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流行りのオレンジワイン1・・歴史

Sommelier Due の3分で読めるワインコラム (初級)2人のソムリエがワインのアレコレを会話形式で解説してゆきます。

「オレンジワイン」とはフルーツのオレンジではなくて、その色合いがオレンジ色に近い色なのでそう呼ばれています。白ブドウを赤ワインを作る製法で作ると果皮の色がでてこのような色になるんですよね。

ソムリエ T(以下T) 今、日本でワインと言えば「オレンジワイン」が注目されていますよね。

ソムリエ K (以下K)そうだね、もともとは自然派ワインから派生した感じはするけど、かなり人気なのは間違いないね。

 T   都心や都下でオープンする、ちょっとお洒落で小さい規模のビストロやダイニングはワインはほとんど自然派ワインですしね。

 K   そうそう!ただ自然派ワイン=オレンジワインではないことを良く知ってもらいたい。

 T   そうですね。では今回はオレンジワインの歴史から。

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オレンジワインの発祥はジョージアです。

T  「発祥」というよりジョージアの人々は昔から「オレンジワイン」ずっと作り続けていますね。

K   「クヴェヴリ」と言われる土中に埋めた陶器の中で、白ブドウの果皮や種を果汁と一緒に発酵させて白ワインを作っていました。もう何千年も前からずっと。

T  ジョージアは今ではワイン発祥の国と言われるくらい、本当に昔からワインを作っています。その自然な作り方がそのまま残っています。

K そのジョージアのワインに感銘を受けて自分のワインをオレンジワインに変えていったのが北イタリア・フリウリのヨスコ・グラヴネル。1990年後半です。瞬く間にフリウリの他の自然派の生産者たちに広がり、世界中から支持を集め始めていきます。

T 今では北イタリアのみならず、ヨーロッパ諸国で作られ、更に当時は旧ソ連の支配下でワイン輸出ができなかったジョージアもそのオレンジワインを盛んに輸出しております。

K 日本でもオレンジワインを作る生産者は多いですね。下記の楠ワイナリーのオレンジワインは僕も好きなワインです。

デラウェア・オレンジ2018 / 楠ワイナリー

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Sommelier Due 2人のソムリエという意味の造語。2人の気に入ったワインを置いているワインショップです!ワイン1本1本に2人の解説が付いてます。


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