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良質なインディーロックをカナダの街とともに巡る!トロント~バンクーバー~モントリオールの旅

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。

■カナダ最大の都市「トロント」
ニール・ヤングの時代からジャスティン・ビーバー、アヴリル・ラヴィーン、Sum 41、ドレイク、ザ・ウィークエンドまで、世界的なスターを生み出し続けるカナダ。そんなメインストリームの音楽とは別に、独自性のある音楽を作り、不思議と日本人好みなサウンドを奏でるインディーロック/インディーポップアーティストが多く活動する国でもある。
アーケイド・ファイア、グライムス、マック・デマルコ、オールウェイズなど、フェスで来日したこともあるアーティストも多い。

2月1日(火)のオンエアでは、そんな良質なインディーロックをカナダの街とともに巡った。

ゲストには、ライブハウス「新宿MARZ」の元店長でカナダへ留学経験のある星原喜一郎さんとインディーロック好きミュージシャン、Homecomingsの福富優樹(Gt.)が登場。

インディーロックとは、商業的なものや流行のものと離れた音楽性を持ち、DIYだったり自由な活動をしているアーティストが多く、ギターが主体となった軽快でポップな音楽が主流。ただ、日本のレコード会社の「メジャー」「インディーズ」とは違う意味合い。あくまでスタンスや音楽性を指す言葉で、メジャーレーベル所属のアーティストもいる。有名なところで言うと、ヴァンパイア・ウィークエンド、アニマル・コレクティヴ、HAIMなど。

そんなインディーロックアーティストがなぜか多い国、カナダを街ごとに旅していく。まず訪れるのは、カナダ最大の都市「トロント」。ニューヨークへは飛行機で1時間半、デトロイトへは車で4時間で行ける、かなりアメリカに近い場所。超高層ビルが立ち並び、移民と投資を多く受け入れて発展する大都会。ザ・ウィークエンド、ドレイクの出身地でもある。

あっこゴリラ:星原さんが留学していたのもトロントだったとのことですが、どんな街なんですか?
星原:カナダは広大なので、トロントも大きい街なのかなと思っていたんですけど、東京と比べると小さい街というか、規模的には福岡とか名古屋に近いようなイメージですね。
あっこゴリラ:ええ~! そうなんだ~!
星原:自転車でどこでも移動できるくらいの広さです。
あっこゴリラ:音楽的にはどんな街ですか?
星原:住んでいたころは、HIP HOPやR&Bが人気でしたね。ただインディーロックも熱いです!
あっこゴリラ:特に注目のスポットなどありますか?
星原:ライブハウスが日本のライブハウスとちょっと違って、バーに併設してるスペースみたいなところでライブをやっていて、それがとにかく安いんです。アーケイド・ファイアやオールウェイズも30ドルくらいで観れたりして。ライブハウスも点在していて、おもしろいライブハウスが多かったですね。
あっこゴリラ:いいですね~。では、そんなトロントの注目インディーロックアーティストを教えてください。
星原:まず紹介したいのは、バンド「Pup」です。
あっこゴリラ:どんなアーティストなんですか?
星原:2010年に結成された4人組ポップパンクバンドで、トロントにいたときに現地の友達に「彼らはトロントの英雄だ」と紹介されて、聴いて一瞬で虜になったバンドです。


あっこゴリラ:そもそもなぜカナダにはインディーロックバンドが多いのでしょうか?
星原:いろんな文化が混ざっていること、あとはカナダの人たちは自由なので自分たちでどんどん好きなことアウトしていくみたいなことが多いので、そういう意味でインディーロックが多いのかなと思います。
あっこゴリラ:アメリカにめちゃめちゃ近いけど、アメリカではない絶妙な距離感も自由な音楽が生まれる背景に関係しているのかもしれないですね。続いて、トロントの注目インディーロックアーティストは?
星原:女性のシンガーソングライターの「Luna Li」です。
あっこゴリラ:どんなアーティストなんですか?
星原:トロントにいたときに仲良くなった音楽友達に、去年教えてもらって知ったんですけど、ギター、ピアノ、ハープ、バイオリンなど、何でも自分で演奏できる才能豊かな新人アーティストです。


■カナダの西の玄関口「バンクーバー」
トロントに続いて訪れるのは、「バンクーバー」。カナダの西の玄関口と呼ばれる、3番目に大きい街。海と山と森に囲まれた都市であることからトラベルガイド『地球の歩き方』によると「世界で最も住みやすい都市」とのこと。シアトルまで車で3時間という、こちらもアメリカに隣接した場所。2010年の冬季オリンピックで知っている人も多いのではないだろうか。

あっこゴリラ:バンクーバーは、音楽的にはどんな街なんでしょうか?
星原:実は行ったことなくて(笑)。カナダ人の友達に聞いた話では、トロントとの違いは東京と大阪みたいな感じで、バンクーバーは自然に囲まれていて、時間の流れもどちらかと言うとゆったりしている感じなので、音楽も土着的な性質を持ったカントリーやブルージーな感じの音楽をやっているアーティストが多いのかなというイメージです。
あっこゴリラ:私が最初に思っていたカナダのイメージはそれでしたね。それでは、そんなバンクーバーの注目インディーロックアーティストを教えてください。
星原:「Peach Pit」というバンドです。
あっこゴリラ:どんなアーティストなんですか?
星原:2016年に活動を開始したバンドで、ジャンルとしてはちょっと緩めの脱力系のインディーポップ、サーフポップに位置するのかなと思います。
あっこゴリラ:注目ポイントは?
星原:僕がトロントに行く前からサブスクで聴いていて知ってはいたんですけど、ちょうど住み始めたくらいのときにいいタイミングでライブをやっていて、観に行ったらそれがめちゃくちゃ良くて。カナダの広大な自然がイメージできるようなぬくもりあるサウンドで、いい意味で土臭い感じの音楽をやっているアーティストかなと思います。


あっこゴリラ:続いてのバンクーバー注目のインディーロックアーティストは?
星原:「Ludic」というバンドです。
あっこゴリラ:どんなアーティストなんですか?
星原:今回、自分が出演させていただくことになってから調べて知ったバンドなんですけど、2018年に活動を開始した3人組バンドで、フェニックスやブレイクボットにも通ずるフレンチポップ、フレンチエレクトロの雰囲気漂うインディーポップバンドです。


■カナダ東側にある都市「モントリオール」
トロント、バンクーバーに続いて訪れるのは、バンクーバーと真反対の東側にある都市「モントリオール」。元々フランスの領土だったため、現在も公用語はフランス語。その文化が深く根付く「北米のパリ」。音楽やアートも盛んで「クリエイティブの首都」と呼ばれることも。

カナダロックシーンの代表格であるアーケイド・ファイア、Grimes、マック・デマルコも、元々モントリオールから出てきた。

あっこゴリラ:
「クリエイティブの首都」と呼ばれるモントリオールは、やっぱり音楽が根付いている街なんですか?
星原:そうですね。モントリオールのあるケベック州は、元々フランスの領土だったこともあって公用語もフランス語ですし、建物もバロック調というかヨーロッパを感じさせる街並みです。
あっこゴリラ:へえ~!
星原:カナダの他の州とは全然違った雰囲気の街ですね。なので、アートや音楽にも独自の空気感があるものが多いのかなと思います。
あっこゴリラ:先ほど名前が挙がったアーティストの他には、どんな有名アーティストがいますか?
星原:ご存じの方も多いと思いますが、「Men I Trust」というバンドとか。
福富:めっちゃ好きです。モントリオールに「TOPS」というバンドがいるんですけど、その来日公演で対バンしたりしていて。けっこう音楽性が似ているというか、その流れですごく好きで、ジャケットがかわいいです。
あっこゴリラ:そんなモントリオールの注目インディーロックアーティストを教えてください!
星原: 女性シンガーソングライター「Ada Lea」です。このアーティストも最近、トロントの友達に教えてもらって、ベッドルームポップにくくられる楽曲が多いのかなと思います。アコースティックな楽器と電子音楽のバランス感覚が良く、現代版にアップデートしたフォークミュージックみたいなところに注目して聴いてもらいたいです。

あっこゴリラ:続いてのモントリオール注目のインディーロックアーティストは?
星原:男性シンガーソングライターの「Mitch Davis」です。
あっこゴリラ:どんなアーティストなんですか?
星原:実はこのアーティストも、出演オファーいただいてから調べて知ったんですけど、作曲からレコーディング、演奏まで全部一人でこなす天才肌なアーティストです。
あっこゴリラ:(曲を聴いて)カッコいい! 渋い!
星原:サブスクにもまだ2曲しか上がってなくて。めちゃくちゃ新人だと思うので、是非チェックしてほしいなと思います。

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【番組情報】
J-WAVE 81.3FM『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 22時-24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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