今年いっぱいでの解散を発表!彼らを愛するミュージシャンたちが“ナンバガ自慢”を披露
J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。番組では、毎回ゲストを迎え、様々なテーマを掘り下げていく。
9月12日(月)のオンエアでは、「知るなら今! NUMBER GIRLを焼き付けろ! 」をテーマにお届け。
■再解散の発表で向井秀徳が語ったこと
2000年代のロックシーンを牽引したバンド「NUMBER GIRL」。今年いっぱいでの解散を発表した彼らを愛するミュージシャンたちが大集合。解散を前に、NUMBER GIRLの魅力や凄さについて語り尽くした。
1995年、福岡にて結成されたロックバンド「NUMBER GIRL」。メンバーは、アヒト・イナザワ(Dr.)、向井秀徳(Gt./Vo.)、中尾憲太郎 48才(Ba.)、田渕ひさ子(Gt.)。地元福岡でのイベント開催やカセットテープの自主制作などの活動を経て、1999年にメジャーデビュー。2002年に解散するも、2019年に再結成。2022年には、再び解散をすることがアナウンスされている。
再結成の大きな目的だった「RISING SUN ROCK FESTIVAL」のステージにて、再び解散の発表があった。
向井は、「ライジング含め公演中止や延期などが立て続いたこの4年間でありました。この中、時を超えて集まったメンバーと鳴らした音は、やはり時を超えていました。そして聴いてくれた皆さんとも時を超えることが出来た。とても楽しかった。申し上げます。ありがとう。私は“稼ぎてぇ”と切望しておりました。ひとりの取り分として結局1LDK築20年の中古マンションの購入価格くらいになっただろうか。計算しておらんが、いずれにせよ私としてはこの目的を全くもって果たせていない。目的とは金銭のことである。これは悔しい。いや、プライスレスのヨロコビがあったではないか。そういうことだ。そういうことなのだ(コメント抜粋)」と語った。
アーティストにもファンが多いNUMBER GIRL。ここからは、彼らを愛する4組のミュージシャンからのコメントを紹介。まずコメントをくれたのは、tricotのキダ モティフォ(Gt.)。
キダ モティフォ:ナンバーガールはとても好きなバンドで、ベースの中尾さんにはプロデュースもしてもらったり、とてもお世話になってます。あと、ひさ子さんのサイン入りピックを持っていることが自慢です! 今も大切に保管してます。
「ナンバガのここがすごい! 」は、2002年に一度解散してから2019年に再結成、17年の沈黙を破って復活して、私みたいにライブをリアルタイムで観れてなかった人も、昔ライブを観てた人も一緒にまた熱狂できるところです。久々に音を鳴らして「これだ! 」って、メンバーもファンもなれるのがすごいなと思いました。
逆に理解できない部分というか“どうなってるの? ”って思うのは、ライブの向井さんのMCというかシュールタイム。あの時って、他のメンバーはどういう気持ちなんだろうっていつも不思議に思っています(笑)。再解散残念ですが、きっとやってくれるだろうと信じて、またお金稼ぎに来てください! ナンバーガール最高!
■不可解だけど、音楽的な奇跡を感じる
続いて、miidaからのコメントを紹介。
miida:まず私のナンバガ自慢ですが、私はジャズマスター使っているんですけど、ひさ子さんと一緒ということで、キダ モティフォさんたちとギタリスト対談で喋ることができたことが一番のナンバガ自慢です。大感動したのを覚えています!
そして、「ナンバガのここがすごい! 」は、アンサンブルがすごいヘンテコ。これね、真似できないんですよ。高校生で出会った時、コピーバンドやったけど全然わけがわかんない(笑)。不可解で、でも音楽的な奇跡みたいのを感じられて、そこが最高! どういう理念でこの音楽が出来上がってるんだろう……。一生理解できなくていい領域の音楽だと思っています。リスペクトしかありません!
続いて、ニトロデイの小室ぺい(Vo./Gt.)からのコメントを紹介。
小室:僕が初めてナンバーガールを聴いたのは高校生の時で、かなづちで頭を殴られるような衝撃を受けました。今も根源として大きな部分を占めています。すごい偉大なバンドですが、これらも灯のような存在であり続けてくれるだろうと思っています。ナンバーガールよ、永遠なれ!
■とにかく理解できないことだらけ
最後に、ゲスの極み乙女の川谷絵音(Vo./Gt.)からのコメントを紹介。
川谷:学生時代にめちゃくちゃ影響受けました! コピーバンドも何回もやっていたので、再結成の時は本当に歓喜しました。ライブを観たことなかったから本当に嬉しくて。
ナンバガ自慢ではないけど、再結成してTシャツが手に入らなくて、でも知り合いが何かのライブの時に僕に買ってきてくれて。それがめちゃくちゃ嬉しかったです。
「ナンバガのここがすごい! 」は、やっぱり聴いたこのない旋律ですかね。和の旋律というか、ナンバガ特有の和風ロックというか、あれでカッコ良くなるのがすごい謎で。でもめちゃくちゃカッコいい。僕は、田渕ひさ子さんのギターの音がめちゃくちゃ好きなんですけど、あそこまで音がデカいのに向井さんのボーカルが消えないってすごいなって思います。とにかく理解できないことだらけです(笑)。歌詞とかも、全然理解できないのにカッコいい。グッとくるんですよね。
ここまで4組のアーティストのコメントを紹介してきたが、あっこゴリラからもNUMBER GIRLの魅力を伝えてもらった。
あっこゴリラ:私のナンバガ自慢は、何と言っても向井秀徳さんとツーマンしたこと! これ、ヤバくないですか。もう向井さんにガチ恋過ぎて、うまくコミュニケーション取れなかったくらいでした(笑)。
「ナンバガのここがすごい! 」は、みなさんが言っていたように訳が分からないのに成立してるということ。あとは、やっぱりスタンスがすごい好きですね。評価されても、ずっと進化し続けてるところがめちゃくちゃカッコいいなって思います。でも解散ライブの日数が足りない! もっとやって!
向井は解散について、「2022年12月11日(日)「ぴあアリーナMM」公演をもって、NUMBER GIRLは解散します。また稼ぎてぇと思ったら、何度でも時を超えて我々は集まり、福岡市博多区からやってまいります(コメント抜粋)」と語った。
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