【最終報告書】生涯学習都市・掛川とフリーランスが協働したら、まち全体を学びのキャンパスに変えられるか!?
2024年6月から新しい働き方実験(第4期)の指定企画である「生涯学習都市・掛川とフリーランスが協働したら、まち全体を学びのキャンパスに変えられるか!?」プロジェクトの研究員として活動しているのですが、今回はその最終報告の記事を書いていきます。
プロジェクトの参加記事はこちら。
この記事をざっくり要約すると、半年間かけて以下の3つのことを検証しましょう。
市民やプロジェクトメンバーに情報発信の手法を教えたら、楽しみながら自発的に掛川のPRをし始めるのか
観光スポットに「観光客が自ら発信したくなるような仕掛け」を作ったら、掛川市に関する投稿が増えるのか
生成AIの活用によって、情報発信のハードルは下がるのか
そして、以下の3つのアウトプット(行動)をしましょうということが書いてあります。
メンバーと協働して掛川の魅力をデジタルアーカイブ化
現存するアナログデータの掛川36景を優先的に発信、その後に掛川100景まで増やす地域の情報発信力を高めるためのワークショップやセミナーの開催
観光スポットに低コストで「仕掛け」を配置する
半年間の振り返り
では半年間経過して、実際どうだったのかを報告書にまとめていきたいと思います。
掛川市の視察(計4日間)
掛川市内の主要な文化資産を巡り、それぞれの場所で感じた魅力や特長を体感しました。訪問した場所は以下の通りです。
ポートカケガワ:市民活動の中心拠点となりつつあります。地域の活気を象徴する場で、多くのイベントが開催される重要なスポットです。
掛川城と大手門:掛川のシンボルであり、歴史的背景と現代の融合が魅力的な場所です。2回目の訪問時は、掛川城で百鬼夜行のイベントを開催しており、ライトアップされていました。
潮騒橋:自然豊かな景観が楽しめる場所で、写真映えするスポットとしても人気があります。4径間連続上路式PC吊床版橋という世界にも例を見ない新しい構造形式の橋で、日本一の長さを誇る吊床版橋です。サイクリングロードであり、テレビドラマの「VIVANT」で迫田孝也さん演じる山本がアレされた場所ですね。
横須賀城・高天神城:戦国時代の名残を感じさせる史跡で、歴史的価値が高いスポットです。
竹の丸庭園:日本庭園の美しさが際立つ癒しの空間で、地域の文化を感じることができます。
他にも生涯学習センターや龍尾神社、大東図書館など、掛川市のシンボルとなるスポットを散策しました。
そうそう、人が生きるためには文化も大切ですが、食も忘れてはいけません。掛川の食文化の魅力を探るため、以下の飲食店を訪れました。
まずは地元で愛されている「酒楽」さん。
続いて「麺屋さすけ」さん。掛川では朝ラー文化も根付いているそうです(新しい働き方LAB プロジェクトマネージャー談)。
さらに掛川の町中華、十八番さん。この雰囲気、最高じゃないですか。
そしてさわやか。
すみません、余談が無駄に長くなりました。
情報発信セミナーの開催
ポートカケガワのスペースをお借りして、「新しい働き方LAB」メンバーや掛川市民に向けに情報発信セミナーを実施しました。セミナーでは、SNSやブログ、生成AIを活用した効率的な情報発信の方法を紹介。市民が自発的に掛川の魅力を発信するきっかけになったら嬉しいです。
掛川100景原稿の執筆
掛川100景を目指し、以下のエリアの原稿を執筆しました。
・大手門
・生涯学習センター
・龍尾神社
・横須賀城
・潮騒橋
これらの原稿は、掛川100景の公式コンテンツとして活用される予定です。
なお、12月9日時点では、担当記事は大手門だけ公開されてますね。
予定していたけど実施できなかったこと
①掛川100景のアクセス解析
記事の公開がまだ完了していないため、インプレッション数や閲覧データを取得する段階に至っていません。公開後に定量的な評価を行う予定です。
②観光スポットへの仕掛けの実施
観光客が投稿したくなるような具体的な仕掛けは、プロジェクトの後半で検討する予定で、現段階では未実施です。プロジェクトマネージャー、これやろうね。
半年間の総括
前置きが異常に長くなりましたが、ここからは最終報告書の評価項目に沿って自分なりの総括をしていきたいと思います。
自分にとって新しい働き方か
これまでも地方自治体での広報アドバイザーなどの業務に従事しており、情報発信のアドバイス自体は従来通りの部分もありました。
ただ、複数回に渡って現地に足を運び、多種多様なメンバー同士の交流を通じて一つのメディアを完成させていく形はこれまで経験したことありませんでした。
また、特に情報発信セミナーには新しい働き方LABのメンバーよりも、掛川市民の参加のほうが多く、市民それぞれが主体的に発信を始めるきっかけになったのではないかと感じています。
社会にとって新しい働き方か
そもそもこのプロジェクト自体が、掛川市にとって新しいチャレンジだったと感じてます。
そしてボランティア(プロボノ)活動ではなく、プロポーザルの採択により市の予算を使うことができるようになったということは、LABメンバーの自信にもつながっていると思います。
掛川100景プロジェクトはまだ完了していませんが(むしろ始まったばかり)、それだけ可能性に満ちた働き方になると信じています。
まとめ的な
掛川市の「学びのキャンパス化」プロジェクトは、地域の魅力を発信するメンバー、そして市民主体の取り組みとして大きな可能性を秘めています。
今後も地域外の視点と市民の協働を活用し、掛川市の魅力をさらに広く伝える取り組みを続けていきたいと考えています。掛川の未来を一緒に作り上げる仲間として、ぜひ皆さんもこの挑戦を応援してください。