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海洋大院卒デザイナーから、進路に迷える理系学生に伝えたいこと

こんにちは。
株式会社セブンデックスでUIデザイナーとして働く、そめやです。


僕は、東京海洋大学で魚類生態学を専門に修士まで勉強したにも関わらず、
紆余曲折あって未経験でUIデザイナーに転職しました。


理系学生、特に修士卒の学生は、多くがその専門性に近い業種・職種に進路を進めます。


ただ、中には「自分にはこの分野しかない」という先入観や、他分野に対する解像度の低さから、無意識に進路を狭めた上で、本当にやりたいことが見つからないと進路に悩む学生も一定数いると思います。


今回のnoteは、そんな学生や理系卒の経歴で転職を検討している人に向けて書きたいと思います。


おさかな大好き理系ボーイだったにも関わらず、美大生がいるような会社のデザイナーに着地した僕の経験が、誰かの糧になれば嬉しいです!


※理系はこういう能力を活かせる!といった話はしません。「理系」と一言でいっても様々だし、それは自分で見つけましょう。


理系ボーイ、社会に出る

僕はこんな人だよ

冒頭にも軽く書きましたが、僕は、こんな人です!

・学生の頃の夢は水族館の飼育員🐟
・東京海洋大学卒(修士)。専攻は海洋生態学。
・修論テーマはクロマグロの回遊生態(顕微鏡覗いたり、元素分析したり)
・新卒は展示会主催者。営業・マーケ・広報・現場運営・デザイン制作の一通りを経験。
・2023年8月に株式会社セブンデックスにUIデザイナーとして転職

詳しくはこっちの記事を読んでね
https://note.com/someya_7dex/n/nbae446506901

つまり、


さかな!

さかな!

さかな!

てんじかい!

デザイナー!


って感じの経歴です。


デザイナーになった今でも、魚と水族館に侵食された脳は直っていないので、壊れたロボットのように定期的に水族館ネタを会話にぶち込んでいます。



理系らしくない道に進んだときの気持ち

水族館業界や、水産業界に、なんとなく閉塞感や狭さを感じていたそめや少年。


いや、大学生は少年ではないか。


でも今まで培ってきた専門性を無駄にしたり、仲間がいるこの分野から離れたくない…という気持ちが一定ありました。


でも、人生の主人公は自分だし、
自分の人生を楽しくできるのは自分だけだし、
一度きりの人生だし。


「やりたいことやらなきゃ損でしょ!」と、自分の気持ちに素直になることにし、新卒でイベント業に進みました。


その後、仕事と並行してデザイン学校に通い、セブンデックスにデザイナーとして転職しました。


めでたしめでたし。
とっぴんぱらりのぷぅ。



「理系」は武器であり人格ではない

「理系」は武器のひとつ

「理系」っていうのは武器のひとつでしかないと思うわけです。


手持ちのポケモン6匹のうち1匹が「理系」って名前ついてるだけで、
他にも手持ちのポケモンはいるわけです(かわいい名前だね)。


いつでも手持ちのポケモンは入れ替えても良いし、バトルに出すのは「理系」以外でも良いわけです。


大学でそればかり勉強していたから、「理系」だけレベルがLv. 50かもしれないけど、旅の中で自ずと他のポケモンも手持ちに加わり、育っていくわけですね。


そこには「コミュ力おばけ」とか「ロジカル」とか「数字つよつよ」とか色々いるわけです。


そして、そのポケモンたちは色んな技を持っているわけです。
コミュ力おばけなら、傾聴・共感・図解・ハッタリ とか。


そして、面接官という四天王に対し、どのポケモンを繰り出すか、どの技が効果ばつぐんかを考えます。


ポケモン「理系」も同様に、専門性の高い職種に対しては効果ばつぐんです。僕も水族館の面接を受けた時には、おさかなビンタを繰り出しました。


「理系」は手持ちのいちポケモンと捉え、他の手持ちポケモンもきちんと把握しておく。そのポケモンの技を、ここぞというときに打ち出すのが重要です。



「理系」は人格ではない

「自分は理系だからこれはできない…」「自分にはこれしかない…」みたいな発言をちょいちょい聞ききますが、前述の通り、理系は武器のひとつ、1匹のポケモンです。


あなたはポケモンではなくトレーナーです。


理系であることを理由に人格否定したり、思い込みで選択肢を狭めないようにしましょう。



学生のうちに意識すべきこと

手持ちポケモン候補を育成しよう

どんな相手が来ても、どんなリーグを目指すことになっても大丈夫なように、手持ちポケモンの候補となる子達を育成しておくことは大切です。


サトシは「ポケモンマスターになる!」といってポケモンリーグに挑みますが、これはその世界にポケモンリーグが一つだけだったから良かった話。


現実にはリーグ(業種・職種・企業)がたくさんあるので、サトシも夢の解像度を徐々に上げていかなければなりません。


「デザイナーになる!」

「UIデザイナーになる!」

「ただ画面設計するだけでなく、上流の戦略や思想にも関われるUIデザイナーになる!」

「セブンデックスに入社して、ただ画面設計…(以下略)」


このとき、「デザイナーになる!」の時点では、まだどんな四天王が待ち受けているか見えないため、必要な手持ちポケモンが明確には定まりきりません。そもそもやりたいことが見えていなければ、尚更です。


どんなリーグに挑戦することになるか分からないからこそ、手持ちポケモンは色々と育てておきましょう。


(その点、サトシはピカチュウに対して私情を抱き執着しすぎてますよね。ピカチュウが常に最適解なわけないし、そのせいでピカチュウも毎回痛めつけられなきゃならないし)


ポケモンの捕まえ方

では、手持ちポケモンはどう増やして行けば良いでしょうか。


主な手段は二つだと思います。


  1. 自分の持っているポケモンを改めて認識する

  2. 新たなポケモンに出会うために挑戦をする


自己分析や他己分析を通じて、とにかく自分の得意・好きを分析する。
僕の場合だと、「なぜ水族館が好きなんだっけ」から始まり、「多くの人の心を動かしたい」「展示のような媒体を通じて情報伝達し、人の行動を変えたい」といった要素が見つかりました。


ただ、中には「自分には趣味も特技もない…」という人もいるでしょう。


大概は自己分析の不足だと思うんですが、あえて新たな自分を見つけたい人もいるとは思います。


そういう人は、とにかく何でも良いので挑戦しましょう。


マサラタウン(サトシの地元)にずっと籠っていては、未知のポケモンとは出会えません。


アルバイトでも、遊びでも、習い事でも、何でも良いので、今までしたこと
がないことに飛び込むと、新たな自分の側面が見えることがあります。


それがハードル高いという人は、自分の研究などを突き詰めても良いと思います。


僕の場合、魚類生態学が研究テーマですが、その中で鉱物学や統計学、海洋学といった分野の知識は求められたり、発表資料を作る際にはデザインスキルが求められたりします。


そのちょこっと出現する分野についても越境して勉強することで、新たなポケモンをゲットすることができるわけです。
(実際、研究発表資料を作ることでデザインの楽しみを実感し、デザイナーになるきっかけとなりました)



おわりに

東京海洋大学というバカみたいに専門性が高い大学で、修士まで脳内おさかなパラダイスだった僕ですら、UIデザイナーのような職種に就くことができました。


皆さんも自分の可能性を思い込みで潰さずに、色んなことに挑戦してもらえたらと思います!


おわり!!




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