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結婚願望ナシ女が婚活してみた

どうも、かねてよりこんな記事を書いているくらいには結婚願望のない女です。

29歳、夏。婚活をしてみむとてすなり。

結婚願望ナシ女が婚活をする理由

①「一人が好き」が若さゆえの傲慢さだと気づいたから

結婚願望のない女性あるあるだと思うが、一人で行動することが心地よく、特に問題なく生活している。

ただ、その心地よさがこの先も続くかというと、私は疑問だった。

そもそも私にとっての「一人が好き」は、普段から家族や友人との関わりがあるからこそ楽しめるものであって。

家族が先に死んだら?
友人が出産で疎遠になったら?

と考えると強い孤独を感じるだろうと思ったのである。

それに今は「将来のために」仕事も頑張れるし五体満足で熱も出さずに楽しく暮らせているが、歳を取ったら?

健康な日が少なくなると一人では不便、というのはもちろん、「将来」がなくなり寿命の消化試合のような年齢になったら、「家族」のいない私は耐えきれるだろうか。

私の性格上、耐えきれないと思った。

あくまで私の場合だが、「一人が好きだから結婚なんて不要」は若さゆえの傲慢さだと気づいたのだ。

②自分を試したかった

私は人生のほとんどを、恋をせずに過ごしてきた

好きな人ができることも稀で、できたとしても「妹」止まり。
私を好きになってくれる人はいても、好きになれない罪悪感で苦しかった。

だから、初対面が連チャンすることがまだ苦ではない今のうちに、試したかった

私は人を好きになれるのかを。
私は誰かに「家族になりたい」と思ってもらえるのかを。
独身以上の幸せを誰かと育むことができるのかを。

私は「面白そう!」と思ったことを止めることができない性分なので、その熱に浮かされているうちに婚活ってものをしようと思った。

③恋愛市場価値がピーク

いま私は人生で一番かわいい。ジムに通う金銭的余裕が出て、身体も顔も引き締まった。歯列矯正が終わって歯並びに違和感がなくなった。自分にあったスキンケアやメイクを覚えた。その金銭的余裕と容姿への自信がさらに表情を豊かにする。

そして20代という異性からの需要も高い時期。

そう、今が一番需給バランスの取れた婚活最適期なのである。

いますぐに結婚したいわけではない。ましてや結婚に夢を見ているわけでもない。

でも、私の性格上、30代中盤になれば結婚したくなる可能性も高い。

だったら、市場価値の高い今のうちに結婚候補の男性と関係性を育むに越したことはない。

④結婚するかどうか決め切りたかった

私はずっとずっと、「理屈で言えば独身でいた方が自由に生きられるけど、慣習的にも本能的にも家庭を持たないとずっとモヤモヤする」という感覚を持っていた。

それを、どこかで手放したかった。
結婚するか、結婚を諦めるか、決め切りたかった。
ムダに悩む時間をなくしたかった。

婚活をすることで、最高で「素敵なパートナーとの結婚」が得られるわけだし、そうでなくても「やっぱ私には恋愛も結婚も向いてない」という諦めが付く。

ちゃんと自分のなかの「結婚するのか問題」に終止符を打ちたかったのだ。

結婚願望ナシ女の婚活ルール

独身未満には絶対ならない

「独身のが良かった!」と思う結婚は絶対したくなかった。

…とはいえもちろん、結婚後に豹変されたら分からない。
だからせめて、結婚前に「独身で過ごす人生より、この人との人生は楽しいのか?」を見破る努力はしようと思った。

具体的には

  • 金銭的自立:稼ぐ力と意欲があるか(終身雇用にしがみついていないか)

  • 健康的自立:健康であるためのインプットや行動をしているか(筋トレや食事、家事など)

  • 精神的自立:常に彼女がいる、親に選択を委ねているなど、他人に左右される精神性ではなさそうか

  • 思考深度:私より思考が浅すぎないか?深すぎないか?

  • モラハラセンサー:過保護親やブラック企業時代の「あの嫌な感じ」がないか(人をバカにする、理解できないことを屁理屈と言い捨てる、「普通」「常識」を盾に意見に責任を持たない、感謝や謝罪ができないなど)

これらの根拠は、周囲の不仲な夫婦の男性や、インターネットの主婦の愚痴を分析したものだ。


ムリに好きになろうとしない

いままでの恋愛では、好きになってくれた男性を好きになろうと頑張ってしまい、それで苦しむことが多かった。

その経験上、「好きになろう」とする心の動きは「自然と好きになる」それとはまったく違う。ゆえに、好きになろうとするほど、恋心からは遠ざかってしまう。

病む前にペースを落とす

婚活を経た友人が口をそろえて言うのが「婚活は病む」。

私もマッチングアプリは過去に利用していたが、あれは病む。

より健やかな人生にするために婚活をしているのに、病んでしまっては本末転倒だ。

だからこそ、「病みそう」の一歩手前でペースを落とす。アプリの返信頻度やデートの頻度を落とす。

また、友人と本音で話す。飾らずに愚痴を吐く。カウンセリングを頼る。

病んでしまってはどんどん「婚活」が億劫になってしまうので、嫌にならない自分のペースを大事にした。

婚活ではどんな活動をしたか

マッチングアプリがメイン

やはり現代の「出会い」の最も合理的なツールはマッチングアプリである。

顔、収入、仕事、趣味、住所…何を材料に足切りするかを自分で選んだうえで、異性に出会うことができる。

私の場合は「顔」「収入」「文章のクセ」だった。

  • 顔:好みが幅広いので全然絞れなかった…。

  • 収入:自分と同等かそれ以上。「稼ぐ力」が同等でないと家庭を築くのは厳しそう。

  • 文章のクセ:キモイと感じる文章の人は、(申し訳ないが)やはり会ってみてもキモイものだ。

ただ私はマッチングアプリがあまり向いていなかった。なぜなら、いったん「友達」にならないと恋愛感情に発展できないからだ。
対して、相手は私を「女」「恋人候補」として見ている(当たり前だが)。

両手で数えきれないほど通話やデートをしたが、このギャップが婚活を苦しくする原因にもなった。


街コン

街コンはダルくて非効率だ。
誰が来るかも分からないなか、短時間で初対面のあいさつを繰り返さなければならない。じじいが20代女性に群がる様を見ると、頂き女子やらなんやらの事件も知らない花畑にでも住んでいるのかと思う。

そんな中、私が楽しめたのが体験型の街コンだ。

お散歩やボドゲをしながら、自然な会話のなかで未婚の男女と仲を深める
「気に入った異性」以外の方への対応も見れるし、考え方やとっさの対応も見れる。

これは条件面より相性を大事にしたい私にとってはある意味最も合理的だった。

仮にいい出会いがなくても、そのアクティビティが体験できただけでも時間の無駄に感じにくい。

社会人サークル

街コンで出会った女性に、スポーツの社会人サークルに連れて行ってもらったりもした。

やはり社会人になってもスポーツをやっている人というのは、快活で話していて楽しい。

未婚の保証がないぶん非効率的ではあるが、「良い出会い」は多かった。

相席屋

昔(コロナ前)と比べて、今の相席屋はとにかく飯が旨い!!!!!!

そして「初対面の異性と相席でしゃべる」店なので、客層もある程度コミュ力に自信があって、容姿に気を使っている人が多い。

もちろん未婚の保証はないので「良い出会い」とは言い難いが、楽しみながら出会いを増やすには最適だと思う。

私は本気で相手を探すというより「どんな人だと私は楽しいと感じるか?どんな会話は不快だと感じるか?」という自己分析に活用していた。

※ただ客の男性に聞くと「ここで恋人ができたこともある」と言っていたので、完全に割り切る必要もないかもしれない。

スクールやオンラインサロンのオフ会

婚活と行っていいか微妙だが、私はマーケティングスクールに所属しており、そこのオフ会にも積極的に参加している。同じジャンルを学んで似たような悩みを持つ人とのつながりは、婚活抜きにしても有益だと思う。

ただスクールに入る意欲的な男性というのは「家族を養うために焦っている」か「すでに高め合える恋人がいる」場合が多い印象だった。

女性に関しては「家計の足しに副業したい」既婚者もいれば、「恋愛<仕事」な独身の方も多かったので、仕事を頑張る女性に魅力を感じる男性にはおすすめしたい(実際カップルもできていた)。

3か月婚活をしてみて

「好きになれない」婚活の難しさ

私は「好きになれない」というのが婚活の難しさであり苦しさだと思う。

考えてみれば、学生のころは毎日話す自然体の男子を好きになっていたのに、たった数回デートしただけの恋愛モードの男性を好きになるなんて、そりゃ難しい話で…。

私は特に条件ではなく情緒で恋愛をするタイプだったからこそ、マッチングアプリは逆に非効率だった。

まぁでも、活動を通して「これは合っていない、なぜなら~」が分析できたのはとても有意義だったと思う。

30代でも問題なさそう

29歳の私は当然「20代女性」としてしか婚活したことがないのだが、やはり20代という一点に魅力を感じる男性はいると思う。

でもそれは「量」の問題であって、「質」はどうかといえば…正直「金も稼げねぇ汚ぇじじい」という印象だった(ごめんなさい)。

まことしやかに言われる「30超えた女性は需要がない」という話。

あれは上記のような「量」の問題もあれば、婚活する未婚の男性がどうしても20代に多いからこそ、同年代である20代女性が有利になるのは仕方ないことだと思う。

街コンに参加して思ったのは、「30代女性、ぜんぜん需要あるぞ」ってこと。

友人には30代で婚活している女性や、その末に結婚した女性も多いが、やはり30代でも出会えているし、結婚できている。なんなら「20代」という魅力に取りつかれた男が寄ってこないぶん、効率的とも言えそうだ。

結婚願望ナシ女の心情の変化

私は結婚したいというより「パートナーってもん、見つけてみてぇなぁ」という熱に浮かされて婚活をしていた。目標ができたら、出来る限りの行動をしないと気が済まないのだ。

ここまでの文章を読んだ方は「こんな理屈っぽい女に彼氏なんかできるのかよ」と思われそうだが、いま私は街コンで出会った男性とお付き合いをしている。

私は仕事も副業も好きだし、友達も多い方で毎週誰かと出かけている。だから恋人ができても月に1~2回会えればいいと思っていた。
…が、付き合ってしまえばなんと毎週、どころか、週に会えるだけ会いたいなどと学生じみたことを思うようになってしまった。

いままで「別居婚が理想!マンションの隣の部屋に住むくらいでいい!」と思っていたが、普通に一緒に住みたくなってしまった(これに関しては家賃を浮かせたいというのもある)。

いままでは経営者やフリーランスの方と遊ぶことが多かったため付き合うのも会社に依存していない人がいいと思っていたが、そういうのもどうでもよくなってしまった(まぁ海外転勤アリとかだとイヤだが…そうではないので良かった)。

…とまぁこんな感じで人の心なんて出会い1つでコロッと変わるもんだ。

「結婚に魅力を感じないけど独身でいる覚悟も決められな~い」とかゴチャゴチャ言ってる私みたいな若い女性たちよ、ぜひ後悔のない行動と選択を。


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