
雰囲気能力「不可視の吸引」
海外赴任していたころに出会った、とある女性Kateさんのお話です。
彼女の友達は数百~数千?は言い過ぎかもしれませんが。
とにかく多いです。
・週末は必ず誰かの家に行ってパーティ。
・世界中に友達がいて、旅行先の現地友達と合流して案内してもらう。
・ほとんどの職業の人と交友がある
とまあ、友達が多いKateですが、
なぜ友達が多いのか?
どうやって出会うのか?
結局、友達の友達が友達になっていくパターン?かと思いきや…
いやいや、Kateはとにかく声をかけられるんです。
彼女を含めた数人で、モーターショーに行ったときのこと。
広い会場に何千人という人で込み合う中。
Fordはどうだ、Audiはどうだ?とお目当てのブースを目指し、人をかき分ける。コンセプトカー・新車・カタログ…、撮ったり、歩いたり、座席に座ったり、会場内を回覧していました。
ただ…、ふと気づくとKateがいません。
辺りを見回すと、少し離れたところで誰かと話しています。
笑顔で5分くらい話をして、こちらに戻ってきます。
私「誰?友達?」
Kate「いぇ、知らない人。私が手帳にメモしていたら、話かけられた」
ここで補足ですが…。
街を歩けば誰もが振り向く、みたいな美貌という訳ではないです笑
目を引くプロポーションとか、奇抜な服装という訳でもなく…、
この日も、ジーパン+Tシャツ+スニーカー。
少なくとも、私の目には、なんというか…、まあ、一般的な見た目です。
一般的な見た目ってなによ!!
面と向かって女性に言えば、100%不機嫌になる言葉ですね。
発言には気を付けます、大変申し訳ございません。
とにかく!
Kateは見知らぬ人に声をかけられ続けます。
この日は3人がKateに話かけました。
たかが3時間で。
男性もいれば、女性もいました。
もちろん?私は0人です。
私「いつもこんなに声かけられるの?笑」
Kate「はい、そぉですね。よっくわからないんですけど。だいたいこんな感じですね笑」
日本語ペラペラのKate。あえて文字に起こすとこうなる。
完璧じゃない発音がチャーミングです。
なぜ人は彼女に話かけずにはいられないのか?
彼女の人から声をかけられる能力…、「不可視の吸引」と名付けますが。
一言で表すなら、"人なっつこさ"という魅力なんでしょうね。
無害そうですこーし鈍感。刺激しないゆるい格好。
早くも遅くもない口調。目を離すとどこかにテクテク…
ん?…つまり、”こども属性”って事でしょうか。
可愛いこどもを見れば、口元が緩みます。
手なんか振ってくれれば、自然とこちらも振り返す。
必死になにか伝えようとするなら、腰を落として目線を揃えてしまう。
子供に出会うと、自然に反応するように、
彼女の醸し出す雰囲気に触れると、一種の反応が出てしまうのではないか。
それが、彼女に話かけるという行動につながるのではないか。
ふふふ、それが「不可視の吸引」の正体だ!どうだ?!
いやー
どうでしょう?笑
そんな簡単なものでもない気がします。
欲しいからと言って、手に入る能力ではありませんし。
例えば、私がこどもの振りをしようものなら、きっと痛々しい有様で。誰も声なんてかけてくれないでしょう。むしろ、今の友達すら失います。
"こども属性"にしろ、"人懐っこさ"にしろ、一時の訓練や演技で備わるものではないです。幼少期からの癖や嗜好、年月をかけて醸成された雰囲気。
それはKateがKateである証。個性・Identityなのですから。
いずれにしても…、
ちょっと出かければ見知らぬ数人と話ができる…羨ましい!!
しばらく会っていませんが、今もどこかで話かけられている事でしょう。
今日は、人に話かけられ&友達いっぱい、Kateさんを紹介しました。
また機会があれば「能力者?シリーズ」執筆しますね。