新人POとしての8ヶ月間を振り返って
みなさん、こんにちは。
クラウドソーシングサービス「クラウドワークス(crowdworks.jp)」の開発に携わっているそんと申します。
私はこの4月にクラウドワークスに入社し、これまでの約8ヶ月間をPO(プロダクトオーナー)として過ごしてきました。入社して初めての記事になるので、まずはシンプルに自分がトライしてきたことや活動の振り返りを書いてみます。
POとして8ヶ月の間にやったこと
私は今年の5月から、主にマッチング領域を担当しているチームに配属され、A.PO(アソシエイトプロダクトオーナー)としてメンターのフォローのもとで施策を進めてきました。
やったことを細かく見ていくと多岐にわたりますが、ここでは全体像を軽くお伝えします。
【チーム施策として】
「この仕事への不満を伝える」機能のUI改善
検索結果の順位づけを決めるバックエンド側ロジックの一部改善
仕事検索ユーザー満足度の測定
【チーム横断施策として】
「AIポリシー」専用ページの作成
「ユーザーに会いに行く」ことにフォーカスして走った8ヶ月
上記の施策を進めていくうえで、「まずは、どんな方々がサービスを利用しているかを理解することが重要」という考えのもと、私はユーザーと直接話す機会を大切にしてきました。クラウドワークスには、仕事を依頼するクライアントと、その仕事を受けるワーカーがいるため、それぞれに対する深い理解が必要です。
とくに、私が所属するチームではワーカー向けの施策を推進することが多かったため、この8か月間は主にワーカーの方々に会っていました。クラウドワークス公式のクラウドタウンというフリーランス/副業のコミュニティで開催されている交流会に参加したり、UI施策のスプリントレビューにワーカーの方々をお招きして機能のフィードバックを得たりと、約20名のワーカーの方々から直接お話を伺う機会がありました。
しかし、クラウドワークスは600万人以上のフリーランスが登録している大規模なプラットフォームです。数字だけでみても、自分の行動量が圧倒的に足りていないことがわかります。
実際、経験のあるPOから施策のフィードバックをいただくときや、ユーザーコミュニケーションという観点でサポートチームのフィードバックを得る機会があると、自分がユーザーのことを考えきれていないことを強く実感する場面が今もあります。
そして、より多くのユーザーからのフィードバックを得るという観点も重要だと考え、チームの取り組みとして、ワーカーを対象とした仕事検索に関する満足度アンケートを実施することにしました。すでに多くの貴重なフィードバックが集まっており、現在これらの分析を進めています。
ユーザーに会いに行く、ユーザーの声を直接聞くことに加え、定量データによるユーザー行動のフィードバック情報も組み合わせながら、より客観的な視点でユーザーの課題を特定し、効果的な施策を立案していきたいと考えています。
今後どうしていきたいか
プロダクトオーナーの役割はプロダクトの価値を最大化することであり、ただ単に機能を追加/削除するだけではなく、ユーザーの課題を見つけ出し、それを解決するためのアイデアを出し、チームを巻き込みながら形にしていくという点で、非常に興味深く難易度の高い仕事だと感じています。
クラウドワークスでは、PO(プロダクトオーナー)とPdM(プロダクトマネージャー)の役割としての区別が曖昧なこともあり、社内のPOにはスクラムチームで定義されている役割にとどまらず、プロダクトのPdMとしての素養(戦略立案、市場分析、ステークホルダーマネジメントなど)も求められています。
そのため、中長期的には、チームで施策を推進するだけではなく、ひとりのプロダクトマネージャーとしてプロダクトの戦略や組織開発などにも関わっていきたいと考えています。
ただ、まず目先では、今回お話ししたユーザーに会いに行く機会を作り続けることを続けながら、仕事検索のユーザー満足度向上のためのデータ分析やユーザーインタビュー、施策立案を進めていき、マッチング領域の根幹ともいえる「検索」というひとつのドメインへの理解を深めていきます。
そして、メンターに常にフォローいただいている今の状態から、「1人でPOとして推進するチームを持たせたい」と思ってもらえるように尽力していきます。
さいごに
今回はかなりざっくりとした文章になりましたが、ここでは書ききれなかった各施策を推進する中で得た学びについても、いずれどこかでまとめていきたいなと思っています。
クラウドワークスMission「個のためのインフラになる」の実現に向けて、これからも一歩ずつ歩みを進めていきます!