幼い自分に会える場所
また、海を見に行く。こうやって何度も何度も、何度も何度も救われた。
海に沿ってどんどん歩いていると、すっかり心が、裸になる。
悲しみ、憎しみ、羨み、後悔、恨み、妬み、羞恥心、悔しさ、情けなさ 、、、ぐちゃぐちゃに絡んでしまった思いも、ドロドロになった心も、
潮の匂いに、 ふんわり すぅ ~ っ 、 と全て包み込まれていく。
ざーっ という 波の音とともに、からみついたものが、ひとつ、ひとつ、はがされ、どんどん、どんどん、流されていく。
純粋な、もと あった姿、に戻っていく。
それがまるで、当たり前のように。ずっとず~っと 変わらず、そうであったように。。。
私が私でいい感じ。私は誰でもない感じ。
私が誰でもいい感じ。私も誰にでもなれる感じ。
体も心もリラックスしてくると、どこからか、キャッキャッ と、幼いあどけない、子どもの笑い声が聞こえてくる。
初めて会いに来た時は、かたくなに、うずくまって心を閉じてたね。
だって、ずっと気付かないフリしてたもんね。いつもそこに、いたのにね。ごめん、ごめんね。
長い長い時間をかけて、少しずつ、分かりあってきた
嬉しくて、ピョンピョンと跳ね回りながら、楽しそうに、コロコロと転がりながら、海に飛び込み 好奇心たっぷりの目でくるくる泳ぎながら、私のお腹の底を、くすぐる。
幼い自分は、いつも何か大切なことを思い出させてくれる。
楽しむこと にブレーキを、かけるようになったのはいつ頃だろう?
こんなにも自然なのに。こんなにも生きる力になるのに。こんなにも生きること、そのものなのに。
ね。
ほら、笑って。 一緒に遊ぼう!