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言葉と顔 / 東京旅情①


大学時代の先輩で元ルームメイトで設計士のちゅうたが東京まで車で帰るという話を聞きつけて東京まで便乗することにした。
道中、こちらもちゅうたの元ルームメイトで近頃設計士として独立された寺ぴーさんという方が同乗された。


前回、東京に行ったのは半年ほど住んでいた時で
その時もちゅうたとレンタカーで引っ越しの荷物を全て詰めて神戸へと帰って来た。
そしてまたちゅうたとレンタカーで東京へ戻る。
僕はその時以来3年以上運転はまともにしていないから、運転は2人にお任せしまして
僕は合流までに酒a.k.aガソリンを飲み脳みそa.k.aエンジンを温めて助手席で深夜のカーラジオへと変身して東京へと向かった。

助手席からの光景




寺ぴーさんは間もなく誕生されるお子さんのお名前をお悩み中だそうで、
「アヒージョ」とつけるか悩まれているという一聞してトリッキーな方かと思われる発言をされていた。
ちなみに僕の名前のおすすめは「白湯」で
寺ぴーさんもえらく気に入ってくれて、「白湯」と名付けたいから、年功序列式でほかまの子どもができたらミュツーみたいに「白湯2」と名付けてもいいと謎の許可を頂いた。
白湯の逆襲が起こる気しかしないピカ
あ、アニメのポケモンがもう少しで終わってしまうみたい。サトシがついに世界チャンピオンになっちゃった。砂利ボーイお疲れ様。
俺も昔姉に砂利って呼ばれてたから親近感あります!


天の川のような高速道路で車座流星群(そんなもんない)のようなトラック達と我々を乗せたアヒージョ流星号が東へ向かう道中、助手席でそんな他愛もないお話しをしているうちにアニメや漫画の趣味の話になり、好きな作家の話をしていて三島由紀夫の金閣寺で乳房が金閣寺でどうこうこうだと言っていたら果ては僕がエロについて語り始めるといった展開になった。

そもそもエロはインテリジェンスで語るべきであり、僕も文学や最近では落語から影響を受けつつ僕もこうしてNoteに私的なファッションレーベル〝Say See〟について書いていることをお伝えしたところからさらに文を書くという話が盛り上がり言葉の書きた方について話へと繋がった。

後部座席めっちゃ揺れるから座らないのが正解



寺ぴーさんが以前読まれた某建築家の方の著書の節々で言葉を周りくどい表現をするがより感覚が伝わる比喩用言を用いているように感じたられたようだ。
それを建築で例えて言えば、簡単に木材とうわけではなく何の木の何サイズのどんな木目のもので、例えるなら確かなディーテールにこだわりながらこだわりを伝える姿勢ではないのかと。

ほかまは文を書くならば、形容表現の仕方は気にするのか?と質問された。

僕はプロの文字書きでもない服屋だけど、
実に面白い質問だと感じた。
僕の場合、文章を通して何か伝えたいというよりエッセイで自分の思いをまとめて自分にまた聞かせていることが多いが、
例えば感慨深いという表現を使うならば
読み進めてほしい場面では「エモい」とか俗で端的な言葉を使う。
「感慨深い」はさほど重要ではないが言葉を選ぶ場面。
適当だけど「言葉にならず立ち尽くした、いつもいたはずの鳥が羽ばたいみたいな気持ちとか」、言う時は熱を込めてしっかりと気持ちの細部のディテールを伝えたい時だと思った。

話の始めに出てきた三島由紀夫の「金閣寺」「潮騒」などでは言葉の表現が美しいと思うのだが、そういった言葉の表現が多くできる日本人は感情がとても豊かで喜怒哀楽以上に細分化された感情が存在していると思う。
日本人は喜怒哀楽や月の移り変わりに風情を感じて楽しんでいると言われているだけであってか。
昔の人は娯楽が無くてやることなくて暇だから季節でも楽しんどくか!と思ったのかもしれないけど。
海外の人から見た日本人はいつもニコニしたり怒ったり驚いたり変な人のように見えるらしいと最近知人が言っていたことを思い出す。実際どうなのかは知らんけど。

たしかに先週見たインド人は怒っているように見えたのだが、実はめっちゃ熱く語っていたらしい。感情が顔に出ずに大きな声で話しているといい話をしているようには見えなかった。

つまり日本人の言い回しの多さのように言葉の表現が増えることにより表情もより豊かになり複雑で密接な人間関係を構築したりすることが可能になるのではないか。という仮説にいきついた

ここからはこの仮説に対して偏見混じりの憶測です。


僕には海辺の田舎出身で職人気質で寡黙で口下手なタイプでアーティストをしている友人がおり、
先日彼が酔っ払い我々が悪ふざけを続けていたところへ「ちゃんとしろ」とド正論をぶつけてきたのだが彼の表情が固く目つきも悪いので、
飲み会がおもんないと正面から怒っていると周りは捉えてしまい女の子は泣くわ喧嘩になるわという事件があった。
彼が怒っているわけではなく、
我々が悪ふざけしすぎだから一旦落ち着こうというニュアンスだったのだが彼の言いたい事を説明しようとする言葉数が少なく表情が乏しく怒る人と思われてしまったのだ。
結局あとで周りは理解してくれてがその前に彼が酔い潰れて謝罪等は互いに出来ずじまいだった。


また理系で建築の勉強をしていたが庭師になった先輩がいる。
設計が好きだったであろう人だが、作る側になった。
僕が大学に入学にした頃にファッションや建築のデザインへの情熱をその先輩を含む数人でと熱く語らう機会があった。
夜通し語らったが、その先輩は僕の言葉が理解できずグラフや数式に当てはめたりして僕の話を理解しようとした。
国語は東大A判定レベルなのに数字は算数から苦手で高校の時は常に数学補修を受けさせられた僕から全く理解できなかったけど。
その先輩は熱心にそういった形でインプットしようとするから笑顔より真面目な顔が何を考えているのかさっぱり分からず少し恐かったことがその夜は印象的だった。
何を話したほとんど忘れちゃったけど。


まあそんなとこから逆説的に考えていくと
世の中にもう30年近く前から生息されているギャルという人のイメージは基本的にギャハハと笑っている時か怒っている時くらいしか見かけないし、「エモい」とか「やばい」「可愛い」「だるい」など言葉数が少ないのでとても話の展開が早く短絡的ではあるがドライでサバサバしてて気が楽な存在をイメージしないだろうか。

ギャルの皆さんに多分サバサバとか言うとサマンサダバサなのかなんなのか思われるかもしれないですし、鯖って漢字で書けないと思いますが。
ギャルの皆さんすみません。
馬鹿にしているわけではなくそんなあなた方がとても好きです。
ドライで、細かいことは気にしないからキャッチーな可愛いものや大味なものが好きだから細かいものを見る目つきではなくディテールは無視して遠くのスカイツリーでも見ているような目をしているところが素敵ですし、
これからも寒い冬でも露出してクラブや人の心ををあっためてください。

安室奈美恵不在枠を次に担うのはあなたの番かもしれません。

僕は言葉数が多くねちっこいので、会話するのが難しいと思うので遠い星から天体望遠鏡で行くことができない煌めく星のように皆様を眺めておきます。
あっ、はい、キモいですよね。俺みたいな砂利は黙ります。


職人気質な友達は音楽やアートの指先の技術にスペックを振ったので言語習得がやや厳かになったのかもしれない。
理系で庭師の先輩は好きで得意なことを伸ばし続けたから言葉を数字で定義したから、言葉以外の別の表現を取っている。
先ほどの仮説に当てはめれば、その結果として言葉数が少なく表情も固く、怒っていたり何を考えているか分からないから恐いという印象を抱くのかもしれやい。

外国語では一つの単語で沢山の意味を含んでいるからボディランゲージ混ぜがちだったり、表情薄めだったりするのかもしれない


昔ながらの寡黙で愛想のない職人のイメージがわかりやすい。
ギャルやヤンキーは高校に行かないし勉強を怠るから言語習得がやや一般レベルより低い傾向にあり、サバサバしてる性格に行き着くのかもしれない。
言葉が豊かで頭いい人は多感すぎるのを大ぴらに出しているかオフにして不感を装っているかのどちらかかな。

言葉が出ない場面では表情も固まるし
表情が固まる場面では言葉も出ない

当然全ての人に当てはまる話じゃないので偏りを持った内容だと理解はしている。


言語習得と表情の豊かさ。
実に興味深い内容でここまで考えさせてくれて、
そもそも文章表現に気付いて考えていた寺田さんはディテールにこだわれる素晴らしい設計士さんなんだと思った。
寺田さんが関わる建築を見ることがとても楽しみです。

そうこう話しているうちに気がつくとアヒージョ流星号は三鷹につき、とてもいい表現をされていた寺ぴーさんとはそこでお別れして我々は家へと向かった。


寺ぴーさんまたどこかで




3年ぶりの東京に着いたのだと実感し、車内でひとまず煙草を吸った ー。


深夜の静けさの中、
三鷹の北口の佇まいはとても立派に感じたが南口の方に周るとまあ繁華街でガヤガヤしているかと感じたし少しいけば高級住宅街でなんとなく前住んでいた何かありそうで飯屋しかない街こと塚口を思い出すざわめきがあった。
けど、偶然通った駅前の通りに信号機が三つあったから、
ああ三鷹の三は信号機三つの三なのかと意外と可愛い街なのかもな?と知らない街について馬鹿みたいなことで納得することにした。
鷹ってかっこいいからつけたいよな。
ホークだぜ?イーサンホーク的な!
三鷹の皆さんすみません。
きっともっと本当は正しい名前ありますよね?
これも煽りでしょうか?寛大な判断を!
ご査収ください。
季節の変わり目ですのでご自愛ください。
お酒は熱燗、味噌汁は生姜入り、お風呂は混浴、たまにはランニングするのがおすすめです。
ん?滝行?
賢明な判断だと思います!

これが三鷹の由来と名高い三鷹の三信号



というわけで、明朝ちゅうたの家に着き東京旅がスタートした。
東京でも沢山星が見えるね



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