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【増加傾向】日本人の医療費、1人あたり年間37万円超え!65歳以上が6割を占める現状とは?

記事に利用している画像は「厚生労働省」の資料から切り抜いたモノを使っています。

引用:2022年度 国民医療費の概況

みなさん、こんにちは!今回は、日本の医療費について「厚生労働省」が公表した最新のデータをもとにお話しします。私たちの健康を支える医療費、実際にどのくらいかかっているのでしょうか?

国民医療費の総額は46兆6,967億円!

2022年度の国民医療費の総額は、なんと46兆6,967億円で、前年にくらべると1兆6,608億円増えてるんです。しかもこの金額、2022年度の国家予算の約43%に相当するんですよ!

1人あたりの医療費は年間37万3,700円

国民1人あたりに換算すると、年間37万3,700円の医療費がかかっていることになります。これは前の年と比べて1万4,900円も増えています。

65歳以上の医療費が6割を占める

国民医療費の内訳を年齢別に見てみると、面白い傾向が見えてきます。

  • 0~14歳:5.6%

  • 15~44歳:12.3%

  • 45~64歳:21.9%

  • 65歳以上:60.2%

なんと、65歳以上の人たちの医療費が全体の6割を占めているんです!特に75歳以上では39.0%と、全体の約4割を占めています。

医療費の使い道は?

医療費の使い道を見てみると

入院・外来で7割以上を占めていて、前年から比べると1兆4,230億円増えています。

ここからは医療費の実態に迫ってみましょう。医療制度のしくみや、お金の出どころ、地域による違いなど、いろんな角度から日本の医療費の現状を見ていきます。

1. 制度別にみる国民医療費

まずは、国民医療費がどんな制度でカバーされているのか、見てみましょう。

  • 医療保険等給付分:21兆1,015億円(45.2%)

  • 後期高齢者医療給付分:16兆4,544億円(35.2%)

  • 公費負担医療給付分:3兆4,884億円(7.5%)

  • 患者等負担分:5兆6,524億円(12.1%)

気づきましたか?75歳以上の高齢者を対象とする、後期高齢者医療制度が全体の35.2%を占めているんです。この数字が、日本の高齢化を物語っていますね。

2. 財源から見る国民医療費

さて、これだけの医療費、一体誰が払っているんでしょうか?

なんと保険料が5割、公費が約4割を占めているんです。つまり、私たちが納める「保険料」と「税金」で医療費のほとんどがまかなわれているわけですね。医療費をあまり使わない、現役世代にとっては厳しい現実ですよね…

3. 年齢階級別の詳細分析

前回、65歳以上が医療費の60.2%を占めると言いましたが、もう少し詳しく見てみると

  • 0~14歳:2兆6,359億円(5.6%)

  • 15~44歳:5兆7,317億円(12.3%)

  • 45~64歳:10兆2,140億円(21.9%)

  • 65~69歳:3兆8,678億円(8.3%)

  • 70~74歳:6兆286億円(12.9%)

  • 75歳以上:18兆2,187億円(39.0%)

75歳以上の医療費がすごく高いですよね。これは、年を取るほど医療が必要になるということを表しています。近所のおじいちゃん、おばあちゃんのことを思い出してみてください。集会所のように病院に通ってますよね…

4. 地域間格差

都道府県別の1人当たり医療費を見ると、面白い違いが見えてきます。

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