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99歳のばあちゃんとET-KINGのいときんさんとの関係

2018年頃の話になると思う。

100歳を間近にして、ばあちゃんが亡くなった。
99歳の生涯だった。

ここでは書ききれないほどの激動の人生を経て、自分を貫き通した人生だった。
(ばあちゃんを物語の主人公にしたら、それだけでもすごい物語になると思う)

お葬式は、故人の意向もあり、家族葬で行われて、限られた人たちで見送った。

葬儀では、故人の今までの経歴について、司会者が細かく語った。

そこで、語られる内容は僕が知らないことが多くて驚いたのだけど、一番、驚いたのは、ばあちゃんが中学校の校歌の作詞・作曲を何校も手がけていたことだった。

校歌は、僕も今でも思い出せるぐらい人生の中でも忘れえないものになっている。

それくらい校歌は、人に影響を与えるものだと思う。

その中に、聞き覚えのある学校の名前があった。
ET-KINGのいときんさんの卒業した学校だった。

ばあちゃんの逝去と前後して、亡くなったアーティストだけど、とても素敵な詞を書かれる方だった。

おそらく彼も彼の友達も、ばあちゃんがつくった校歌を歌い、育ったのだと思うと、少し誇らしい気持ちにもなったし、一番感じたのは、人の想いに残ることを人生で手がけることほど素敵なことはないなあ、ということだった。

第二の人生はこの道だなあと思ったのは、あの瞬間だったと思う。

ばあちゃんから言われたことで人生に残っているコトバがある。

「完璧にしたら疲れるからね。肩の力を抜いて生きるんだよ」

その言葉は、中学生当時、完璧主義だった自分の骨の髄まで刺さった言葉だった。

肩の力を抜いて、自分のやりたいと思うことに素直に生きていきたいな。

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