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【フランス街レポ】リヨン(Lyon)について独自調査 パート③

2024年6月以降フランスの街を色々回っているので、個人的な印象を自分の記録用として「フランスの街レポート」を残しています。

前回のレポートに引き続きLyonの独自調査、パート3をお送りいたします。Lyonは私が活動拠点として選びこの半年の間で最も長く過ごした街なので3部構成と言う長めのレポートとなっております。一部と二部合わせてお読みいただけると嬉しいので、以下にリンクを貼っておきます。

※作者の実体験、個人的主観と限られた情報源を元に作成するデータです。
あくまで自分の記録用の調査結果です。
と言いながらも、今後フランスに旅行や移住を考えている方、フランスの様々な地域に興味がある方にとって少しでも参考になれば幸いですと言う気持ちもあります。


総合評価

独自の項目に基づきフランス各地を比較する為にレダーチャートを作成しております。

Lyonの総合評価

採点項目について…

  1. 気候:屋外の気候、過ごしやすさ

  2. 公共交通機関:利便性、値段、手段の豊富さなど

  3. 交通安全:信号無視が当たり前なフランスで(横断歩道がある道で)横断する際どれほど注意を払わねばならないか、交通事故の少なさなど

  4. 観光地:観光地の多さ、観光施設の質など

  5. 人情:住民の温かさや親切度合

  6. 日用品物価:「日用品」と記載していますが、日常生活で必要な食品なども込みの物価。スーパーなどの日常で頻繁に利用をする場での買い物しやすさや・お買い得さ。

  7. 治安:外でスマホを出してもビクビクしないでいられるか

  8. 日本人女子20代生きやすさ:正確には「日本人女子20代としての生きやすさ」と言う偏見に満ち溢れた項目。

  9. 景観:建物や公園などの外見的要素。清潔さ以外の街並みの美しさ

  10. 清潔さ:ゴミが散乱していないか

採点について(※あくまで個人の感想。語彙力が欠落しておりすみません。)

  • 0-1:終わってる

  • 2-3:悪い

  • 4:ちょっと悪い

  • 5:普通

  • 6-7:良い

  • 8-9:とても良い

  • 10:すごすぎ

Lyonのスコア

街レポパート1では気候、公共交通機関と交通安全、パート2では観光地、人情と日用品物価について記載しております。本no+eのパート3では残りの項目について詳しく説明して参ります。

治安

【Lyonのスコア:6】

落書きだらけのLyonを代表するオブジェ

自信をもって安全とは言いきれませんが、3大都市の1つとしては比較的安全。
「外でスマホを出してもビクビクしないでいられるか」と言う点に関しては、Lyonに来て最初の3ヵ月は人が多い場所ではスマホを取り出さないように心がけていました。ですが4ヶ月目以降は、慣れてたせいか、一番スリが多くて危ない駅構内でもスマホを取り出し使用する事ができるようになりました。

スマホビクビク観点以外で言うと、皆が口を揃えて立ち寄るべきではないと言うほど治安が悪いエリアが一か所存在します。「La Guillotière」と言うエリアで、Lyon市民以外からも治安が悪い場所として知名度が高いです。知人30代男性曰く「昼夜構わず、一人であろうが大人数であろうが通りたくない場所」だそうです。女性の一人歩きは論外な場所ですが、作者は2回実際La Guillotièreを一人で歩いたことがあります。一回目は昼間に現地調査がてら速足で散策し、二回目は意図せず周辺を散歩していたら夕方ごろに差し掛かってしまい帰宅路に仕方なく通らざる得ない状況になった計2回です。それらを踏まえ、La Guillotièreの感想としては…

  • 昼夜構わず資料用にスマホで写真など撮れない雰囲気(撮るとしても気づかれないスピード感で&スマホが盗難される恐れがあるため)

  • 人と目を合わせたくない・合わせたら終わりな雰囲気

  • 薬物の匂いが充満。薬物の影響か怒鳴り散らす人間も多数

  • 道行く人が威圧感ありまくりで急に接近して来たりする

  • 明るいピンク色の夕暮れ時でも昼間とは段違いに治安が悪化。早歩きでは危険が近づきそなので走って駆け抜けるしかない

La Guillotièreの道を歩くとこのような雰囲気が漂っています。路面電車の駅がLa Guillotière内に存在しますが、この駅で停車した瞬間車内に外の叫び声が聞こえてきたりもします。24時間1分1秒このような状態ではないのですが、なかなか治安が悪い要素が揃いまくっている治安の悪さです。しっかり治安悪いです。
日本で比較するならば、治安が良くないと言われる大阪市西成区の治安より数段悪いです。(大阪市内の例えしか思い浮かばずすみません…)曽麻綾は西成区すれすれに住んでいたので日常的に西成を通っていましたが、La Guillotièreと比べると「西成はなんて穏やかなんだ」と言う印象です。

西成はさておき、Lyonにもそう言った治安が悪い地域が存在しますが、逆に大都市なのに格段と治安が悪いエリアが1か所しかない点は評価に値するのでLyonの治安スコアは普通より良い6にしました。

治安がいいエリアでも看板が一部読めない程度に荒れています

日本人女子20代としての生きやすさ

【Lyonのスコア:4】
先に言うと、この項目を設ける必要性を感じた発端はLyonです。個人の経験なので、全ての日本人女性20代に当てはまるわけではないですし、もしかしたら作者が特殊な経験をしまくっただけかもしれません。

どんな事態に遭遇したか説明する前に、「日本」と「日本人」に対してLyonで感じた事をご紹介します。(※以下Lyon市民に関する特徴は全Lyon市民ではなく、全体的な割合を通して多くのLyon市民から感じた特徴です。決して全員が全員ではない事を念頭に置いて読み進めてください。)

ざっくりしたLyonやLyon市民にとっての「日本」&「日本人」の価値:

  • Lyonは思っていたより日本人人口が少ない?(パリなどと比べると当然格段に少ない…街を歩いていると日常的にはすれ違わない)

  • ↑その為、Lyon市民は日本人事態に希少価値を感じている?

  • そもそもフランス人は日本を愛しすぎているが、特にLyon市民の日本愛が強い

  • 日本への憧れが強く、日本と言う国の理想イメージ図が大分現実とかけ離れている。(夢の国か何かだと思っている?)

  • 漫画やアニメなどの二次元文化愛がめちゃくちゃ強い

  • 漫画やアニメ関連のTシャツを着ている人を見ない日がないくらいLyon市民のオタク率が高い(モール、公園、教会、スーパーなどマジで街中どこにでもいる。毎日最低1人見かける。)

  • 中でも一部のLyon市民は日本人自体がアニメの登場人物みたいな性格の人間だと思っている様子。

  • 「アニメの登場人物=フィクション」なのに、そのフィクション世界の人物像がそのまま日本人に移されている。なので『生きたアニメキャラ』(日本人)に興味津々

もちろんアニメキャラではない、洒落っ気0な私服で日々出歩く人類の一人

既にうすうす問題点は見えてきますよね...?これにより、作者が生きづらさを感じた点:

  • 作者はどうやら外見がLyon市民が思い描く「日本人像」にがっつり当てはまってるせいか、一目で日本人と断定される(服装、髪型、メイクの有無関係なく)

  • 「こんにちは」、「すみません~」、「初めまして」、挨拶より自己紹介より何より先に「(アンタ)日本人だろ!」または「日本人?」が第一声。第一声じゃなくても、第二声は必ず「日本人?」

  • 目撃された場合、どこでもいつでも何をしてる最中でも上記の「日本人確認」の声掛けをされる

  • 声掛けだけで済めばいいがそこそこ長時間絡まれる

  • 私個人に興味や好意があるわけではなく、「日本」に興味と好意がある。私と話したいのではなく「日本人」と話したい。

  • Lyon市民から見て私が一人間と言う感覚は薄いようで、もはや日本『人』ですらなく、『日本』なので、道を歩けば「日本がそこにあるぞー!」みたいな感じで私の人権や人としてのプライバシー等の概念は無いのかもしれない…と思わせる態度をとって来る

  • アニメのヒロインみたいに日本人女子は皆性格も可愛くて大人しいと思っている(から何してもいいと思っているんじゃないかと作者は思ってしまう)

  • 私が「生きたアニメキャラ」では無いと気づくと「日本人ぽくない」とガッカリされたり、激怒される

職場のお客様に日本の事をもっと知りたいからと連絡先の交換を強要されたり、スーパーの買い物中にしつこく付きまとわれたり、アパートの隣人からの呼び名が「Japonaise (日本人女性)!」で遭遇する度日本について質問攻めになったり…今まで生きた26年間でこれほど日常的に日本人の外見に悩まされた半年間はありませんでした。

中でも私が一番悩まされたのがスーパー。日常的に利用する場所で、買い物を終えないとスーパーから出られないので避けずには通れません。時よりこういう事があっても苦にはならなかったと思うのですが、頻度が非常に高い事が嫌でした。スーパーでの買い物中、必ず週に1度以上(多くて週3回)知らないお兄さん、おじさんやおじいさんから声を掛けられました。相手にとっては初めての事で、ただ日本愛を語りたいだけだったとしても、週に何度も同じ類の「日本愛スピーチ」を受けると、流石に聞き手としてのボランティア精神が底をついてしまいます。時間的にもロスが大きいので、本当に急いでいる時は非常に困ります。延々と話しかけられるか、会計レジに行くまでスーパー内を付きまとわれるかされます。

フランスに来た当初の私は日本過剰愛Lyon市民を見分ける能力が備わっていなかったので、声をかけられたら毎回5分から20分前後足止めを食らっていました。ですが、不思議と徐々にただの通行人vs日本過剰愛市民なのか見極め察知する事ができるようになりました。その為、スーパーで日本過剰愛市民が半径5m以内に入ったら、牛乳を買いに乳製品コーナーに向かっていてもUターンして(無駄に歩く事により数分ロスしてでも)逆方向の生鮮食品エリアに全力で逃げていました。それ程に出くわした方が時間を取られる上、買い物カゴに入れている冷蔵や冷凍食品がダメになるので…

安売りコーナーに目を奪われていると大抵不意打ちを食らいます

「無視すればいいじゃん」と思われるかもしれませんが、無視しても変わらないのです。それほど日本への愛が強いせいか、構わず話しかけられ、話し続け、ついて来られます。作者自身も『そもそも出くわさない』以外の対処法に行きつくまでは、様々なパターンで太刀打ちしようとしました。
何の参考にもなりませんが、この半年間実践し続け無駄だった行動を記録として残します。

  • フランス語を話せないふりをする→気にせず英語やフランス語で愛を語られる

  • 英語で応対し日本人の認識を薄めようとする→気にせず英語やフランス語で愛を語られる

  • 日本語で「すみません、急いでいるので」と返事する→超喜ばれ、その後気にせずフランス語で愛を語られる

  • 中国語で返事する→気にせずフランス語で愛を語られる

  • フランス語も英語も日本語も話さないふりをし、言葉すら発さず「ん...あぅ...うーん」みたいな音だけ返す→気にせずフランス語で愛を語られる

  • 「急いでるんで」と逃げる→気にせず付いて着てフランス語で愛を語られる

  • 聞こえていないふりをする→気にせずフランス語で愛を語られる

  • 威圧感たっぷりでガン無視する→気にせずフランス語で愛を語られる

  • フランス生まれのフランス人のふりをする→構わずフランス語で愛を語られる

  • カナダ人だと言う→「でも日本の血入ってるでしょ!僕日本大好きで日本に行きたいと思ってるんだぁ…(以下略)」

  • 中国人だと言う→「でもめちゃくちゃ日本人っぽいね!僕日本大好きで日本に行きたいと思ってるんだぁ…(以下略)」

  • 日本人じゃないと言う→「でもめちゃくちゃ日本人っぽ(以下略)」

  • 「日本嫌いです」と言う→「めちゃくちゃ日本人っぽいのに!?(笑)僕日本大好きで…(以下略)」

バカバカしいですよね?書いていてバカバカしくなります。結論、こちらがどんな手を打っても日本への愛をぶつけて来られます。アホな行動記録はさておき、私の日本過剰愛市民察知センサーが感度良好になってからは少々生きやすくはなりました。

残念ながらLyonで20代日本人女性と知り合いこの点について答え合わせすることができませんでした。ただ、作者は単独行動が多い点も高頻度で声を掛けられる原因の1つだったと推測します。(フランス人の友達と一緒に歩いていても日本過剰愛市民から話しかけられましたが…。)
個人的にこの項目のスコアをもっと低くしたい気持ちもありますが、悪意を持った人種差別などはあまり感じなかった点は高評価です。
以上の点から、Lyonでの日本人女子20代としての生きやすさスコアは低めですが悪くはない4です。

パート③まとめ…

目次を見た時点でお気づきの方もいらっしゃったと思いますが、すみません、パート3ではリヨン街レポ完結しませんでした。そんなパート3をざっくりまとめると…

  • 治安:大都市としては悪くはない。

  • 日本人女子20代としての生きやすさ:大阪に住んでいた曽麻綾の何1000倍も顔指されるのはちょっとしんどい

パート4で必ず終わります。
ただの愚痴と思えるような文章が長くなりましたが、パート4は打って変わってレダーチャートで満点をマークしてる項目についてリポートする予定です。
以上、独自の経験と目のみに基づく街レポートでした。

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