦が全て中山のマイル戦で、今回は200mの距離延長になります。道中のペースの変化に対応できれば好走が期待できる1頭だと思います。
推奨馬
今回は5つの注目レースから5頭を取り上げて解説しました。
今回のラップ分析を踏まえた推奨馬は
オウケンボルト
です。
ラップ適性の高さに加え、内枠に入った先行できる馬であることが大きな理由です。前々走のスプリングSでは後方からの競馬となりましたが、これは大外枠に加えてスタートでアオってしまい後手を踏んだのが原因です。また前走の青葉賞はこの馬の適性とは異なる末脚のキレが求められる展開でした。参考外でいいでしょう。
逃げたい馬が複数いるので先行争いが激しくなると予想されますが、この馬はそこに加わる必要がありません。淡々と内ラチ沿いを運んで、早めに前を追いかけて動き出すことができれば好走が期待できると思います。52kgという軽斤量もいいですね。
同じく内枠で今回取り上げた馬にサトノヘリオスがいますが、この馬はオウケンボルトよりも後ろの位置取りになることが予想されます。前々走のスプリングSのように溜めて末脚を生かせるタイプなので内枠は良いのですが、距離ロスが抑えられる反面、前が詰まるリスクがあります。
であれば、より前目に位置取れるオウケンボルトを高く評価したいですね。
もう1頭上げるとしたらミッキーブンブン。この馬は展開が向くかどうかに尽きると思いますが、最後は堅実な末脚を使える馬なので、2018年のフィエールマンのように大外から差してくるのを期待したいですね。52kgという斤量に恵まれたことと、外枠も良いです。
まとめ
今回はラジオNIKKEI賞のラップ分析をお届けしました。参考にしていただければ幸いです。
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