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エネルギー保存の法則と想いの循環について

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今日は珍しくタロットカードの話。タロットカードの【星】のカードの話。

星のカードは『希望』がキーワードだ。それらに付随するものが全て、このカードに紐付いてくる。
例えば、あなたの中にあるアイデアであったり、想いであったり、すでに心の中にある理想や夢、何かしら追いかけたいものがあるのであろう状態だ。その理想や夢を照らしてくれるのが上部にあるいくつかの星なのだろう。
逆位置であれば、その『希望』が思ったように作用しないようなイメージになる。例えば、ただ理想を追い求めているだけだったり、自分自身の本当の気持ちに気付いていない状態なのかもしれない。

この前のカードは【塔】のカード。
塔の絵柄は塔に雷が落ちて、人や瓦礫が落ちているようなものだ。急な変化、それもびっくりするような大きな変化が起きている様子である。
その大きな事件のあと、じっくりと自分を見直している様子がこの【星】なんどあろうと解釈している。

真面目くさった話はここまでにしよう。


私はこの【星】のカードの水に注目してみた。
裸の女性は水を汲んだり、地面に水を与えてみたりしている。なぜそれをしているのかは全くわからないが、彼女なりの理由があるのだろう。
畑があり、種や苗を植えたら水をあげる。そんなものなのかもしれない。何かを育てているのかもしれない。

この【星】のカードは空の星にばかり目が行きがちだが、よくよく見てみると細部にもいろいろあるんだなと思い知らされる。
上に描かれている星達は意味のある星だ!!とよく言われるが、そりゃ書かれていれば当たり前の話で、カードに書かれている全て、目につく全てに意味がある。

彼女が育てているのは希望の種なのかもしれない。希望の星を浴びて育つ、なにかを育てているのだろう。


私はどうしてもこの湧き水、泉に戻っていく水がとても気になった。

例えば、里山のふもとに水が湧き出ることがある。その水は元は雨水で里山の根っこ、石、土で濾過されて、ふもとできれいな水になる。その水はまた蒸発して空に戻っていき、また雨となって地上に戻ってくる。そんなとても当たり前で不思議なサイクルがある。
土を始め、山は水をきれいにする。このサイクルが途切れてどこかに溜まったりするとそれは淀みになり、だんだんとくすんで汚くなっていく。コンクリートの端に貯まる泥水のような感じだ。その泥水も時間をかけて蒸発するわけだけれども。

カードを見てみると、彼女は瓶に水を汲み、それを地面にこぼす。こぼした水は地面に、泉に返っていく。

タロットカードで言うと、水は精神的な「想い」「愛」を意味する。目には見えない温かさとでも言うのかもしれない。


ここで私の中で出てくるのがエネルギー保存の法則。

エネルギー保存の法則(エネルギーほぞんのほうそく、英: law of the conservation of energy)とは、「孤立系のエネルギーの総量は変化しない」という物理学における保存則の一つである。エネルギー保存則とも呼ばれる。

by.Wikipedia(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E4%BF%9D%E5%AD%98%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87)

形が変わったとしても、エネルギーの総量が変わらないとのことだ。

私は理数系ではないが、こんなことを思った。
「人の想いもエネルギーと同様で、仮に発信してエネルギーを消耗したとしても、意外と誰かを通じてその総量は変わっていないのではないか」と。

誰かの想い(水)は場(地面)を巡って、人(地面)を通じて、循環していくのではないかと。循環する中で法則と言っておきながら、ちょっとずつ微量にエネルギーが増えていく奇跡もあるかもしれない。
豊かな想い(水)は人に活力を与えてくれる。

この水は誰か一人のためのものではない。それは自分のものでもないし、誰か他の人のものでもない。他人の気持ちに所有権がないように、この絵に描かれている泉に名前を書くことはできない。この泉は私だけのものでも、あなただけのものでもないんだ。

私は確かに少数の身内を大切にする排他的な人間だけれど、身内以外を全て排除しようとは思っていない。確かに愛せる対象は身内のみだ。けれども、私の愛を受け取った誰かが、その愛で他の誰かを愛せるかもしれない。そんな連鎖だって、循環だってあるはずだ。
そんな奇跡を信じたい。この【星】のカードを通じて、思ったことである。


そんな宇宙語なことを思った夜だった。
May the wind be ever at your back

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