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酒とたばこと小説と

お酒が好きだ。

なぜって?

酔えるからである。

酔っぱらわなければ生きていられない。

生きるって面倒くさいんだもん。

やることはすべてやった。

妻も、母親も、嫁も、娘も。

そして、それらをすべて卒業した。

私は、肩書ではない。

私はわたしである。

肩書がないとこの世の中は生きづらい。

今の肩書はなににしようか?

さしづめ思い当たるのは、精神障碍者である。

これは本当にそうだ。

双極Ⅱ型と重傷鬱の繰り返し。

まあ、普段は普通に市井の中に溶け込んで生きているけど。

なにか、にならないと人には人として認められない。

あなたは何の仕事をしているの?と聞かれて、

真面目に生きることを仕事にしています。と言ったって

誰も相手にしてくれない。

彼らが尋ねたいのは

「何をして生計を立てていますか? 」というものだ。

とりあえず、年金で生きています。

それのどこがいけないというのか?

真面目に生活して、まじめに働き、夫や子供に尽くし

母親のいうことを聴いて娘としての働きをこなし、

嫁として姑の介護をしてから、夫に何の因果か殺されそうになり

そして、その現場から逃げた。

普通じゃ考えられんだろう。でも、その普通じゃ考えられんことを

こなしてきた。

それから逃げたことに何の罪がある?

逃げたっていいのだ。そして私は過去のすべてを忘れたい。

忘れるために酒を飲む。忘れるために寝逃げする。

それが必要だからやっていることなのだ。

逃げないと心が悲鳴を上げる。

ただ、それだけのことだ。

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