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ばいばい嵐(またね)
嵐が好きだ。
ファンクラブに入っていないし、ライブにも行ったことがないので、ファンだというのはおこがましい。ただ好き、がしっくりくる。
きっかけは子どもの幼稚園のおゆうぎと小学校のダンスで曲が使われたこと。園児が、ひゃくねんさきも~と歌い、卒園の謝恩会でうぉっうぉうおお、ぃえいえいぃぇ~と歌わされ、小学一年生が走り出せ~走り出せーと簡易コピーされた振り付けで踊らされたら、今アイドル界で何が起こっているんだと、一気に関心を向けさせられた。おそらく嵐と同世代の先生方の啓蒙活動により、見事に誘致されたのだった。
私が初めて聴いたアルバムがDream "A" Live。それから5×10で、シングル曲をおさらいし、初めて買ったアルバムが、僕たちのみている風景。これをほんとうによく聴いたし、一番好きなアルバムといえる。
そしてテレビ on airチェックをはじめる。その頃は海外ドラマばかりを観ていたので「はなだん」も知らなかったが、週2~3は嵐かメンバー出演の番組を観るようになった。
そうやって嵐を好きになった。どこが好きかはもはや愚問、言わずもがな、嵐好きな人(ファンの人も)みなさんと同じ、といえば通じるはずだ。ただ5人でいるのをみているだけでいい。
バラエティやドラマをみ、過去のアルバムをレンタルしてiPodをいっぱいにした。武道館に募金を持っていったり、赤坂にコーデ投票にいったり、お台場にローリングコインタワーを観にいったりと、家族も巻き込んだ。
そんなふうに、気づけば10年経った。活動休止を聞いた時は納得した。あくまでも休止ではあるらしいが、一つの区切りとして、いい決断だと思った。
かくして今年のこの状況。でも、嵐のバラエティ番組は工夫され、変わらない温かみを届けてくれた。これもありだとさえ思わせてくれるくらい楽しめた。録りためた映像を今すごく大事におもう。
お正月が祖母の家で過ごせないと知った下の子が、えー!ばーばんちでババ嵐みるのが私のお正月だったのに~、と言った後、2人でハッとしてしまった。
お正月のババ嵐ないじゃん!
確かに今20才未満の子にとって、嵐は生まれた時からいた存在。私たち世代にとっての笑点やサザエさん級なのかも。ひとつの時代が終わるといったら、大袈裟だろうか。
もう歳を重ねて、人との出会いや別れを繰り返してきた私は、おそらく、穏やかに時代の移り変わりを受け入れていく。そして5人は、例えるなら、学校でモテた男子ベスト5で、だいたいの女子には推しがいて、学生じゃなくなっても、集まって昔話をする時には話題に上がり、そのうち、この前恵比寿駅ですれ違ったのー、絶対彼だった!とか、この前表参道で女と腕組んで歩いてたのー、とか、この前伊勢丹で見かけたら赤ちゃん抱っこしてたのー、とか、いつまでも"その後"の動向でキャーキャー盛り上がる存在になってゆくのだろう。
それにしてもね。まだ実感ない。本当はこの先の感情の行き先はまだわからないのですよ。みんなそうでしょ?
ただ好きなだけの私より、嵐さんありがとう。メリークリスマス。そしてお誕生日おめでとう。今夜のVS嵐、楽しみにしてるね。 ばいばい嵐。またね。