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2023年5月のよんだ みた きいた
5月は大変だった(と毎月言っている気がする)。会社も家族も自分も新しい環境に置かれて、自分自身だけがそれについていけないような感覚。36歳になったのに、全然落ち着かない。常に緊張したりがっかりしたり怒ったりしている。
とは言え、毎日新しい自分をつくってくれる環境には感謝がいっぱいだ。ようやく、ようやく自分なりの方法で社会に貢献したい、という想いをもつことができた。
ここから70歳くらいまで、多分一瞬だろう。現実にかまけていたら、何も知らないまま人生を終えてしまう。世界にはどれだけの素晴らしいものやことがあるか。それらの大海の一滴にも満たない自分の経験と知識を、ほんの少しでも高めたいと思う気持ちを持つこと。それを還元すること。ソーシャルとはどこまでもプライベートだ。
よんだ
「よんだ」のゆるルール
・初めて読んだ本であること
・最後まで読み通した本であること
・買った、借りた、紙、電子は気にしない
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GWで一気に読んだ。雨が降る午前中で、子供達がなにか適当に遊んでいて、妻はPCで調べ物をしている。僕はコーヒーを淹れ、この本を読む。そのシチュエーションは、村上春樹をずっと読んできた僕にとっては小確幸そのものと言えるだろう。
内容についてはここには記さない。晩年にして、文章はみずみずしく、比喩はどこまでも遠くへ飛び去っていく。この人はいつまで書き続けるんだろう。
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市原湖畔美術館で展示を見たことをきっかけに、この本を読んだ。舟越桂のお姉さんで編集者、くらいの知識しかなかったのだが、なぜもっと早く出会わなかったのかと後悔した。妻はこの人の本をすでに持っていたのに。
人生を生き切ること、燃焼させることの美しさを学んだ。
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末盛さんが尽力されて実現した、美智子さまの講演録。出版業界の端くれにいるにも関わらず、未読だった。そして、感動しながら読んだ。子供を寝かしつける時に新美南吉を読んだこともあり、悲しさのひと刷毛を感じながらの読書となった。
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GW後半に松本で仕事があったので、わざわざに立ち寄る。そうだそうだそうだ。と頷きながら仕事先のホテルで一気に読了した。
仕事は人生の全てではない。かつ人生は仕事と家庭だけでもない。自分が健やかにいられるために、やれることはちゃんとやる。ビジネス書でもあり、エッセイ集でもあり、自己啓発書でもあり、実用書になる。人生の実用書だ。
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これはわざわざの系列店「問」で購入した。小さな会社を経営している身として、どうやったらメンバーに自分と同じ方向を向いてもらえるだろうか。部下の顔色を伺うのではなく、さりげなく背中に手を置いたり、自信を持って船首に立つことはできないだろうか。
その辺りのモヤモヤを解き解いてくれる一冊。山口さんの見識の広さと深さに驚く。これが教養か。
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コンセプトは理解していたものの、実は本書は未読だった。これも「問」で購入。分人、というコンセプトは、日々を生きやすくする大きなヒントになる。そして分人こそが社会と不可分である。なぜなら対応する他者がなければ分人たりえないから、という後半の提言には、大きな感動がある。分人の集積が、割合好きな自分になっている人生を選び取りたい。
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驚きながら読み進めることができる楽しい一冊。茨城県近代美術館の展示「いのくまさん」で購入した。後半に記載されている、自分をスパークさせてくれる環境・人脈を作るべし、というところに震える。そして、人生の中盤からでも大きくキャリアを変えることができるということに勇気をもらう。
みた
「みた」のゆるルール
・初めて見た/観たコンテンツであること
・リアルorオンラインは気にしない
・映画、展示など広義の"みた"
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子供たちと一緒だったので、ゆっくりは回れなかったが、素晴らしい展示だった。ゴフスタインの原画があんなに小さいなんて、とか、舟越桂の作品群の目はなぜここまで人の心を刺すのだろう、とか。いろんなことを考えた。
市原湖畔美術館も素晴らしい会場で、隣接しているカフェレストランでピザとノンアルコールビールを飲んだ。これぞ休日。
きいた
「きいた」のゆるルール
・初めて聞いた/聴いたコンテンツであること
・購入orサブスクは気にしない
・心が動き数回繰り返して聴いていること
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10周年記念版だというが、そもそもダフト・パンクをちゃんと聴いたことがなかった。ジュリアン・カサブランカスとかパンダ・ベアーとか、好きなボーカリストが参加していることも知らなかった。ファレル・ウィリアムスがN.E.R.Dだったことも知らなかった。うーん、本当に何も知らなかった。5月前半はこれで乗り切るくらい繰り返し聴いた。
2.Heaven Is a Junkyard /Youth Lagoon
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まだ発売前だが、先行曲が数曲聴ける。それを何回も何回もリピートしている。とにかく素晴らしい。というか、ユース・ラグーンが復活って!社会人になりたてのころ、友人のかざみがユース・ラグーンをよく聴いていた。「17」は大切なあの頃のサウンドトラックだ。
アルバムを通して聴くのが楽しみ。
ということで、5月は本ばっかり読んでいた1ヶ月だったようです。映画があまり見れなかった。6月は何が待っているだろう。