小林慎和著「人類2.0」の読書会へリスナーさんを招待します【そもんずラジオ】
こんにちは、そもんずです。
9月27日(日)22時から開催される悠斗さんとそもんずが主催するリベラルアーツ読書会を特別にそもんずラジオ会員限定で、リスナー参加可能としたいと思います。
小林慎和著『人類2.0 アフターコロナの生き方』をとりあげます。
参加の流れについては、会員のみ見れるように文章の一番下に記載がありますので、そちらをご確認ください。
さくっと読むなら、note版もオススメです。
https://note.com/noritaka88ta/n/n3ed4d025a62e
■著者略歴
小林慎和氏
大阪大学大学院修了。Columbia business school executive education certificate 大学卒業後、野村総合研究所にて9年経営コンサルタントに従事。専門産業はモバイル、IT、エレクトロニクス。新規事業立ち上げ、買収、海外展開などを担う。2012年シンガポールにて起業。1社目Diixiは、イノベーションイベントのプロデュース、海外展開のM&A、アライアンス支援のコンサルティングに従事。2016年、ブロックチェーンのスタートアップ創業のため、東京に帰国し、株式会社LastRootsを起業し、その後、2019年4月、ブロックチェーンを活用したSNSを提供する株式会社bajjiを創業し、代表取締役CEOに就任。2020年7月、コロナ禍の中、メンタルの不調を訴える人が増える社会に対するサービスとして、感情をシェアすることでウェルビーイングを目指す感情日記SNS「Feelyou」をリリース。
2020年7月、コロナ禍の中、メンタルの不調を訴える人が増える社会に対するサービスとして、感情をシェアすることでウェルビーイングを目指す感情日記SNS「Feelyou」をリリースしている。
■要約
●プロローグ 見通せない世界が迫ってきたとき、あなたはなにを考えましたか?
世界規模で同時期に球速に起こったこの危機を乗り越えるために必要なのは、未来を想像する力だ。アフターコロナにやってくるのは、“新世界”だ。もう、元のような世界に戻ることはない。
●第1章 働き方2.0
・ミーティング(会議)―これからはオンラインがスタンダードになる
スタートアップ企業だけでなく、大企業、レガシー企業、その下請け企業でもオンラインミーティングがスタンダードになる
・対面 ―リアルで合うことは“特別な行事”?
オンラインミーティングで効率的にビジネスを進める一方、リアルミーティングが情緒的で“特別な行事”となる
・時間 ―― 移動がなくなり細切れのスケジュールになる
移動やミーティングの準備がなくなり、1日に何回もミーティングすることができるようになる
・人間関係 ―― いかにして“リモートトラスト”を形成するか
①相手から信頼される=15分刻みで期待値を超えるアウトプット
②相手を信頼する=心地いい反応速度と確認事項の細かさの一致
・通勤 ―― 在宅勤務なら、交通費も通勤時間もゼロ
通勤時間と交通費がゼロになる。管理は大変だが一度整備してしまえば費用がかからない
・営業 ―― 自宅でのオンライン営業でもスーツ着用で印象アップ
①服装=相手に与える印象が良いのはやはりスーツ
②背景=アイスブレークを図る
③営業資料=より端的で伝わりやすい資料
④ランディングページ=縦長NG
・人事評価 ―― 心理的安全性をつくれる「草食系」が出世する
①出世=心理的安全性を作れる草食系
②お金を稼げる=覚えられている人
・社内コミュニケーション ―― 実は重要な「雑談」の場をどう確保する?
①社内コミュニケーション全般=チャットツール導入、クラウド上に社内情報を公開する
②オンラインでの社内ミーティング=全員がオンラインで情報格差をなくす
③部署内や同僚との交流=垂れ流しのオンラインミーティングチャンネルで雑談
④上司と部下のあいだのコミュニケーション=小さな相談事を簡潔に伝える
・採用 ―― リクルーティングを左右する「リモートワーク可」の有無
リモートワーク可でないと採用が厳しくなる
・社員教育 ―― 企業を強くするのは「自由な時間」
一方通行で教わるのではなく、自分で情報を手繰り寄せる「自由な時間」こそが最高の教育コンテンツ
・オフィス ―― 固定面積が激減し、働く場所は外へと広がる
アウトプットを最大化できるスタイルを選べるようになる
・マネジメント ―― 完全デジタル化の先にある「3つの整備」
①社内デジタルデータへの安全なアクセス環境の整備とそのリテラシーの獲得
②従業員同士でのスムーズなオンラインコミュニケーションの推進
③従業員一人ひとりのコンディションの把握とマネジメント
●第2章 ビジネス2.0
・大企業・グローバル企業 ―― コロナという“劇薬”が新陳代謝を起こす
非効率なやり方を続ける企業は退場を余儀なくされる
・飲食 ―― 加速するフードデリバリー市場の拡大
外食市場はデリバリーに取って代わられるが、リアルな場の出会いを盛り上げたりリモートワークに対応した内装の需要が出てくる
・旅行・観光・宿泊 ―― 旅行は“体験”。国内旅行需要は早めに回復
国内旅行は早めに回復するが、インバウンドは時間がかかる
・イベント・展示会 ―― エッジとレア度が生き残りの分かれ目
「東京モーターショー」や「東京ゲームショウ」などの大規模で年に1、2回のレアなイベントが残る
・ライブ・ショービジネス ―― オンライン生配信で新しい価値を提供
生配信によるファンとの交流で“特別な空間・体験”を提供する
・広告 ―― 在宅ワークでプライベートユースが増える
「スマホファースト」から「ホームファースト」「リモートファースト」へ
・製造 ―― 都心に勤務する従業員も地方へと移住する
都会に住み続ける意義を問い、地方への移住を希望する人が増える
・不動産 ―― 「単なる場所」を提供するだけでは大苦戦
都心の住宅価格は値下がり、田舎は値上がり傾向となる
・教育 ―― 専門分野は民間企業にアウトソーシング
①学校という施設に求められるもの=保護者が出勤するときに預けられる
②オンライン授業のあり方=ハードウェア・ネットワーク・プラットフォームがすべての生徒に対して整っている
③オンライン授業で実施すべき教育コンテンツ=“スーパー先生”・宿題のオンライン化・ディスカッションは少数
④リアルな授業が果たすべき役割=親が子を預ける福祉的な要素 英語、プログラミング、ファイナンスなどの専門分野を民間企業の手を借りて行う
・医療 ―― 設備レベルを底上げし“崩壊”リスクを低減
ハード面とソフト面の整備を進めることで、日本の医療機関の感染症への対応力が底上げされる
●第3章 お金2.0
・家計 ―― 慎重な性質を持つ日本人は現預金の金額を増やす
国際線は競争が発生しないため値段が上がる。嗜好品や家電は値段が下がる。
・金融資産 ―― 「製薬」「物流」「在宅時間」にフォローの風が吹く
「移動」に関連する株の銘柄がアゲインスト。薬やワクチンを生産する「製薬」、それらを流通させる「物流」、移動に対して「在宅時間」に関する業界はフォロー
・通貨 ―― アメリカの復活には時間を要し、数年は円高圧力が続く
マスクやワクチンが通貨のような価値になりえる
・国家予算 ―― 世界各国の経済は“ICUに入った”状態
企業や国民のすべてを救うことはできない。国家は予算編成というかたちで“トリアージ”を断行しなければならない
・信頼経済へのシフト ―― 「信頼」という通貨を蓄えてチャンスを広げる新世界
大組織に属し、自動車、テレビなどのモノを大勢の人々に届けるため「どこにいるか」が大事だった ⇒ IT革命によりモノより人々がまだ体験していない“サービス”というコトを提供する「何をするか」が大事だった ⇒ 単に役立つスキルはAI等によりコモディティ化し、そこにいることに意味がある人が求められる「誰と動くか」の信頼経済の時代が来る
●第4章 人類2.0
・コミュニティ ―― “居場所”はオンライン上へ。オンラインネイバーの感覚が生まれる
政府・自治体・病院・ホテルの4つのコミュニティが集まり、有事の際の連携をスムーズに行うための官民連携のネットワーク形成も必要
・街 ―― テクノロジーと制度づくりの両面から「対ウイルス」に備える
①ウイルスをシャットアウトする「水際対策」の徹底
②ウイルスの発生と感染を把握する「感知と捕捉」の徹底
③ウイルスの感染を抑える「拡大の防止」の徹底
④被害を受けた人に対する「支援の高速化」の徹底
・東京と地方 ―― 資本主義的な一極集中から、「快適さ」を重視したワークライフへ
企業運営の効率化のために年への一極集中が、在宅・リモートワークが可能となりワークライフを充実させるための居住選びができるようになる
・日本 ―― 「餅は餅屋」ではいけない。あらゆる手を尽くす心構えで日本再興へ
コロナショックにより、変化せざるを得ない状況。あなたにとっての、餅ではないなにかをゼロベースで考えてみてはいかがでしょうか?
・人類 ―― 「ウィズウイルス」で、人類は生まれ変わる
わたしたちが身勝手に地球を扱ってきた”結果”がウイルス。新しい地球との向き合い方について、模索していくべき。
●エピローグ これからの「正しさ2.0」の話をしよう
ソーシャルディスタンスとは、本当に有効なのでしょうか?
そもそも検査数のデータは正しいのでしょうか?
日本の1日の検査数は多いのでしょうか、少ないのでしょうか?
日本もアメリカのように、22日間で約100万件の検査をするべきだったのでしょうか?
世界各国から飛び込んでくるワクチンに関するニュースなどの情報を、わたしたち一般人はどう受け取ったらいいのでしょうか?
どのワクチンが本当に効果的なのでしょうか?
正しい抗体保有率は、どうしたら捕捉できるのでしょうか?
いったいなにが正しいのでしょうか?
結局、正しさとはわたしたち自信の心が決めること。
人類はウイルスについて無知でした。街も、国も、人類も、誰もが無知でした。
無知を知り立ち上がったわたしたち「人類2.0」は、昨日よりも確実に強くなっているはずです。
■質問
1.本書で挙げられているアフターコロナで起こりうる変化や新常識について、あなたの身の回りにも浸透していることはありますか?逆に、まったく浸透していないものはありましたか?
2.「誰と」動くかが重要となる信頼経済で生きていくために、あなたが明日から実践しようと思ったことはなんですか?
3.インターネットやSNSの普及により本当に正しい情報に行き着くことが難しくなっています。正しい情報を得るために必要なことはなんだと思いますか?
■参加のステップ
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