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プチ田舎の幼稚園に驚愕した過去


地域が違うと「幼稚園」や「学校」もこんなにも違うのかとかなりのショックをうけた事がある。幼稚園に限っては本当に違いすぎてショックすぎて慣れるまで本当に時間がかかった。


幼稚園選び~長女~

 長女の幼稚園入園の時は初めての子ともあり、自前に幼児教室と知り合ったママ友とあちらこちらの幼稚園の情報を調べまくった。(もちろん我が家はお受験なんて論外で・・)

 私の暮らす県は殆ど私立幼稚園に通うことになる。なので幼稚園によって指導も環境もまったく違い幼稚園選びはしっかりと自前に調べないと後からこんなはずではなかったということにもなりかねない。

 長女の頃は県でも都心部(県の中ではね・・)に住んでいたので当然同じ区内の幼稚園から選ぶことになるのだがママ友はガッツリ教育系ママだったから私が選んだ幼稚園とは違う幼稚園を選んだ。せっかく知り合い仲良くさせてもらったけれどしかたがない。

 何故、そのママ友が選んだ幼稚園に行かせなかったかというと、幼児教室の帰りにマクドナルドにてそのママ友とお茶をしたときにママ友が選んだ幼稚園児の描いた自画像がずらりと店内に飾ってあったのだが私は正直それを見た瞬間にうちの子は通わせたくないと思ったのだ。

 多分、美術の先生に自画像の描き方をしっかりと教わりながら描きましたといわんばかりの皆、おなじ大きさの顔で、皆同じ表情で、絵心なんて私にはないに等しいのでこんなこと正しいかはわからないが、気持ち悪さを感じてしまったのだ。

 小さな幼稚園児が先生の言われるがままに先生の言うとおりに全員がまったく同じ絵の自画像を描くということに私自身が拒絶反応を感じてしまった。

 長女は幼稚園が好きではなかったが、とてもよい幼稚園であったのは今でもありがたく思うくらいだ。

 プールは毎年、レンタルでカラフルなキレイなプールを先生方が設置しとても清潔。月に一度、何かしらのイベントがありお餅つき、移動動物園が来たり(馬にものれる)、ダッシュ村は別途、畑を借りてある。NHKの歌のお兄さんお姉さんもどきの人がきてのコンサート、そして、あの「わくわくさん」までよんだことがある。数えきれないくらいもりだくさんだった。

 お教室もとても綺麗で先生方は皆、若い。花火大会は園長先生が張り切り物凄く盛大で驚いた。お遊戯などの衣装も各先生が徹夜で手作り。卒業の時には思い出の動画アルバム。ひとりひとりお別れの時のお名前を呼ぶときは先生は号泣。

 それが・・・普通だと思ってしまっていた私は衝撃的な体験をする。


プチ田舎に引っ越し近隣の幼稚園に入れたら衝撃的すぎた

 両親との同居を機に私たちは別の区に引っ越しをした。ぷち田舎である。いや田舎である。けれど、地域的には子育てをするにはとても良い環境で都心のように車から子どもを守るなんてこともあまりなく、のんびりとした空気、ゆったりとした環境で私は気に入っていた。だから、下2人はいちばん家から近い幼稚園になんの疑いもなく入れた。

 願書を出しに(ギリギリ)行ったときに何だかいやな予感がしたんだ。私が想像していた幼稚園、知っている幼稚園とはまるで違い汚い洗濯機が外にあるのを目にしてかたまった。
 しかたがない、床も歩いたら真っ黒になりそうだけれどそれでもしかたない、ここはここの地域の良さが必ずあるはずだと自分に言い聞かせた。

 
マイ鎌事件にショック

 地域にてそれぞれ違いがあることは理解していたはずであった。
 ある日、草むしりのお知らせがくる。はじめての経験だったのだ。長女の幼稚園で草刈りなどいちどもしたことがないし、お知らせもきたこともない。長女の小学校でもだ。

 引っ越してくる前の実家も一軒家だったが草むしりなど当然したことがない。しかし慣れなくてはならないなじまなくてはならないと意を決してビニール手袋を持ち出かけた。

 着いてすぐに自分が場違いな人であることに気づく。お母さんやおじいちゃんと思われる人々は皆「マイ鎌」を手に農作業で使うような手袋持参、中には草刈り機持参の人もいて私はひとりたたずんでしまう。
 園長先生に「あのぅ鎌持っていないのですが」というと笑いながら「あら~持ってないの~?」といわれさらに衝撃をうけボロボロの鎌を手渡された。

 負けてはならんと草を刈り始めたが、周りのお母さんたちはそれは職人技のように刈っていくではないか・・・。

 必死に私も草を刈っていると小さな子どもが「わぁーい、あったああ」と叫んでいる私は頭を上げて腰がぬけるくらい驚いた。手にしているのは見たこともないとんでもない大きなミミズだった。「それ・・・へび?」て真面目に思ったわ。

 ふとみるとプールがこの世のモノとはおもえないくらい汚いではないか・・・
 あれに・・はいるの?と私は長女の時の毎年設置されるキレイなプールを思い出していた。ここではっきり言おう、大事なところ、私の住む県は殆どが私立幼稚園なので補助金もでる。したがってほぼ毎月のかかる費用はどの幼稚園を選んでも変わりがないのだ。

変わりがない。金額に変わりがない。私は初めての本気の草刈りにへとへとになり帰宅してから下2人の長い幼稚園生活を考えてベットにしずみ気持ちも沈んだ。

 そして小学校、中学校と一緒だった親友に電話をしたがその親友も私より田舎に嫁いで行ってしまい共感どころか「あたりまえ~」空気で手慣れた草を刈る自撮り動画を送りつけてきた。悲しい瞬間。ね?幼馴染よね?昔、あなたそんなことしたことなかったよね?とまた私はひとりベットに沈んだ。

 


下の子2人はたくましく育つ

 多分ね、そういった環境からか下の子2人は長女とまったく違い置かれた環境を当たり前で育つから本当にたくましく育ったと思う。

 何より「素朴さ」とか「汚れない心」というか・・・長女の小学生の頃はまた3年生だというのに化粧ポーチを持ってくる子もいたり、それはそれで驚愕したけれどそんな子はひとりもいない。子どもたちはよくも悪くも裏表も少なく素直だ。

 地域や環境でこんなにも学校の子どもたちの性格が違うものかとつくづく感じた。

 長女は3回小学校を引っ越しのために変わっているので、そうめちゃくちゃ遠い小学校ではないのにこんなにも3つともの学校の雰囲気も子供たちもそれまたその親たちも違いがあるということが、なんだか考えさせられる。

お引越しをされる方は
一応、地域性にご注意を。

経験したことのない環境でも
もしかしたら
子どもたちには
よい影響を与えられる環境かもしれないし

どんな幼稚園がよいかなんて

選んでも本当はわからないことかもしれない


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【素材: ふわふわ。り】

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