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デスピアについて(2021.12)

こんにちは、「そな」といいます。
12月上旬に「アルバスの落胤」を中心とするストラクチャーデッキが発売され、それが結果として幾多のデッキを強化するものとなりました。
デスピアもその内の1つであると思っており、私が感じている部分も交え、構築等を書いていければと思います。
なお、新規や既存のカードの紹介はしていくつもりではありますが、既存のカードについては私自身が以前に書いた記事がありますので、そちらも参考にしていただければと思います。

※ここからの文章は、2022.01の制限改訂の前後で書いているものになるので、改定後における強さや弱体化等をうまく反映できていない場合があります。ご了承いただければと思います。


・新たなサポートカードについて

強い(確信)

このカードが「全て」といっても過言ではないと思っています。デッキ融合って偉大なんだなぁと改めて感じさせるカードです。融合テーマにおける「1枚初動」というのは破格の強さです。個人的には「真紅眼融合」と「影依融合」を足して2で割ったあとに現代遊戯王のスパイスを加えたものであると思っており、とても良い調整をしたなと感じています。特に「融合モンスターしか出せない」という、緩くも縛りを設けることによって、全てのデッキにこのカードを入れられるというものではないという所に感銘を受けています。

・新たな融合カードについて

雷龍融合じゃん…

以前からアルバスの落胤を使っている人からすると、待望の「緩い縛り」での融合体です。素材は闇属性ですが、自身が光属性であることも活きてきます。手札コストがあることがネックですが、強すぎる故の代償であると思います。場、墓地及び除外からモンスターをデッキに戻して融合を行うので、1度使ったカードを再利用できる点はデッキを圧迫されずに済む要因の1つであるので、とても良いと感じました。大体はこのカードと烙印融合で墓地にいったアルバスがデッキに戻っていきます。注意する点は、この効果で融合できるモンスターは「レベル8以下」であること。また、融合をする効果を使用した際に、このカードは攻撃権がなくなります。忘れないようにしましょう。

ジェネリックトリシューラ

ルベリオンの効果で出す筆頭がこのカードになります。このカードの強い点は「コストでEXモンスターを墓地に送れる」「モンスターを対象に取らず除外できる」ことにあります。この効果を使用した場合、次のターンにこのカードの効果を発動できない制約はつきますが、それを考えても強いと言わざるおえません。③の効果はあんまり誰も覚えていないので忘れた頃に発動してやりましょう。ですので、使う側は覚えておきましょう。ちなみに、このカードは同名ターン1がついていません。それこそがこのカードをより強くしているので覚えておきましょう。

・ミラジェイドで落とすカード

\稀に場に出るぞ/

元々、普通に出して展開する要因であるカードでしたが、ルベリオン&ミラジェイドが出たおかげで「ミラジェイドの発動コスト」というある意味明確すぎる使命をもつカードになりました。デスピアにおけるこのカードの強みは②の効果を活かせることです。「赫の烙印」を場にセットして相手のターンに融合を行うことや「烙印融合」を手札に加えて、確実なリソースの確保にもつながります。場合によってはフィールドに出るときもあると思います。その時は勝っている時でライフをどう削ろうかというプランの下出てくると思います。ですので①の効果も忘れずに覚えておきましょう。

・新規が出たことにより強化されたカード

当て字がヒドイ

このカード自体のパワーは強かったのですが「初動での弱さ」が非常にネックでした。「烙印融合」の登場により、初動から自身以外のデスピアや融合体を送るカードが増えたので結果としてこのカードが活きることにつながりました。①の効果は、人生の中で1回でも使う機会があったら逆にその展開見てみたいなってレベルで使いません。この効果だけは別に覚えておく必要はないと思います。使うのは②の効果です。自身以外のデスピアか「レベル8以上の融合モンスター」を墓地か除外ゾーンから特殊召喚できます。アルバス及びデスピアの融合モンスターは現時点で全てがレベル8以上であるので好きな融合体を出すことができます。
例えば、自分のターン。フィールドに「ミラジェイド」が存在し、手札か墓地にこのカードがあるとします(手札に「凶劇」がある場合、墓地になんらかの「デスピア」モンスターか「アルバスの落胤」がいるものとします)。「ミラジェイド」の効果で「アルビオン」を落とし場のカードを除外します。エンドフェイズに「アルビオン」の効果で「赫の烙印」をセットしターンを返します。なんらかの形で墓地か除外ゾーンにこのカードを置き、相手の動きに合わせて「赫の落胤」を発動し「凶劇」を巻き込んで融合召喚を行います。「凶劇」の効果で墓地か除外された「ミラジェイド」を特殊召喚します。
本来であれば「ミラジェイド」の効果は、1度発動すると、次のターンには発動することができませんが、一旦除外を経由することで制約がなくなり、発動することが可能になります。これについては、1ターンに「ミラジェイド」の効果を発動。その後に場からどかした後に再度「ミラジェイド」を出した場合でも有効です。同名ターン1がついていないのは偉大だなと思う瞬間です。「ミラジェイド」の効果を最大限に活かすためにも「凶劇」の存在が必要であるということです。

弱くはないのよ。強くないだけ。

「烙印融合」が出る前であると、最早何がしたいのかよくわからないカードでした。①の効果も手札にあることが前提であり、デスピアの展開上止めたいと思う筆頭が「増殖するG」「灰流うらら」である以上、それらのカードはこちらのデスピアカードを対象に取らないため「◯◯の使命者」で良いというもの。②の効果についても、どこで活かせばいいものやら、正直悩ましいカードでした。
「烙印融合」の登場により、デッキから直接墓地に送りやすくなった点を活かし、②の効果を適所で打ちやすくなりました。
具体的には「烙印融合」から「アルバスの落胤」と「喜劇のデスピアン」を墓地に送り「ルベリオン」を出します。ルベリオンの効果に対して妨害をされる場合、その筆頭は「エフェクト・ヴェーラー」「無限泡影」「禁じられた一滴」になります。それらを打たれた場合に、墓地にいる「喜劇のデスピアン」の効果を使用し「ルベリオン」をリリースし「喜劇のデスピアン」を場に出すということができます。俗にいう「サクリファイス・エスケープ」が可能ということになります。2022.01の改訂で「抹殺の使命者」が制限カードになったこともあり、このカードを使う必要性が若干上がったのではないかと思っています。このカードの②の効果を使う注意点としては、リリースした「ルベリオン」に「墓穴の使命者」を打たれることであるので「ルベリオン」に対して相手がなんのリアクションを起こさなかった際に、むやみやたらにこのカードの効果を使わないように注意しましょう。
ただ「ルベリオン」の効果で「ルベリオン」を素材として使うことを考えている場合「ルベリオン」をリリースして「喜劇のデスピアン」を出すことでボードアドバンテージを稼ぐことが可能になり、次の融合へと繋げることができるので、上振れも期待できることから、狙いにいくのも1つかなと思ってしまいます。

以上で新規で登場したカード等の紹介を終わります。メルクーリエ?スプリガンズキッド?ちょっとよくわかりませんねぇ……。今後の制限改訂次第では使う可能性もなくはないと思いますが、現状見事に「痒い所に手が届かない」性能をしていると思っています。どこかで理由等をかければとは思っています。

・デスピアでの展開について
他のいろんな方が詳しく展開等については記事を書かれていると思いますので、簡潔に書いていければと思います。1枚初動から+αまで、メモ程度に記載していこうと思います。
※「烙印融合」から「ルベリオン」を出し効果を使う都合、手札コストを要求されるので、そこはご了承ください。
※略称について
ns:通常召喚
ss:特殊召喚
ef:効果
fs:融合召喚

①烙印融合(+手札コスト1枚)

「烙印融合」→「アルバスの烙印(以下:アルバス)」+「悲劇のデスピアン(以下:悲劇)」で「ルベリオン」fs。
「ルベリオン」ef手札コストをチェーン1、悲劇efをチェーン2(うららがあれば「烙印融合」で打っている部分と、ルベリオンに「屋敷わらし」を打たれないようにするため)。2の処理で「凶劇のデスピアン(以下:凶劇)」をサーチ。1の処理で「アルバス」+「ルベリオン」で「ミラジェイド」fs。
「ミラジェイド」efでexデッキから「アルビオン」を墓地へ送り自身を除外。エンドフェイズに「アルビオン」efで「赫の烙印」をセットしエンド。

手札:「凶劇」
場:「赫の烙印」
墓地:「悲劇」
除外:「ミラジェイド」
となります。返しのターンで、相手の動きに合わせて「赫の烙印」を発動。「悲劇」を手札に戻し「悲劇」+「凶劇」で「クエリティス」か「マスカレイド」をfs。
「凶劇」ef除外されている「ミラジェイド」をssすることで、ミラジェイドの効果を使うことができます。一度ミラジェイドを除外する意味としては、返しに相手が最初に打てる「無限泡影」をケアするというところが大きいと思います。「烙印融合」からここまで動けるので、手札に余裕があり、他に持っているカードによって妨害数を増やしていくことができます。上記の動きの中で、場に「悲劇」と「凶劇」以外のモンスターが存在する場合「赫の烙印」の効果で出すモンスターを「ガーディアンキマイラ(以下:キマイラ)」にします。すると2ドローと1枚破壊を行うことができます。これで「ガーディアンキマイラ」と「ミラジェイド」の2妨害になり、また「ミラジェイド」efで「アルビオン」を落とすことにより、エンド時に「烙印融合」をサーチできるので、返しのリソースとしては十分なものになります。

②「デスピアの道化アルベル(以下:アルベル)」+「烙印融合」

※①の「ミラジェイド」efで「アルビオン」を落とし自身を除外する動きまでは同じになります。
「アルベル」nsからef「烙印融合(リソースの確保)」or「烙印開幕」を加えます。
「烙印開幕」を加える意味としては「デスピアの大導劇神」を手札に加えることにより、返しの「赫の烙印」から出る「キマイラ」の盤面に+して場に「大導劇神」を置くことができるので、タイミング次第にはなりますが妨害札を1枚多く稼げることになります。

このように、基本的には「烙印融合」から動く展開方法は同じではありますが、他に持っている手札の枚数やカードの種類によって、どこまでも伸び代が出てきます。実際に触ることで動きをどこまで延ばせるかを研究してみることを私自身も含めてオススメします。

・2022.01制限改訂を受けて
今回の制限改訂について「デスピアアルバス」でのダメージはありません。ですが、個人的には横に添えていたカードが思いっきりダメージを受けてしまいました。

正直、禁止に踏みきったのは偉いと思っています。

色々なデッキに「出張パーツ」として派遣されていました。

次の改訂で入れ替わり禁止かなと思っています。

1枚で出てくるには強すぎる能力を持っており、また盤面に維持しやすいこともあり、融合体を1枚で出せる「フュージョンデステニー」が、まさかの無制限から禁止になりました。
デスピアにおける「フュージョンデステニー」の意味合いというのが、実はただの出張パーツとしてではなく、デスピアの展開に触れるものでもあったので残念です。
デスピアにおける「フュージョンデステニー」の意味合いとしては「アルベル」にアクセスが出きない際「フュージョンデステニー」で「D-HEROモンスター(ディアボリックガイorディナイアルガイ)」と「悲劇」を落とし「デッドリーガイ」を融合召喚します。

意外と再録ないんですよね。

その後に「悲劇」の効果で「アルベル」をサーチしns。効果で「烙印劇場デスピア」をサーチします。その後に融合素材にした「ディアボリックガイ(orディナイアルガイ)」を場に出し「烙印劇場デスピア」の効果で「デッドリーガイ」と出した「D-HERO」を融合し「デストロイフェニックスガイ」を出すという流れがありました。この動きは「フュージョンデステニー」+「融合ができるカード」があれば行えた動きではあるので、融合を複数回行うデスピアにおいては非常に優秀であったカードでした。
「フュージョンデステニー」が禁止になった現在、デスピアにおいて「デストロイフェニックスガイ」を出せなくなったかと言われると、そうではありません。新たなデッキ融合があるのに加え「ルベリオン」による使用済みの「ディアボリックガイ」×2を使うことによって融合召喚が可能ではあります。ただ、この方法で召喚するタイミングがある場合、融合先として他の選択肢がよりどりみどりですので、メインに「ディアボリックガイ」を2枚。エクストラに「デストロイフェニックスガイ(と場合によってはデッドリーガイ)」を入れるかを問われた際に、人を選ぶかなという風に感じます。それでも弱いということは決してないと思っています。

・新たな融合ギミックとして
「烙印融合」がくる直前にデスピアがCS等で結果を残していたことがあります。その際にはこれらのギミックが使われていました。

デストーイとは…
書いてあることは普通に強い。

「パッチワーク」で「チェーン」と「融合」を加え、融合素材や手札コストで捨てた「チェーン」で「パッチワーク」をサーチします。手札があまり減らずに融合できるギミックとしては優秀であると感じています。
このギミックの難点は「メインデッキを圧迫する」ことにあり、個人的に最低でも「パッチワーク」3枚「チェーン&融合」2枚ずつの、計7枚が必要であると感じています。この「必要経費」をしてまで、このギミックを入れるのかは、これも人を選ぶかなと思います。入れること、入れないことに各々メリットや課題がありますので、そこは上記もしましたが、実際に回してみての個人の判断で良いのではと思っています。

・終わりに
今回は私自身も構築を瞑想している段階であるので、私自身の構築は載せていません。「烙印融合」がきたことにより再注目されたテーマの1つである「デスピア」に興味を持っていただければ幸いです。

ここまでの長文を読んでいただきありがとうございました。

そな

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