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【社長インタビュー】第1回:“おもしろきこともなき世をおもしろく”を追求するリーダーシップ ─ サムシングファン 薮本社長の原点と未来

こんにちは!サムシングファン広報担当のあぴです🌼

新企画スタート!社長インタビュー

サムシングファンの薮本社長にじっくりインタビューしていきます!
普段なかなか知る機会が少ない社長の視座や考え方、そして「どんな人なんだろう?」という素朴な疑問にお答えします。

この企画を通じて、薮本社長の意外な一面や仕事への想いを皆さんにお届けできればと思います。


独自の価値観と行動力で会社を牽引する、サムシングファン薮本社長。
中学生時代の経験から形作られた信念、そして経営者としての成長の軌跡をたどる中で見えてくる、挑戦を楽しむ心のあり方とは?
1時間のインタビューで語られた、その本音に迫ります!


薮本社長プロフィール


株式会社サムシングファン代表取締役 薮本直樹

薮本直樹(やぶもと なおき)
株式会社サムシングファン代表取締役

1976年大阪生まれ。司会・ナレーターなどの仕事に携わる中、映像メディアに出会い、その可能性に魅せられ2003年に代表取締役として株式会社サムシングファンを設立。

経営的視点からの動画活用を早くから提案し、「顧客創造」「人材育成」に繋がる「企画」「映像制作」を数多く手がける。
その後企業のコミュニケーションを動画によって生産性向上や質を高める「動画DX®︎」を掲げ各種サービスを開発提供。
ITビジネスに携わる経営者・ビジネスパーソンが集う「IT飲み会」を主催。

また、立命館大学経営学部客員教授として「企業・組織における映像の有効活用に関する研究」をテーマに大学との共同研究を実施。

情報経営イノベーション専門職大学【iU】客員教員 も務めている。

薮本社長Wikipedia

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中学生時代に築かれた“挑戦”の哲学

―薮本さんが大事にしている「挑戦」の精神はどのように生まれたのでしょうか?

僕の原点は、中学生時代に家庭が崩壊した経験にあります。
それまでは、世の中のレールに乗っていれば自然と幸せが手に入ると思っていました。
でも、そうじゃないと気づいた時、自分で何かを作り出さない限り、意味のある未来は手に入らないと思ったんです。

その時に出会ったのが『おもしろきこともなき世をおもしろく』という明治維新の志士たちの言葉でした。このフレーズは、自分がどんな状況でも楽しむ姿勢を忘れないための象徴です。

その後、自分で何かを作ることが大事だと考えるようになったんです。
なので、「おもしろきこともなき世をおもしろく」というスローガンを「サムシングファン」に変えて、中学生の頃から使ってきました。
だから、僕は他人がやることに対してあまり文句を言わないんですよね。自分でやったことにだけ、責任を持ちたいと思っています。

会社を立ち上げたのは、特別「会社を作りたい」という強い思いがあったわけではありませんでした。
ただ、自分が本気でコミットできる相手に出会えなかったことが大きなきっかけです。
私は「ロストジェネレーション」と呼ばれる、いわゆる氷河期世代に属していて、当時は就職する友人も少なく厳しい時代でした。

当時のテレビでは40代や50代の方々がリストラされ、「20年、25年も会社に尽くしてきたのになぜ解雇されるのか」と嘆く様子がよく映し出されていました。
その姿を見て、僕は違和感を覚えたんです。
20年も25年も1つのことしかやらず、与えられる仕事だけをこなしてきたことが、むしろキャリアのリスクになっているのではないかと感じました。

それならば、自分で何かを作りそれに責任を持つ人間になりたい。先ほども言ったように「自分でやったことにだけ責任を持ちたい」と思いました。
それが僕の起業の原点ですね。

約6年前の薮本社長(左)。若い!

40歳での転機―『個』から『コミュニティ』への視点の変化

―20代から40代までの間に、考え方やビジョンに変化はありましたか?

20代の頃は自分がどう成長するか、どう実現するか、という『個』の視点が強かったです。
25歳で自分が生涯コミットできる役割や仕事を見つけ、30歳までに自立し、自分の力で稼ぎ、立つ。そして35歳までに組織を持つという目標を立てて、次の挑戦にスタートできる体制を作り、40歳までに自己完結させる。
これはほぼその通りになったなと思っています。

でも、40歳を迎えた頃に、自分一人の成功ではなく、会社やコミュニティ全体にどう貢献できるかを考えるようになりました。

“自分で何かを作る”だけではなく、“みんなで何かを作り上げる”方が価値が大きいと実感したんです。これが僕の第二の転機でした。


周年祭を開催し、皆で結束を高めています!

会社の強みは“映像制作”を超えた“伝える力”

―サムシングファンが他社と違う部分はどこにあるのでしょうか?

サムシングファンは、映像制作会社と思われがちですが、実際は単なる映像制作会社ではありませんし、実はこれまで一貫して「自分たちは映像制作会社です」と言ったことがないんですよね。

あくまで僕たちは“コミュニケーションデザインの会社”だと自負しています。

動画制作もその一部ですが、最終的には伝わらないをいかに伝えるか、ということに重きを置いています。
この姿勢が僕たちをユニークにしている部分だと思います。

また、動画には感謝していますが、それはあくまで得たチャンスの一つであり、そこで成長した部分もあります。
しかし、そこに留まるつもりはありません。

ー組織としての強みはどのように考えていますか?

動画制作事業においてはしっかり多角化が出来ているところ。

例えば、うちは東京、大阪、名古屋の3拠点があります。
東京だけにしか拠点がない制作会社と比べて、関西や東海のお客様にも対応できるんですよね。
たとえば、東京のお客様の関西での撮影や、その逆もスムーズに対応できるのは大きな強みです。

また、人材の面でも強いです。
テレビCM、番組制作、ミュージックビデオ、ウェディングみたいな幅広い領域で経験を積んだディレクターが社内にいるんです。
だから、どんなジャンルでも対応できるし、提案の幅が広いのは間違いなく強みですね。

制作に関しても、進行管理から企画、編集、デザインまで、ほとんどインハウスでやっています。
これで知識やノウハウをしっかり社内に蓄積できてるんです。
もちろん、まだ全員がその知見を引き出せる仕組みになってるわけではない部分もあるので課題もありますが。

また、動画活用という点に関して、お客様が動画をどう活用すればどんな結果が出るか、そういう知識が社内に貯まっているんですよね。
特に弊社のDOOONUT(ドーナツ)というツールを用いて、動画コンテンツを納品した後の活用に対するタッチポイントがなかった部分を埋めることができました。
他の映像制作会社と比べても、活用提案や上流工程のソリューション提案には強みがあると思います。

ー動画制作以外の部分で、全体としての強みはどうでしょう?

しっかりした管理体制が会社全体の強みですね。バックオフィスが強い。
経理や財務もタイムリーに経営状況を把握できる仕組みがあるし、計画に基づいたマネジメントのブラッシュアップもできる。これは小規模の制作会社には難しい部分だと思っています。

あと、うちは組織のカルチャーも強みです。
クリエイティブとかコミュニケーションっていう文脈をベースに、いろんな事業を立ち上げられる環境が整ってます。
もちろん、いきなり建築や飲食店をやるわけじゃないですけど(笑)クリエイティブ分野ではどんどんチャレンジできるカルチャーがありますね。

ーちなみにもし、動画制作事業の市場が変化し存続が厳しくなったとしたら、動画制作事業を手放すというお考えはあるんでしょうか・・?

僕が社長である限りは手放さないと決めています。
将来的に権限移譲をして別の人が社長になった時、手放す決断をするかどうかはその人の意見を尊重し委ねます。

経営の難しさを乗り越えるために必要なこと

―経営の中での葛藤や、困難を乗り越える時に大切にしていることを教えてください。

葛藤・・・そうですね。ありすぎて悩みますが、最近の葛藤としては環境を重視するタイプの人々との向き合い方でしょうか。

働く上で環境を大切にすること自体は素晴らしいことだと思いますし、それぞれの生き方や価値観を尊重しています。
いつ何があるか分からない人生、自分が納得できるように過ごすべきだと思うので。

一方で、知識や視点の幅がもっと広がれば可能性が広がるとも思うんです。
そういった方々が自分の道を切り開けるよう、自分から聞いてくる人にはいくらでも教えますし、積極的にサポートしていきたいと思っています。

僕自身も若い頃、年上の方々と過ごし多くを学ぶ機会を得ました。
その結果、40歳手前で感謝の会を開いた際、彼らから『恩は返すものではない』と言われたのが印象的でした。
この経験を次の世代に渡していくことも、自分の役割だと感じています。

そして困難に関しては、完全に乗り越えられることなんてほとんどないと思います(笑)。
ただ、その時に『まず話を聞く』というのは意識しています。

全社員との1on1を重ねたり、アンケート(満足度調査)を活用したりしながら、彼らが何を感じているかを知るようにしています。

全社員1on1は1年に1度、必ず行っていますが、それ以外でも僕に電話をかけてきたりする人もいますし、1on1したいという人がいればいつでも大歓迎ですよ!すごく嬉しいです。


DOOONUT戸山さんとの楽しい1コマ🗣️

ー1on1をしたり、日々関わりを持つ中で社員から言われて嬉しかった一言はありますか?

そうですね・・なんだろう(笑)
意外と現役の社員とはガチで一緒に生きている、という部分があるので振り返る機会があまりなく思い浮かびにくいのかもしれませんが、
新卒の子から「会社を作ってくれてありがとう」「薮本さんが意思決定してくれたから今こうして会社に入れています」と言われた時は嬉しかったですね。

あと個人的には退職した人から言われることも印象的で、
「薮本さんいつもこう言ってましたよね」「あの時の言葉の意味が初めてやっと分かりました」と言われると、
もちろん当時伝えきれなかった価値があるという悔しさはありますが、自分の言葉が残っているという嬉しさを感じます。


薮本社長からのメッセージ

―最後に、みなさんへ伝えたいメッセージはありますか?

サムシングファンは一言で言うのが難しい場所だと思います。
でも最も嬉しいのは、自分にとって必要な場所だったと言ってもらえることですね。
それは社員だけでなく、ライバーやクリエイター、登録者、お客様、株主など、関わるすべての人に対しても同じです。

関わることで何かしらの返しができる仕組みを作っていますし、それを信じて関わってもらえると嬉しいですね。

そして、成長をやめることは決してないと約束しています。
今できないとしても、未来にはもっと役に立てるツールになっているでしょうから。

実は船舶免許も持っている薮本社長!

【まとめ】

いかがでしたか?
薮本社長の中には、常に「挑戦を楽しむ」姿勢が根付いています。
また薮本氏の哲学とは、自己の価値観に基づきつつも、変化や挑戦を続けること・・サムシングファンはその価値観を反映した、成長を止めない組織です。

自分だけでなく仲間とともに成し遂げることの意義を知るリーダーの哲学は、これからのサムシングファンを支える柱となるに違いありません。

今後も薮本社長に突っ込んだインタビューをしていきたいと思っています!
次回もお楽しみに!🙌


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