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小人の靴屋


まるごと変わってゆくような節目の時に
高熱に寝込むことがある

発熱の過程でからだの節々が
下熱の過程であたまの隅々がキシキシと痛むとき

小人の靴屋が吊り込みをする姿が浮かぶ

高熱のなか眠りに堕ちる道すがら
汗と一緒に涙がこぼれたりする

身体が絶えずともにある
ありがたみ いとおしさ

みんなこうして節目を刻み
またひとつ
一足の靴が生まれる

 
 

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