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國之楯から天下和順へ

一昨年の秋、画廊 加島美術で #小早川秋聲 の #國之楯 を観て衝撃を受けた。そしてついに今..東京ステーションギャラリーで小早川秋聲展が開催中!

『國之楯』は従軍画家でもあった秋聲が陸軍の依頼により描いたが、完成後、軍から受け取り拒否されたという作品。当時の絵は死んだ兵士の上には桜の花びらが舞っていたという。戦後、画家自らその桜を黒く塗り潰してしまった。どんな気持ちであったのだろう。

今回初めての大規模回顧展ということで、多くの秋聲の絵を観ることができたが、どれも予想超える素晴らしさであった。特に自分は今回は昭和31年、秋聲71歳の時の作品『天下和順』だな!どこまでも無限に広がる楽しそうに踊るおじさんたち。ずっと観ていたい。微笑ましく..そして切なくもなる。この時、画家にはどれほどの願いがあったのだろう。


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