#34 ドナー検査Part3
先週の話になりますが。
火曜日、水曜日と2日連続ドナー検査に行ってきました。
検査も大詰めでございます。
メーンイベントは精神科の受診ですね。
本当に自発的にドナー希望をしているのか、第三者の客観的判断が必要とのことで、精神科面談は必須らしい。
本当は嫌なのに、家族からの圧力で嫌と言えなかったとか、車を買ってあげるとか、対価を払う約束がされていないかとか。確認するそうです。
お母さんを助けたいのは本当だけど、知的好奇心半分でドナーやりたいってのは怒られないかな…?とドキドキしてましたが、結論から言うと怒られませんでした。
午前中に、心理士さんから事前聞き取りと言うことで30分くらいいろんな質問に答える面談があり。これまでの人生についてどんな子供だったとか、若い頃のメンタル疾患があるかなど。
自分も忘れてたような、若い頃のメンヘラ拗らせ黒歴史まで全部掘り起こされて恥ずかしい。
そして午後、心理士さんの聞き取り表を元に教授の診察。問題無しってことで。サンキュー教授。
あとは、負荷心電図で疑陽性が出てしまったが故の心臓エコー&循環器内科の受診。心臓関連疾患は、家族親戚含めてあまり誰も問題があったと聞いたことがないので、心筋梗塞とか心不全とか不整脈とか、どういう病気なのかも何が原因なのかも考えたこともなかった。色々聞かれたけど聞かれた意味も分からず自分の中で手ごたえがないけど合格。悔しい。
問診の手ごたえってなんだよ。
検査終わりに、また移植科の先生が検査結果を丁寧に説明してくださって、忙しいのになんだか申し訳ないような気分に。本当に丁寧なんだもん。しかし、この検査結果後で全部もらえないかな…?後々数値の意味も含めて全部調べたい。知的好奇心だよ。今のところ自費診療でお金払っているし、それくらい許してほしい。
ところで、折角東京から病院まできているのだから、お母さんの顔を少しくらい見てから帰りたいので先生にお願いしてみると快諾いただいた。「今ちょっと昏睡状態だからびっくりしないでね」と念押しされる。実は数日前からラインの反応が鈍く、聞いてみるとまた肝性脳症を起こしているとのことであった。首の静脈からルートを取って、血液をすごい勢いでろ過する「血液浄化療法」という治療法があるらしいが、それやるとカテーテル留置による感染リスクが上がり、感染すると手術が延期になってしまうのでしばらくは点滴を少しずつ打って、体内の水分量=血液量を増やし、そうすると肝臓をめぐる血液量も増加するのでそれでゆっくり治療中とのことだ。いきなり点滴たくさんすると、折角抜けた胸水や腹水がまた戻ってしまうのでとにかくゆっくり慎重にやっているので、お母さんの意識は混濁してるけど、大丈夫と。
実際、病室まで行ってお母さんに声をかけると、目が開くし「はい」って反応はするけど多分私の言ってることはわかってない、こっちを見ない。
試しに、孫の動画を携帯で見せてみるけど、心なしかうるさそうな表情なのでひっこめる。
更に試しに、反応したら面白いなと思ってお母さんが並々ならぬ情熱を注ぐ「リンゴ狩り」の話題を振ってみる。
反応しない。
リンゴ狩りにも反応しないのは、流石に心配になる。
なんとなく、お母さんと自撮り記念撮影をしてみた。
誰に見せるつもりもないけど、なんとなく記録として。
お母さんが元気になったらこれを見せてこの時の話をして笑おう。
さて、今回のお会計は26,980円。
なんと、30分もみっちりお話を聞いてもらって、教授からもたくさん問診して頂いた精神科は8,000円弱くらい。やすぅ~い。また私の中の保科ゆりさんが登場。夢グループ好きすぎる。
かなり金銭感覚がバグってきた。
これで、手術実施になって全部お金が返ってきたら(手術になったらすべて返金され、お母さんの健康保険としてあちらに請求が行くので)ちょっとしたお小遣いだな。これでまたディスニーのバケーションパッケージでも予約しよう。元々は私の金だが、まあいい。楽しみにするのだ。
ちょっと長くなったので次の日の麻酔科面談はまた後日記録することにする。
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