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アイドルの話をしよう

こんにちは。

アイドルマスターシンデレラガールズの担当アイドル、木村夏樹ちゃんについての話をします。
夏樹がどういう人間なのか、私はどういうところが好きなのか、みたいな話です。

セリフとか諸々ネタバレしてるし、私の勝手な想像も大いに含まれています。

さて、多くのプロデューサーさんたちに、夏樹はどんなイメージを持たれているでしょうか。
たぶん「格好良い子」「ロックな子」とか、そんな感じかな。
私自身も、フォロワーさんや友達に「なつきちって格好良いよね」みたいに言われたりします。担当が褒められるのうれしいな〜。

でも、そうじゃないと思うんです。
そうじゃないっていうか、それだけじゃない。




まず、夏樹は「イケメン」「男前」と言われることがよくあるんですが、夏樹の格好良さはけして男性性に結びつくようなものではないはずです。
確かに王子様や執事など男装をしているカードもあるし、すごく似合っています。
でも一方で、お嬢様姿やメイド服のカードもあって、そういう「女性らしい」服装を嫌がってるわけではなく、戸惑いつつも結構ノリノリでやってるんですよね。

衣装でも私服でもミニスカートを履いていることが多く、アクセサリーやネイルにもこだわりがありそうで、女性的なものやかわいい服装に対して抵抗があるわけではないんだろうな、と思います。
デレステのNカード特訓コミュでも「カワイイのも嫌いじゃない」というセリフがあったりとか。

男装も楽しそう。


アイドルとしていろいろな仕事をするうえで、夏樹は「どんな格好をしてもアタシはアタシ、魂はロックでありつづける」という考え方を持っています。

そして、夏樹にとっての「ロック」は「既成概念を打ち壊すこと」でもあって。


「男らしさ・女らしさ」「アイドルらしさ」みたいなものに囚われることなく、どんなことにも挑戦して、自分なりに楽しむ。そのうえでステージに立つときはリーゼントとロックな衣装で気合いを入れて、自分らしい姿を忘れない。
それが夏樹のこだわりでもあり、格好良いところだな、と思います。

でも、一方で、生まれながらにしてこういう行動ができるような子ではないんだろうな、とも感じていて。

夏樹の格好良さって、ちょっと語弊のある言い方かもしれないけど、かなり「作られたもの」だと思います。

普段から自然に格好良い振る舞いができるのは、彼女自身が「格好良い木村夏樹」を作り上げてきたからであって、なんというか、仮面をかぶって演じているような。
本来の木村夏樹は、そんなに格好良いわけでも強いわけでもない、ロックが好きなだけの女の子だったのかもしれません。


アイドルになる以前、夏樹はロックミュージシャンを目指して活動をしていました。
バンドを組んで色々なライブハウスに出演したり、路上ライブをしたり。ギターの技術もかなりのもので、18歳とは思えないほど豊富な経験を持っています。きっと、相当幼い頃からたくさんの努力を積み重ねてきたはずです。

ロックスターになりたくて、ギターのコードをひとつひとつ覚えるように、すこしずつ「格好良さ」を身につけて、いつのまにか自然にできるようになっていた。そんな女の子。


しかし、夏樹は結局ロックミュージシャンとしての夢を叶えることができませんでした。


Jet to the Futureのコミュでは自分自身を「ロックな音楽だけじゃやっていけなかったヤツ」と言っていたり、

空想探査計画のコミュでは、はっきり明言しているわけではありませんが、「才能がない」と言われた過去を振り返ったり。


バンドで挫折した夏樹が、それでもロックの道を捨てずに、ステージに立ち続けられた理由。

それは、プロデューサーがいたからでした。


アイドルになってすぐの宣材撮影で、夏樹は「自分がアイドルとして成功しなければプロデューサーが困るかもしれない」という理由で、リーゼントではなく髪を下ろしたほうがいいのでは?と提案します。

また、他の撮影でも、自分らしいものが撮れているだろうかと疑問を覚えつつも、「もう遅い時間だから」と、疑問を飲み込んでしまう場面があったり。

バンド時代の経験があるからか、夏樹はときおり周りに気を遣って自分自身を抑え込んでしまうことがあります。
そんなときに、夏樹の思いを汲み取って「自分らしくいこう」と背中を押してくれるのがプロデューサーです。

また、夏樹は「他人に弱さを見せることがものすごく苦手」という一面を持っています。

格好良い人間でいようとするあまり弱い部分を表に出せなくなってしまったのか、周囲の期待を裏切りたくないという繊細さなのか。

似たような経歴を持つ松永涼ちゃんはそのへんを分かってくれているようで、Jet to the Futureのコミュでは「カッコ悪いところ見せるの苦手だろ」と言われていたり、つい最近の追想公演でもこんなことを言われていました。

(この2人、無理に踏み込もうとせずにそっと見守っていてくれるの、本当に大人だなあと思います。ありがとうね………)


で、そんな性格の夏樹が唯一弱音を吐ける相手が、プロデューサーでした。

SSRの親愛度MAX演出だったり、

モバマスの華夜紅炎の思い出エピソード特別編だったり。

華夜紅炎、もともとアイプロ上位報酬で、かなり入手困難なカードでした。(今は復刻のおかげでそれなりに入手しやすくなりましたが)
カードを入手して、親愛度をMAXにして、スターエンブレムと思い出エピソードを交換して………、これ、よっぽど夏樹に対して興味のある人しか見ていない部分だと思います。そういう場面でこういうことを言う……。
しかもこのカード、思い出エピソード以外の場面では弱気なセリフが1つもありません。わざと隠してるんだろうなあ。

そして、そのうえで木村夏樹は「ステージには悩み顔なんて似合わない」と言って、精一杯に格好つけて、笑顔でステージに立つ選択をしています。

アイドルとして、ロックスターとして、本当に美しくて格好いい人間だと思います。


誰よりも信頼できる、安心して弱さを打ち明けられるプロデューサーがいるからこそ、夏樹は傷つくことを恐れずに、格好つけたままで生きてゆくことができるわけです。


木村夏樹は、なんでも1人でこなせてしまって、プロデュースする余地なんか無いような、大人っぽくて完成されているアイドルとして見られることが多いかと思います。
でも本当はまだまだ成長途中で、格好つけたがりで、プロデューサーがいるからこそ格好良く生きられる女の子です。

今まで夏樹のことをよく知らなかったというプロデューサーのみなさんにも、ぜひ注目していただけると嬉しいです。

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