ドラマ「東京女子図鑑」感想
2016年配信開始のAmazonプライムオリジナルドラマ。一時期配信されていなかったけど、また復活していたので一気見。1話20分ぐらいなのでさくさく観れました。
主人公、綾(水川あさみ)は秋田出身。
大学卒業後、東京に出てきて、
三軒茶屋→恵比寿→銀座→豊洲→代々木上原、と
仕事や恋愛をきっかけに住む場所を変えていく。
彼女の23歳から40歳までが描かれます。
※以下ネタバレ。
ツッコミどころはたくさんある。
なんで年収300万円台と思われる時代に三茶に住めたのか謎だし(築年数が数10年とか?)、
途中出てきた商社マンが年収800万円で家賃35万円払っているのは馬鹿だし、
そもそもドラマの根底に流れる価値観が少し古い。
登場人物がカメラ目線で語り始める演出もちょっと古い。
でも刺さる部分もたくさんあった。
会社帰りに同期たちと合コンしたり、彼氏とデートしたり、仕事も恋も上々、なんて時代はあっという間に過ぎる。(私は若い頃に戻って、もう1回あの時代を過ごしてみたい笑)
ドラマ内では、女子会の話題が彼氏や仕事のことから子供に変わっていったけど、おそらくゆくゆくは介護や病気になっていく。
人生って移り変わりが早いですよね。
そのステージが好きでもいつまでも留まっていられない。
主人公の恋愛のお相手は、最初の三茶の彼が一番いいなと思った。
平日夜は、家でご飯を作って食べて、借りてきたDVDを観て、笑って。言動にもやっとせずに一緒にいられるなんて、最高の相手。
でも若かった主人公は気づかない。秋田にもある【ちっぽけな幸せ】と感じてしまった。
背伸びして色々経験して、ようやくその価値が理解できたけど、時すでに遅し。
ただ、若い頃に物足りなさを感じつつ、彼と結婚したとて他に目移りはしたのは予想できる。
ひとこと物申したいのは
豊洲タワマン持ち、年収900万円男。
婚活で主人公と出会い結婚したが、のち離婚。
あの彼はどうみたって、主人公のようなバリキャリと結婚するには向いていなかった。自分よりも「下」と思える人じゃないと、プライド保てない感じだった…。
バリキャリに理解あるふりして、本当の気持ち【女には世話して欲しい】を隠して結婚したけれど、結局、同じ会社で働いていた【家庭的風を装った】崖っぷち契約社員とデキ再婚。😆
(彼の場合は年収900万円だから、理想の女との再婚を実現できた。実際は、理想に見せかけただけの女のようだけど)
「婚活」を成功させるために、本当は思ってもないこと、本当はできないことをアピールするのは離婚に繋がるよな…と改めて思いました。
最終的に主人公は落ち着くところに落ち着いたようだけれど、ずっと人生は移り変わっていくわけで、その時々でできる選択をしていくしかないよね。
主人公は1985年生まれ。現在だとミドサー世代。同世代の私にはその時々の価値観が懐かしく、共感するところが多かった。
令和を生きる若い女性たちは、どんな価値観で生きていくんだろう。すごく興味があるので、ぜひシーズン2を。
次は「東京男子図鑑」を観てみようかな。
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