「服で人生を輝かせる」パーソナルスタイリスト 前田智章さん
「あなたを一瞬で輝かせてみせます」と自信たっぷりに話して下さった前田さん。
服はあなたの人生を変える力があります。その魔法のようなお仕事ぶりを突撃取材しました!
■前田智章(まえだ ともあき)さんプロフィール
出身地︰福井県
活動地域︰大阪府を中心に全国
経歴︰12年間バーテンダーとして勤務し、お客様のイメージからオリジナルのカクテルを提供することを得意とする。
その後アパレルのネットショップの店長として勤務後、パーソナルスタイリストとして独立。
現在の職業及び活動︰3時間で驚きの気変えを服で実現するパーソナルスタイリスト。オンラインサロン「Bar『革命』」を運営している。
(オンラインサロン:https://camp-fire.jp/projects/view/87183)
座右の銘︰できると決断しなさい。方法などは後から見つければいいのだ。(エイブラハム)
記者 よろしくお願いします。
前田智章さん(以下、前田) はい、よろしくお願いします。
「夢は、パーソナルスタイリストとして全国ツアーをすること」
記者 それでは、前田さんの夢を教えていただけますか?
前田 夢は、「パーソナルスタイリスト」として全国ツアーをすることです。
例えば、よくいじめられて辛い思いをしている人。僕ならたった3時間で「いじめられない格好」に変身させることができます。ショッピングモールに行くのは難しくても、僕が全国ツアーをすることでそれが可能になります。今後は、ひきこもりの方を対象にそのような取り組みをしたいと思っています。
記者 素晴らしい取り組みですね!
前田 服はその人の人生を変える力があります。例えば、僕のクライアントさんでアラフォー世代の方なんですけど、「自分にお金をかけるのがすごく怖い」と仰るので、スタイリングの前にカウンセリングをしたんです。そしたら泣き出してしまって「自分が変わってしまうのが怖い。自分よりも子どものことを大事にしたい」と仰いました。
僕は「自分にお金かけることに苦しんでませんか?安くてもいいから五日間着まわせる服を提案して、まずは一週間を変えてみませんか。その一週間が変われば一か月が変わる。日本のシーズンはちょうど3ヶ月周期で変わるので、3か月後の未来は変わってますよ」と話をしました。
「お母さんを綺麗にしてあげたい」
前田 この話をしたときに僕が思い出したのが、自分の母親だったんです。僕の実家は弁当屋さんでほぼ毎日忙しくて、油仕事だから母は女性なのに綺麗じゃなくて。それをずっと見てるのが嫌だったんです。綺麗でいることを諦めないで欲しいです。母親である前に女性だし、女性である前に人間だし。もう一度思い出して、今からの人生を自分のものにして欲しいです。
記者 前田さんのお客さんにはアラフォー世代の方が多い印象を受けたのですが、もしかしたらお母さんへの想いが繋がったのかもしれませんね。
前田 今まで自分より子どものために力を注いで来られたアラフォー世代の女性は、子どもの手が離れて自分のことができる余裕が生まれた時に「振り返ると何も持ってない」なんてことになります。僕はこれに気づいて「これではいけない」と思いました。先ほど話した女性は、「自分にお金を使うのが怖い」と言っていたところから、総予算が3万円の中2万円を超える、自分がワクワクする1着を自分で選択して買われました。そして、旦那さんとの自撮り写真を見せてくれるようになりました。「私、綺麗に写ってるでしょう?」って夫婦で確認し合えるようにまでなっていて、凄く嬉しいですね。他のクライアントさんも同じように写真を撮ったり夫婦でのコミュニケーションが増えたそうです。
記者 服がきっかけで、まさかそういうコミュニケーションが生まれるとは想像していませんでした。
前田 綺麗にになった時に誰に見てほしいかと言うと、やっぱり旦那さんや家族なんですね。友達とかSNSで公開するのは恥ずかしいけど、家族だったら良いだろうということで、送り合っているそうです。写真を送る相手がいなかったら僕に送ってくれたらいいし、必ず僕は承認するようにしています。自分が伝えたスタイリングと違っても「良いですね」って。服装のプロから言ってもらえると自信も付きますしね。
記者 服で家族が幸せになれるってとっても素晴らしいですね。
前田 お母さんが元気になったら家族全体が良くなる。子どもはお母さんの笑顔がいっぱい見たいんですよ。
「コラボで自分と他人の夢を一緒にに叶える」
記者 素敵なお話をありがとうございます。では、夢は叶えるためどんな目標と計画立てていますか?
前田 先日、福岡でイベントをやったんです。『子どもができてなかなか働けないプロのヘアメイクさん』と『駆け出しでどうして良いか分からないカメラマン』を繋ぐことで、こういう人達にも活躍する場を作ってあげられるのがとても嬉しいです。これを全国でやっていきたいです。
記者 スタイリストとしてお客さんを服で輝かせたいという想いに加え、他の職業の方も輝かせたいという想いはとても素晴らしいなと思います。
前田 人はメイク一つでものすごく変わるんですよ。だから、メイクもできたら良いなと思って始めました。
最近はアクセサリーなどの手作り小物ともコラボをしています。
(折り鶴のピアス)
前田 これは折り鶴のピアスで作家さん(山下美樹さんブログ)とのコラボです。僕がこのアクセサリーを使ったスタイリングのアドバイスすることで作品が売れて、そのお金でまた作品を作れる、という循環が生まれたら良いなと思っています。
記者 手作りアクセサリーを用いてスタイリングアドバイスをするというのは新しい発想ですね。
前田 はい。このベレー帽(冒頭の写真参照)もそうですよ。インドネシアの貴重な生地で「ランラン」と言います。これでベレー帽を作って僕がスタイリングして販売もしました。こうやって自分の夢と他人の夢を同時に叶えたいです。
「服で自分の可能性を広げる」
記者 とっても素晴らしいですね!では、その夢を叶えるためには、日々どんなことをされていますか?
前田 パーソナルスタイリストとして、『服装の力』というお話会を月2回開いています。スタイリングについての座学を行い、その後実際に店舗に行ってスタイリングします。お話会ではプレゼントを用意していて、伊達メガネかベレー帽どちらか選んでもらいます。アイテム1つで簡単に変身することができます。
記者 体験された方はどんなふうに仰っていましたか?
前田 自分のことを客観的に見れるようになったり、クローゼットの中身が色とりどりの服になっていて喜ばれました。
「私には赤や黄色なんて似合わない」と思っていたり固定概念が強い方には「黄色が似合いますよ」と言って試着してもらって体験することで、自分の可能性を見出してもらっています。僕ぐらい相手に向き合うスタイリストは居ないと自負しています。どれだけ向き合えるかですね。
記者 自分目線ではなく、相手目線で考えて活動されてる所が素晴らしいですね。
前田 実は、これで僕も満たされてるんです。自分がされたいことをお客さんにする。お客さんによって僕が成長しているんです。また、僕は男性なので「すごく素敵な服だな」と思っても女性の服は着れません。クライアントさんが着てくれて、「やっぱり綺麗だな、似合うな」と思う。そうして満たされるんです。僕は自分が思ったことを正直に言うようにしています。「綺麗ですね」って。その根底にあるのは承認ですね。
「100%あなたを承認します」
記者 「承認」は前田さんにとってキーワードのような気がしますね。
前田 どんなに良い話をしても「それは違う」って反論する人も絶対いると思うんです。でも「僕のところに来れば絶対に許される」って思ったら来たくなると思います。僕だったら来たい。そんな人が沢山いるので、僕はオンラインサロンを立ち上げました。サロン内でしていることは「承認の世界」です。どんなことがあっても承認しています。こうして自分の人生の意味を見出せていない人達を助けていきたいです。
記者 前田さんが承認されなくて辛い経験をされたから、お客さんにはそんな辛い目に合わずに幸せになってもらいたいという気持ちが強いのでしょうか?
前田 そうですね。僕は姉とずっと比較されてきました。そうなると、承認欲求が高いけれど承認されない現実が突きつけられるんですね。才能ある人でも心が折れて立ち上がれなくなる。でもどこかで承認されて「立ち上がって良いんだ」と思えたら、その才能を突き抜けて、他も全部突きあ上がっていくんじゃないかなと思います。自分がされたい承認を人にする。自分がされたかったらまず相手にする、ということをしています。
僕は自分の外見に自信がなかったんです。実家がお弁当屋さんということもあってか、小学校低学年の時から太っていました。スポーツはできなくて、勉強はできたけど姉がものすごく勉強できたから比較されて・・・僕が小学校2年生の時に5年生の姉と同じ問題を出されて、答えられなくて評価を下げられたんです。そんな「承認されない」出来事がずっと続いて、「自分はダメなんだ」と言い聞かせるようになりました。
これが実はある時変わったんですよ。東京でのイベントで姉と比較された話をしている時に「僕は、傷ついている人の傷をかばうために自分が傷ついたんだ」と気づいたんです。そして「弱かったり傷つきやすい環境にいる人は、人に優しくするために、人を承認するために傷ついてきたんだな」と思って、全部許せるようになったんです。
日本ってそうじゃないですか。偏差値だとか点数だとか、競争の社会で比較されちゃう。それで合わない人は辛い思いをする。点数じゃ測れないから、僕は「承認」しています。
(トレードマークのサングラスを外した前田さんは、とっても優しそうな表情を見せて下さいました)
記者 服で革命が起きてお客さんが変わることができて、前田さんに全部全部承認してもらると凄く励みになると思うし、これからの人生が明るくなりますね。前田さんの今まで承認されなかった悔しさや涙が全部今ここに繋がって、目の前の人を喜ばせられるということにすごく感動しました。
前田さん、本日はとても素敵なお話をありがとうございました!
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前田智章さんの詳細情報はこちら
HP:https://scoopstore.thebase.in/
Twitter︰https://twitter.com/scoopworldplay
Instagram︰https://www.instagram.com/tomoaki.maeda/
【編集後記】
インタビューの記者を担当した、西脇と平井です。
子どもの頃からの辛かったことを必然性だと捕え、大きく羽ばたかれている前田さん。
「まず人に与える」ことを大切にされている前田さんの大きな愛に感動してしまいました。
前田さんの今後の益々のご活躍を応援しています!
この記事はリライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。