サッカー選手を引退してから
Facebookやinstagramなどでは短文で表面上の事しか語れないのでここに記していくことにした。今僕ははドバイにいる。
小学校3年生からサッカーを始めて34歳になるまでかれこれ25年サッカーボールと一緒に毎日を過ごしてきた。引退する年、僕には確固たる目標がなかった。目標を目指せなかったと言った方が正しいかもしれない。
ずっとヨーロッパのサッカーに憧れを持ち、いつかCLに出てやる!と野心を持って選手をしてきた。小学校高校大学プロと誰よりも練習してきた自信もある。
ナイターの電気が消されるまでギリギリまで残って練習をしてきたし、これといって秀でた才能があるわけじゃなかったのでとにかく練習する事でしか残ってこれなかった。常に自分より上手い存在がいてそうする事でしか自分を保って入れなかった。そうしてなければとっくに高校生あたりでサッカーを辞めていただろう。
ずっとそんな感じで続けてきたサッカー人生もベテランの域に入り、ヨーロッパにチャレンジするもこれといった結果を残せなかった。
そして神戸で引退する年の自分は何を目標にサッカーをしていたのだろう。少しでもサッカーを続けるため?年俸を維持して家族の生活を守るため?
いずれの目標にしてもその目標は当初の目標とは違っていた。それが良いとも悪いとも言わない、ベテランになったら自ずと目標は変わるのだからしょうがないのことではあるからだ。
でも自分の性に合っていなかった気がする。きっとまだ神戸をやめた後でもチームはあったかもしれないが俺は引退することを決めた。
その時目標に決めたのはサッカー選手を引退した選手の中で誰よりも成功する!今活躍しているメッシやロナウドよりも稼いでやる!を目標にした。大きい目標に向かう事以上にワクワクすることは無い。もちろん辞める時の不安もあったがやるしか無い。
最近引退しそうな選手からの相談が増えた。新しいスタートを切る時は誰だって不安だ。でもその先に続く道をどう創るかは自分の考え方次第だ。
賢いとか、実績とか、サッカー選手だったかどうかなんて関係ない。自分の夢は自分のものだし他の誰かが決めることではない。
失敗を恐れて過去に生きるか、失敗しても失敗しても成功の可能性を探り続け成功するまで継続するかは目標を掲げポジティブに前に進むか、そこで歩みを止めるかの2択だと思う。
俺は未来を生きたい。
人間の人生なんて80、90年。たったそれだけだ。いずれ死ぬ。これからサッカー選手を辞める人、辞めた人、これからサッカーを始めてプロを目指す人。引退後の人生を恐ることはない。今までサッカーをやってきた時と同じようにただひたすらボールを追うのと同じように生きて行けばいい。きっとみんな成功できる何かを持っている。
俺もその不安と戦いながら成功するまで戦うつもりだ。
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