(ほぼ)60分で書く #カワシロ 感想

際限なく時間を使ってしまうと良くないのでタイマーをかけながら書いています。時間に追われるライブ感を味わいながら読んでいただけるととても幸いです。勢い重視なのでよくわからん言葉遣いをすると思います。自分で見返した時に分かればいいな、ぐらいの荒いものだと思ってください。もちろんネタバレを含みます。

QuizKnockの河村さんについてはファンから｢神｣と呼ばれていることと、独創的な思考と作問センスを持ち合わせたQK随一の変な人という認識でした。あとパインアメの記事の人。

 カタシロを知っていたかのようなイデオロギーが解き明かされていく様はなんとも不思議で、コペルニクス的転回(?)のような、平易な言葉の組み合わせなのに意味を捉えられないという感覚でした。まだら牛さんが彼に対して抱いたとらえどころの無い気持ちをそのまま受け取ったような、やっぱりとらえどころの無い気持ち。ん〜回りくどい。

 死ねば何もなくなる、失われるものに価値がある→だから｢残らない｣という身体の諦観をフラットに持っており、身体に執着せずに手放すことをすっと選べる、この論理に辿り着くまでの思考に河村さんの頭脳の深遠さを知った気がします。深遠だから何も見えていないけど、その何も見えていないことが彼の深遠さを裏付ける。そう、私は彼を何も知らないし、いくら知ってもまるで及ばない。更に回りくどいね。

自分を俯瞰で見ている、という視点をさらに拡大した、別の地平から世界を見ているような視点。その別な地平を私が見えるようになることは絶対にない。人と人とは分かり合えないといえば普遍的だけど、世界の見え方がまるっきり違うと書くとどこまでも分からない感覚。これが神たる所以なのか…？

突発的に学校で一番頭のいい人と話す機会が出来て、｢IQが○○違うと会話が成立しづらいというのは本当なんだな｣と思った時と近い
久しぶりに高校の後輩がTwitterに浮上していて、プロフィールを見た時の｢住んでる世界が違うんだな｣と思った時にも近い

 人類愛と慎ましさを両立させる｢身近な人を やや幸せに｣という発言はおそらく彼の本質に近いもので、時代の空気というか世間・社会への諦観が垣間見られます。芯がないことと芯の強さを両立する、ない空間がある…いよいよ禅問答になってきた、ここまで来ると向き合うべきは自分の言語化能力。

 テセウスの船の話題でモーニング娘。を出すウィットと引き出しのユニークさも新鮮でただ感服するばかりでした。モーニング娘。をモーニング娘。たらしめるのはファンの存在だろうか。野球チームの場合は。M-1グランプリの場合は。受け継がれる意志 時代のうねり 人の夢。無限大に脱線して無限大に話せそうで、無限大の地図広げそうなのでここで引き返します。ごめんなDa-ice。

佯の読み方は いつわる と さまよう
知的な遊び心の前に全面降伏する、私は｢さまよわされている｣
(QuizKnockの動画でもメンバーが河村さんの問題の掌の上状態になってるの見たことある)
カタシロはフィクションだが、登場人物3人が対話をしたことと私が対話を聞いたことは事実。ただしその内容が中ヶ里のものか河村さんのものかは混ざりあって明らかにならない、この混ざりあいはVtuber全般に言えそう

例えばまだら牛にはまだら牛でない時間が存在する(任意のVtuberでも可)として、河村拓哉には河村拓哉でない時間が存在するのか？

人は主観で見たいようにものを見るから、私から見た河村さんはそれ以上でも以下でもなく、同様に人の数だけ｢私｣から見た河村さんが存在する

本格的に煮詰まってきたしタイマーが鳴ったので撤退します、自己と他者とキャラクターを掘り下げてゆくカタシロ、何度見ても素晴らしいシナリオだと思います。知った上でも回したくなる。そして最後に、ディズムさんと彼がカタシロを作るきっかけになった磁富モノエさんに感謝を。https://kai-you.net/article/79567