そもそも魔王って倒さなきゃ駄目なのか?【第3章 ラスン救済編 22】
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ーバミラのアジト 通路2ー
マサアキ リリアル
HP 54 HP 36
MP 0 MP 9
LV.9 LV.8
「はぁぁっ!」
ザシュ!!
【レノンの攻撃!】
「ぐぁァァァ…!」
「バカなぁァァァ…!」
魔族の兵士A、Bを倒した!
「死にやがれぇぇぇ!!」
【魔族の兵士Cの攻撃!】
ガキィン…!
【レノンは攻撃を受け止めた!】
「な…!?」
「はぁ…っ!」
ドッ!
【レノンは回し蹴りを放った!】
「うっ!……バカ…な…」
魔族の兵士Cを倒した!
「……ふ!…」
ザシュッ!!
【リリアルの攻撃!】
「くあ…!?バッカなぁァァ…!!」
魔族の兵士Dを倒した!
「おのれ貴様らァァァ…!!」
よ…!
ガッ!
【マサアキは魔族の兵士Eに足をかけた!】
「バ…バカなぁァァァァ…!?」
魔族の兵士Eを倒した!
バカなぁ多っ
「よし、ここらの悪は殲滅したな。次に行こう」
「…………はぁ…はぁ……」
………
「む?どうかしたかマサアキ?」
いや、少し疲れちまってさ
次の所でちょっと休憩しね?
「おいおい…君の大切な仲間が危険にさらされているかもしれないこの状況で何をそんな悠長な事を……」
わりぃわりぃ、少し休めば余裕だから
「ふむ…まぁ仕方ないか、無理強いも出来ないしな」
「分かった、次休めそうな場所があったら少々休憩としよう。リリアルもそれでいいか?」
「……へ?…あ…はい…問題…ないです…」
「…………あの…マサアキさん…」
よーし!そうと決まりゃあ、とっとと次のエリア攻略と行こうぜ
さぁお前ら、俺に続け!
「なっ!マサアキ!全然元気ではないか君!」
「…………」
―バミラのアジト 大広間―
うお、なんか広いとこに出た
けど、敵全くいねーな
「うむ、しかし休憩するにはあまり好ましく無い場所だな。目立ち過ぎる」
「それにこれだけ広いと何処から敵が現れるか分からん。常に細心の注意を払わねば」
そうか?心配しすぎだろ
お前が無双するから案外敵とか全員倒しちまったんじゃねーの?
「いかなる時も気を抜くなマサアキ、ここは敵のアジト内なのだ。油断をしていると足をすくわれるぞ」
「……!…」
(…夜が明け始めています…このままのペースでは村の皆がここに…)
「…マサアキさん…レノンさ──」
「……ッ!マサアキっ!!後ろだ!!」
へ?
【ルーボの攻撃!】
「へ…!隙だらけですよお客さん…!!」
「まずは一人目!」
ブワァ…!
【ルーボは巨大な石柱を投げ飛ばした!】
【マサアキをめがけ石柱が襲いかかる!】
っ!?やべ…!
「しまった…!マサアキっ!!」
ダッ!!
【レノンはすぐさまマサアキに駆け寄った!】
「…おそらくこれで最後です…!…」
「…拘束魔法…タイム…バインド!…」
カチン…
【石柱は空中で静止した!】
「…んん?お!?拘束魔法ですか!おもしれぇですね」
おぉ…!リリアルサンキュ──
「うわっ!?マサアキすまない!避けてくれ!」
ん?
ドッ…!
【レノンはマサアキに飛び蹴りを放った!】
ブホア!?バ…バカな……
【マサアキに7のダメージ!】
ドォォォォン!!
【マサアキは大広間の端まで吹っ飛んだ!】
「………」
「………」
「マ、マサアキーっ!!」
「マサアキ!マサアキすまない!しっかりしてくれ!」
何だ…?
お前は悪か?
「違うんだ違うんだ!石柱に押し潰されそうな君を庇うつもりでよかれと思って僕は…!」
よかれ?端まで吹っ飛ばす位の飛び蹴りがか?
良心からくる威力じゃねぇんだよ
「うぅ……申し訳ない…次からは力加減に気を付けよう」
てかお前会ってから俺に対してずっと荒いって、アクションが
そこを気をつけろよな、まず
「はっ!なんですかぁ?チームワークバラバラじゃねぇですか。やっぱりいっても即席ですか?」
【リリアルの攻撃!】
「……!うおっと…!」
バッ…!
【ルーボはリリアルの攻撃をヒラリとかわした!】
「あー…なんかあんた見たことある!ラスンのシスターちゃんですよね?もしかしてあんたが例の侵入者ですかぁ?」
「…答えるつもりはありません…バミラはどこですか?…」
「こっちも答えるつもりはねぇですねぇ〜」
【続けてリリアルの攻撃!】
「ふは…!おっせぇ、そんなんじゃウサギも狩れませんよ…!」
ドッ…!!
【ルーボは避け際に反撃した!】
【リリアルに8のダメージ!】
「……う!…」
タンッ…!
【ルーボはマサアキ達から大きく離れた!】
ズズゥン…!
【石柱にかかっている魔法が解けた!】
(…攻撃が当たらない…羅刹君…重いです…)
「ん~ん…まさにビンゴってやつですね。さすがは俺の勘、冴えてる冴えてる!」
「しっかし…ちょっとは期待して来てみたらこ~んな間抜けな連中も捕まえらんねぇんですかうちの兵士どもは……逆にショックですよ」
……っ!てめぇは…!
「お久しぶり…って程でもねぇですね。ルーボ君でーす!お加減は如何ですか青年?」
「……いや、ガキの所有者ことマサアキ君」
……グリルを…返せ…!
「そうそうそれ!凄いんですよあのガキ!どこで見つけたんですかあんなの!?魔力に関するポテンシャルがもうハンパじゃないこと……と、いけないいけない…もうこれ以上は欲しがる人が何処で聞いてるかわからないんで企業秘密にしときませんと」
………ッ!
「フヒヒ…!…けど、一つだけ言えるのは…」
「あのガキはあんたなんかにゃ勿体ねぇです。俺らの方が上手く使える」
「ま!諦めて下さいよ」
……欲しがるとか……使えるとか…
「お~?」
所有者とかよ…!
グリルを物扱いしてんじゃねぇぞ!!
ダッ…!
【マサアキはルーボに突っ込んでいく!】
「ふは…!感情に流されやすい人間らしい反応ですね……う~ん…やはりこれはいつ見ても…」
「実に愚かな反応だ」
ブゥゥゥ…ン!
【ルーボは魔法陣からハンマーを取り出した!】
「…マ…マサアキさん!…」
こうげき ◀︎
とくぎ
ぼうぎょ
どうぐ
にげる
【マサアキの攻撃!】
バッ…!
【しかしルーボはヒラリと身をかわした!】
ち…!この…!
「あれれ?あんた得物は使わねぇ主義なんですか?」
あぁ!?俺に合う武器がねーんだよ…!悪いか!
こちとら純度百パーセントの農民だからな…!刀とか斧とか槍とか、んな物騒なもん使えるか!
「合う武器ねーとか!あははは…!!あんたどんだけ戦闘センスねぇんですか!」
るっせぇ!ほっとけや…!
ブン…!
【マサアキの攻撃!】
ガッ!
【ルーボはハンマーの柄でマサアキを突いた!】
ぐがッ!?
ブン…!
【ルーボは軽くハンマーを振り回した!】
ドッ…!
【マサアキは11のダメージを受けた!】
くは…!
「ん~…あんたと遊ぶのも悪くねぇんですけど~、現状3対1だしやっぱりこういう時は弱いところから崩すのがセオリーですよね~」
な……弱い…とこ…?
「という事でまずは〜…」
「ほい!」
グワァ…!!
【巨大化したハンマーがリリアルを襲う!】
「………え?…」
グシャア…ッ!!
………は…?
「……今度こそ、まずは一人目」
パラパラ…
【大量の土煙が辺りを包んでいる!】
リリアル…!?おい!リリアル…!!
……てめぇ…っ!!
てめぇはァァァ!!
「だ~か~ら~うぜぇんですってそういうの、声を張り上げたところで何か変わるんですかぁ?」
ガキィン…!
【ルーボのハンマーが大きく弾かれた!】
「う…おっ?……っと?」
……っ!?
「落第点だな。不意打ちで考えたら最初の方が良かったぞ、悪」
「こんな大振りな攻撃、僕が見過ごすものか」
「……!……へぇ~…」
レノン…!
リリアルは無事か?
「愚問だ」
良かった…!
なんで俺の時だけクールにいかないのかが腑に落ちないけど、やっぱりすげぇよ、お前!
「…レノンさん……何度もすみません…」
「む?気にするな、チームとして当然だ」
「リリアル、すまない。少々手荒いが…」
ガシッ!
【レノンはリリアルを抱えた!】
「…え?…あの…ちょっと何を…」
「マサアキ!!」
ブン…!
【レノンは前方にいるマサアキに向かってリリアルを投げ飛ばした!】
「…〜〜〜〜ッ!…」
はぁ!?お前、ちょっ、これは!
ガシ…!
【マサアキはリリアルをキャッチして倒れこんだ!】
ふぅ~…あぶなかっ──
ムニュ…
……へ?
【マサアキの手がリリアルの胸に当たっている!】
…………
「…………」
……い、いやリリアル……まぁ待て、言いたい事はわかるが状況を第一に考えてくれ、これは完全な不可抗力だ
わ、分かってくれるよな?
カァ〜〜///
「………ーーッ///…」
パァン…ッ!!
【リリアルはマサアキに渾身のビンタを放った!】
ブッフゥ…!?
【マサアキは11のダメージを受けた!】
ドオォォォン!!
【マサアキは大広間の端まで吹っ飛んだ!】
「………」
「………」
「……は!…私は一体何を…!…マサアキさん!…」
「…マサアキさんすみません!…しっかりしてください!…」
殺される…
敵のアジトで仲間に殺される…
「…違うのです違うのです!…事故だとは分かっているのですがあまりにもいきなりのことで気が動転してしまって…あの…強い衝撃を与えれば記憶も飛ぶだろうという思いで…気持ちを込めて殴りました!…」
殴ってんじゃねーか。何にも違わないだろ
「マサアキ!こいつも受け取れ!」
ヒュン…!
パシ!
【レノンはマサアキに聖なる滴×2を投げ渡した!】
…これは?
「聖なる滴だ、それを使えばHPとMPは回復し多少の状態異常も治る。困ったら使え」
「リリアルと共に先へ進むのだ。この場は僕一人に任せてくれ」
何だって…?お前、大丈夫なのか!?
「問題ない。後で追う」
「君は一刻も早く仲間の元へ向かってやれ、無事に救い出すことだけを優先して考え行動しろ」
「それが今の君にとって最善策の筈だ。そうだろう?」
レノン……
分かった…!サンキュー、レノン!
行くぞリリアル、走れるか?
「…大丈夫です…行きましょう…」
「…あとマサアキさん…先程のことは忘れてくださいね…」
あぁ?先程のこと?
「…で…ですから…私のあれを…あれした感触などをですね…///…」
安心しろ。記憶に残るような感触は一切無かった
ドォォォォン…!!
【マサアキは大広間の端まで吹っ飛んだ!】
「ふざけてないで早く行け!!」
「いやいやちょっとすみませ~ん、俺抜きで話が進んでるみたいですけど転移魔法テレシアート」
パッ…!
【ルーボはその場から姿を消した!】
パッ…!
【ルーボはマサアキ達の頭上に現れた!】
「俺の許可なくみすみす行かせると思ってんですか?」
【ルーボの攻撃!】
………!
「………!」
「ふっは!二人まとめてぇ!!脳・天・粉・さ──!!」
ドゴォッ!!
【レノンはルーボの顔面を殴りつけた!】
「ブフッ!?」
【ルーボに36のダメージ!!】
「行かせるさ、貴様の許可などいるか」
「……!…私たちがいくらやっても当たらなかった攻撃を……」
当てやがった…しかも顔面に
「何をしている。今のうちだ」
あ、あぁ…!頼んだ!
【マサアキとリリアルは大広間を抜けた!】
ズサァァァ!!
【ルーボは大きく後退した!】
(……こいつ俺のテレシアートに…まぐれですか?)」
「ふむ、ようやく行ったか」
「あ……は…やってくれましたね」
「驚きましたよ。少しはできるみてぇですねあなた」
「何てことはないだろう。転移魔法でのマギアの流れは比較的視認しやすい」
「貴様の場合、発動から移動までにかかる時間も長すぎるし軌道も単純で読み取りやすかった」
「僕の前ではもう使わない方がいいぞ」
「へ…へぇ~……人間ごときが崇高なる魔族の魔法にダメ出しですか?こいつはどうも、忘れないように後でノートにメモしておきますよ」
「ですがその欠陥だらけの俺の魔法、複数相手でも同じように偉そうな口が聞けますかね?」
「複数…?」
「強化魔法 スプリットメンバー」
ズズズ……
【ルーボは四人の分身を生み出した!】
「転移魔法テレシアート!」
「転移魔法テレシアート!」
「転移魔法テレシアート!」
「転移魔法テレシアート!」
パパパパッ…!
【四人のルーボはその場から消えた!】
「…………」
パッパッパッ…!
【四人のルーボは瞬間移動を繰り返している!】
「さあどうですか!?」
「さっきさんざんボロクソ言ってくれた魔法、これでもあなたは俺達を捉えられると?」
「今謝れば許してやらなくもないですよ?」
「まあだからと言って殺すか殺さないかって言われたらぜってぇぶっ殺しますけどね!」
「誇り高い魔族のプライドを傷物にした罪!」
「プラス顔面に一撃入れた分も合わせて!」
「「「「死んで償っちゃってください!」」」」
「ただでさえ一人でもやかましいというのに、それが四人に増えるともなるともはや騒音だな。何を言っているのかさっぱり分からん」
「来るならさっさと来い。文句があるなら一人一人聞いてやろう」
ギリッ…!
「何処までも減らず口を…!」
「「「「じゃあお望み通りに……死ね!!」」」」
ババババッ…!
【ルーボABCDの一斉攻撃!】
「……ふん…!」
【レノンは不敵な笑みを浮かべている!】
〜To be continued〜
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