初恋と死(全部ほんとうの事)
あのことがあってから
最初に会ったのは夏祭りかな・・
「なぜ○○と・・・」
「○○のことどう思うの」
「それってどういう感情?」
花火が上がっていた
彼の顔は全く見ないで
つぎつぎと上がる花火を目で追っていた
彼は全く答えなかった。
もうドキドキはどこかにいっちゃったし
全く違う人に会っているようだった。
ほかの事は全く覚えていない
そのまま帰ったような気がする。
でもこの後にさらに二度会った。
自分の心が死んだままのような気がしたから
何かを取り戻したかった・・
「○○(同級生)のお見舞いへ一緒に行こう」と誘われた
遠くの病院まで二人でお見舞いに行った。
うそ、本当はお見舞いに行っていない。
すでに多くの同級生達がお見舞いに行っていた。
私たちは帰らないつもりで
ホテルまで予約していた。
はた目には幸せそうな高校生カップルだろう。
もう先が無いと言われていた同級生に
会うことができなかった。
私たちは全然幸せでは無くて・・
嘘でも笑顔で、、
いや、どんな顔で会えばよいのか・・
まったく分からなかった
会うことができなかった。
数か月後入院していた同級生は亡くなった。
私は病院の彼の姿を知らないから
私の中での彼の最後の姿は
修学旅行で
上野公園でパンダのぬいぐるみを抱えた姿
友人に話したら「私も覚えてるよ、パンダを抱えた姿・・」
絶対忘れない
かわいかったよ。
ノルウェーの・・(全部ほんとうの事)
衝撃だった
私がこれを読んだのは映画を見てから、
私のとらえ方が正しいのかは知らない
だけどこれ、私たちだって思った。
小さい頃から心から好きだった彼とは結ばれない。
私たちの心と体は全く別で
この2つがまじりあうことはなかった。
どうしてもできなかった。
どうしても好きな人とセックスができると思えなかった。
どうしてもそういうことが結びつかなかった。
だから彼が○○とそういう関係になったのは
なんとなく腑に落ちた。
私は彼女に嫉妬しなかった。
だけど心は・・何かが終わった
最後に会った時
別れ話とか、そんな感じではなく
お互いをねぎらって
「東京で元気でな・・」「うん、元気でね・・」
これが最後の言葉だった
最後の夜(全部ほんとうの事)
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