ファンが何人いたらライブは成功するか?ライブ収益目安で考えてみた!
こんにちは、「音楽で生きていく」の可能性を紐解くミュージックラボのツッチー(土本)です。
このミュージックラボコンテンツは、株式会社サムシングファンが運営しています。弊社では、現在シンガー系のクリエイターが300人以上います。
今回は実際にオフラインで音楽ライブを開催した時に、観客動員規模に応じた必要準備資金やマネタイズポイント、収益目安を詳しく解説していきます。
小規模のライブから大規模のライブ会場までをご紹介しているので、はじめたての個人のシンガークリエイターさんは見出しの「コストをかけないライブ開催方法」をメインに読んでみてください。
音楽ライブ成功方程式
まずライブ費用を算出する上で赤字にならない計算式は下記です。
必要な入場者数 = 総コスト ÷ チケット価格
余裕を持った黒字ライン設定
チケット完売率が80%だと予想する場合、必要な入場者数の1.25倍を目安にします。
必要な来場者数×1.25=黒字ライン
この方程式を元に必要なコストと比較して赤字にならない様に施策と会場選定を行います。
例えば、ライブ会場が10万円、チケット代が5,000円の場合は、
10万円÷5,000円=20名(コスト回収ライン)
20名×1.25倍=24名(黒字ライン)
のように計算をします。
ライブ開催に必要な費用
ライブを開催するのに必要なコスト面は下記になります。
・会場費
・機材と照明費(小規模だと会場費に含まれやすい)
・人件費 (小規模だと会場費に含まれやすい)
・宣伝費
・その他費用(グッズ・搬送費・保険)
【小規模開催】ライブハウス
キャパシティ: 50〜100人規模
平均費用:5万円〜50万円
概要
小規模ライブハウス(50〜100人規模)では5万円〜20万円
大都市のライブハウスや有名な場所では30万〜50万円になることもあります。
主な特徴
音響設備や照明が揃っているため、追加での機材レンタル料が少ないことが多いです。メリットとしてライブ会場のドリンク代なども、アーティストとの売上シェアで収益になる場合があります。
ワンマンライブやバンド活動での使用が多く、開催難易度は低く手軽に企画できるのが魅力です。
こちらを踏まえて成功動員を計算してみます。
総コスト(収容人数50名規模)
会場費 5万円
機材と照明費 2万円
人件費 2万円
宣伝費 1万円
その他費用 1万円
合計11万円
チケット代を3,000円と設定した場合、
11万÷3000円=36名 コスト回収ライン
36名×1.25倍=46名 黒字ライン
50名規模の開催で3000円のチケットを36名購入者があれば赤字にはなりません。
しっかり収益を目指す方はチケット購入率が80%だった場合を含め46名の集客目標があれば黒字として利益を得ることが可能です。チケットが完売した場合の利益は4万円ほどが黒字収益となります。
機材と照明費
小規模ライブの場合は、ほとんど料金がかからないことが多いです。小規模の中でも別料金で設定している場合は、下記料金になります。
音響費: 10万〜30万円(スピーカー、マイク、ミキサーなどを含む)
照明費:10万〜20万円(スポットライトやLEDライト中心)
合計費用: 20万〜50万円
人件費
こちらも、ほとんどかからないケースが多いですが、運営スタッフ1名分ほどは必要なケースがあります。
音響オペレーター:5万〜10万
照明オペレーター:5万〜10万
ステージ管理スタッフ:5万
運営スタッフ: 5名日給1.5万
警備員: 3〜5名(日給1.5万)
【中規模開催】ホール(劇場など)
キャパシティ:500〜2000人程度
平均費用:100万円〜200万円
概要
公共ホールの場合は50万円〜100万円程度のことが多く、商業ホールでは100万円を超えます。
特に都市部では人気のホールが高額になる傾向があり、開催場所や駅からのアクセスなどで会場費がさらに高騰します。
主な特徴
音響・照明は整っていますが、追加の演出や特殊効果を使用する場合、外部から機材を持ち込む必要があり、搬送費やレンタル費などの費用が追加されます。
費用は比較的安く、複数人のアーティストの参加で借りるケースが多いようです。
こちらも成功動員を計算してみます。
総コスト(収容人数500名規模)
会場費 70万円
機材と照明費 12万円
人件費 8万円
宣伝費 5万円
その他費用 5万円
合計100万円
チケット代を3,000円と設定
100万円÷3,000円=333名 コスト回収ライン
333名×1.25倍=416名 黒字ライン
500名規模の開催で3000円のチケットを333名購入者があれば赤字にはなりません。
しっかり収益を目指す方はチケット購入率が80%だった場合を含め416名の集客目標があれば黒字として利益を得ることが可能です。
小規模よりも集客が難しくなりますが、動員数に余裕があるため複数アーティストでの開催の場合は成功しやすいと言えます。
チケットが完売した場合は50万円の黒字利益となります。
小規模よりもコストが10倍かかったので利益も約10倍ほどになっています。
機材と照明費
音響費: 30万円〜100万円(大型のスピーカーやモニタースピーカーが必要)
照明費: 30万円〜100万円(ムービングライトや複雑な演出を含む)
合計費用: 60万円〜200万円
※会場費にオプションとして入っているため割安になっている可能性もあります。
人件費
音響オペレーター:10万円〜
照明オペレーター: 10万円〜
ステージ管理スタッフ: 10万円〜20万円
運営スタッフ:10万円〜30万円
警備員: 3〜5名(日給1.5万)
【大規模開催】アリーナ
キャパシティ:2000〜数万人
平均費用: 200万円〜2000万円
概要
大型のイベントや全国ツアーなどで使用されるアリーナは、規模によってはかなり高額になります。
また、設営・機材搬入日・リハーサル日など数日で借りるケースが多く、数千万かかるのが相場です。
主な特徴
規模の大きい音響・照明設備が必要で、機材やスタッフの費用も増加します。
そのため、トップアーティストや大手音楽レーベルなどが手がける事が多く、個人で商談をするのは難しいです。
こちらも成功動員を計算してみます。
総コスト(収容人数5,000人規模)
会場費 1000万円
機材と照明費 400万円
人件費 100万円
宣伝費 50万円
その他費用 200万円
合計1,750万円
チケット代を6,000円と設定
1,750万円÷6,000円=2917名 コスト回収ライン
2917名×1.25倍=3645名 黒字ライン
5,000名規模の開催で6,000円のチケットを2917名購入者があれば赤字にはなりません。
しっかり収益を目指す方はチケット購入率が80%だった場合を含め3645名の集客目標があれば黒字として利益を得ることが可能です。
複数アーティストでもかなりの知名度がないと集客が難しいラインになってきますが完売した時の利益は一番高くなります。
チケット完売の場合は1250万円が黒字利益となります。
アーティストの知名度付加価値が大きく利益を出している要因になります。
機材と照明費
音響費: 100万〜300万円(高品質なPAシステムやモニタースピーカー、エフェクターを含む)
照明費:100万〜500万円(大規模なムービングライト、プロジェクションなど)
合計費用: 200万〜800万円
人件費
音響オペレーター:50万円〜
照明オペレーター:50万円〜
ステージ管理スタッフ:20万円〜
運営スタッフ: 30万円〜
警備員: 50万円〜
【大規模開催】屋外ステージ(野外フェスなど)
キャパシティ:2,000〜数万人
平均費用: 100万円〜1000万円(開催地による)
野外ステージは非常に狭いキャパシティ〜数万人の柔軟なイベント開催が可能です。小規模なものは500人〜1,000人程度が可能ですが、大規模なフェスティバルでは1万人以上を超える規模の開催もできますが、天候やバリケード、人員配置などで室内会場とは異なる別費用が多くかかるケースがあります。
しかし会場の敷地や配置次第で、観客数を柔軟に設定できることが魅力です。
こちらも成功動員を計算してみます。
総コスト(収容人数5000人規模)
会場費 200万円
機材と照明費 1,000万円
人件費 300万円
宣伝費 100万円
その他費用 500万円
合計2,100万円
チケット代を8,000円(1ドリンク込み)と設定
2,100万÷6,000円=2,625名 コスト回収ライン
2,625名×1.25倍=3,281名 黒字ライン
チケット完売の場合は1,900万円が黒字利益となります。
アーティストの知名度付加価値に追加して季節によっても動員数などに大きな変動がありフードやドリンク・グッズ販売などで客単価をあげる施策が必須になってきます。
ライブの広告費
小規模の場合は、主にSNS集客で呼びかけをしているケースが多いです。
SNSでの呼びかけや個人ブログでの告知で集客口を確保できます。
チケットの販売枚数に不安がある場合は、ゲスト出演などで集約するのも一つです。
中規模のライブからは、フライヤー・ポスター作成、オンライン広告などがあります。参考までに、各種のコスト感を記載しておきます。
・地元メディア広告
新聞や雑誌の広告: 地元の新聞や音楽雑誌に広告を掲載する事で地域性に適した集客が可能です。
費用の目安:小規模な広告で5万〜20万円。
・オンライン広告
SNS広告: Facebook、Instagram、Twitterなどのプラットフォームを利用したターゲット広告。特に音楽やイベントに興味のあるユーザーに絞って配信できます。
費用目安: 月額1万円〜10万円(広告の内容や目標によります)
・イベント告知サイト
イベントポータルサイト:PeatixやEventbriteなどのイベント告知サイトに掲載。
費用の目安:掲載料は1万〜5万円程度。
このように、小規模開催の場合、総コストは抑えて音楽ライブ開催が可能です。中、大規模の場合は集客力や観客動員数に比例してより多くの利益獲得が可能です。
コストをかけないライブ開催方法
「50人規模の開催も少し難しい」
「コストをあまりかけたくない」
といった方の場合「カラオケbar」などで開催を実施するのもおすすめです。bar利用客のチャージ料やドリンク代など一部還元で利益を出す方法もあります。この場合だと、来場者数が10人規模から可能です。
会場費など大きな支出がないケースが多く、集まった人たちの売上からのシェアが多いです。
10人集まった場合+入場料が3,000円の場合、売上が3万円です。そこからカラオケbarと売上を折半や30%還元するような形で取り組まれている方が多いです。
30人規模の場合
他アーティストのワンマンライブなどのゲスト出演で実際にきてくれる観客動員数を見てワンマンライブが開催できる規模になりそうかの判断材料にもできると思います。まずは一度ゲスト出演し、どれくらいの集客ができそうかを見ていくのも良いでしょう。
この場合、自分が集客したお客さんの売上シェア(お客さんのチケット代の10%を還元いただけるなど)で利益を得ることができます。
ライブ動員数を増やす方法
「0からファンを増やしていきたい!」
「もっと動員数を増やして大きな会場でライブしたい!」
という方におすすめなのは、ライブ配信です。しかし、ライブ配信といっても、「自分の音楽のファンになってくれる人を集める」ことが狙いなので、なるべく歌に特化したライブ配信をすることをオススメします。
なぜなら、歌に特化したライブ配信の場合、雑談の多いライブ配信アプリよりも音楽が好き、人の歌を聞くことが好きな視聴者ユーザーが多いからです。
おすすめなのは、歌特化ライブ配信アプリのColorSing(カラーシング)です。
ColorSingでライブ配信をスタートしてファンを獲得し、ワンマンライブ(50人規模)を成功させている方も多くいらっしゃいますので気軽にチャレンジしてみるのがおすすめです。
弊社のサポートしているシンガーの中にも、他のライブ配信では叶えられなかったが、ColorSingをはじめてライブの会場動員数がプラス20名ほど増えたという方もいます。
ColorSing(カラーシング)とは?
従来のカラオケアプリでは投げ銭がメインになっていましたが、カラーシングでは一曲当たりに報酬が発生し、時給も付与されます。
カラオケの音源もJOYSOUNDと業務提携を結んでいるため、他のアプリよりも多くの楽曲数を歌うことが可能です。
アプリ内のイベントではJOYSOUNDのカラオケ店内CM出演やオリジナル楽曲制作といった音楽にまつわる特典が多数用意されており「0→1から音楽で稼げる」を可能にしています。
還元率も業界では脅威の70%還元となっており、他配信プラットフォームよりも1.5倍ほど高い水準になっています。
まとめ
一番重要な部分はアーティストのネームバリューによってファンが来場者になる割合を含め適切な会場を用意するのが重要です。最初はゲスト出演などもおすすめです。
グッズ販売やドリンクなどで客単価をあげる施策を作ることでライブ成功の鍵に必要な施策と言えます。
ファンを作る環境としてまずはSNSの活用を最大限活用するのが効果的です。その中でもInstagram・Xを初めTikTokやYouTubeなどの動画配信プラットフォームや近年話題の歌特化配信アプリ「ColorSing」などで知名度の上昇や認知を高めて行くことで音楽ライブの来場ファン獲得につなげていく音楽活動が大切です。
弊社のライブ配信エージェンシー「さむふぁん」では、歌特化配信アプリColorSing(カラーシング)のNo.1事務所です。
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