僕の憧れる人は皆、世間でいうところの「へそ曲がり」ばかり。
どうやら、僕も筋金入りの「へそ曲がり」らしい。
いつから自分はこんなにへそ曲がりな性格になってしまったのか判らない。
この肉体を間借りして、世界に引っぱり出された瞬間からだったのかもしれないし、幼少期の、あの事件が原因かもしれない。いや、思春期の、あの失敗談か?
いいや、青年期のあの、大失恋かもしれない。
どっちにしろ「へそ曲がり」という事実は変わらないのなら、今更振り返っても意味があるとは思えない。
過去の自分と向き合い、深く反省して人生が向上するなら、今頃僕はアカデミー賞五冠くらいに輝いているはずだ。
そういえば、アカデミー賞五冠獲った作品、何だっけ?
Paulに訊いてみようっと。
そうそう。
へそ曲がりの話だった。
へそ曲がりにも色々とあって、とにかく全てに「No!」と言わなければ気が済まない人。
流行しているモノ全て、それが音楽でもファッションでも、デザートでも構わない。
「あんなのどこがいいんだ?」と、いちいちケチをつけたがる。
そういう人の気持ちが凄く判るくせに、それをそのまま「そうだよね」と肯定することさえしたくないから、「そう?別にいいんじゃないの?」と、そのへそ曲がりを否定することで自己肯定したがる、モアへそ曲がりも居る。
さらにへそ曲がりなのは、そのやり取りを自分のユーモアセンスで茶化すことによって、優越感を味わいたがる、キングへそ曲がりまで存在してて、へそ曲がりのマウンティング。
「へそ曲がり」で得するなんてこと、あるのかな?
素直に「このお酒、美味しい~❤️」とキャッキャ喜んでいる女子に「これ、お店からです」と粋なオマケをするバーはあっても、「まぁ、辛過ぎないし、でもスパイスは感じるし、コクはあるから及第点よね」と正面から褒めない人間に「是非また来てくださいね」と答えるカレー屋なんてあるか?
「へそ曲がり」にロマンスはないだろうな。
とはいえ、へそ曲がりなりにも信念があって、自分なりのカッコつけでヘソが曲がったりする時もあるし、ふざけたつもりの軽い曲がり具合が思いもかけぬ失態を招いて凹む時もあったりしながら、晴れたり曇ったり雨だったり、、、日々を塗り替えてるんだよね。
Darling, don’t you go and cut your hair
Do you think it’s gonna make him change?
「PAVEMENT / Cut Your Hair」
David, THE_______LODGERS
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THE (mosaic) LODGERS
THE SEED OF THEIR PHILOSOPHY. PAULとDAVIDと、時々SNEEVのあれやこれやそれや。
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