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ベネズエラ地誌 カラカスについて

概要

カラカスはベネズエラを代表する都市で、かつ同国の首都である。1567年にスペイン人が街を建設した事にはじまり、この地に住んでいた先住民であるカラカス族にちなんで命名された。現在の人口はおよそ500万人であるとされている。

産業

首都であることから、数々の産業が存在する。が、まずは中心であるサービス業から見てみよう。最も広く知られていることは、ベネズエラ石油公社(PDVSA)とカラカス証券取引所が位置することである。

PDVSA

PDVSA社は国営企業であり、1976年の石油国有化を経て設立された。業務は石油及び天然ガスの探査や精製、輸出などを中心としている。プラスチック製造などの他事業や子会社、会社の課題などについては、今後ベネズエラにおける公民で詳しく扱うことにする。

観光業

サービス業のうち観光業も行っているが、目立った成果は出ていない。要因として、鉄道など交通手段が限られていることが定説として示されている他、よく見られる「治安が不安定だ」というイメージも付きまとっているためであるとされる。それらへの対応策として近年、観光省はホテルインフラへの投資を始めているようだ。

工業

東部の山沿いを中心に数々の工場が位置する。繊維、皮革、家具、セメント、食品に鉄…木材など種類も豊富である。また、地下資源も豊富であり石油を始め、鉄や金、銅なども採れるため、それらの加工も盛んである。加えて、カラカスを流れるグアイレ川において水力発電も盛んであり、それを利用したアルミニウム製造も行われている(いわゆる電力志向型)。

農業

カラカスにおいて農業はあまりメインでは無いが、チャベス司令官の指導のもと、野菜農園の開発が行われた。カラカスは高温多湿なため、キャベツなどの野菜が主に栽培されている。

周辺地理

中心は東西に長いカラカス盆地に位置する。その形上、カラカスは横に長く広がって存在している。また、首都であるため人口が増加傾向にあり、それらを解決するために山に住宅地が建設された。しかし、北部のバルガス州との境目にはアビラ山が存在しており、国立公園に指定されているため政府によって素晴らしい制限がなされています。

水源

カラカスの主な水源はグアイレ川で、市内を流れてトゥイ川に注ぐ。この川は灌漑農業のほか、カマタグア貯水池などに利用され、カラカスにとって無くてはならない存在である。

他にも、市内では時折地震が発生し、それが歴史に大きな影響を与えたこともあった(独立戦争時など)。
地質学的にはカラカスはカリブ海の他の地域と同様に後期白亜紀に土地が変化し形成されたとしている。(カラカスは主に変成岩の上に位置している)

教育


ベネズエラ中央大学

この大学は1721年に設立された公立大学であって、ベネズエラ最古の大学である。キャンパスは建築家であるジャヌエバによって建設され、2000年にはユネスコに登録された

シモン・ボリバル大学

この大学は科学とテクノロジーに重点を置く公立大学です。アドリアナ・サレルノやコレイ・コリーナなどの有名な人々を数々輩出した。

他にも偉大なチャベス司令官を輩出したボリバル軍事大学やカラカス国立実験大学など数々の名門校が集まる。

輸送

カラカス地下鉄

カラカス地下鉄は1983年から運行を開始し、4路線と47駅を有しており、さらに10駅の建設が予定されている。また、ミランダ州を始めとする周辺の州とも接続されている。ちなみに、この鉄道の大多数はCAmetroによって運営されている。

バス・カラカス

バス・カラカスはリベルタドール自治体の一部地域を結ぶ輸送システムである。2012年に運行開始した。メリダ州などの他州の交通システムを手本にしたものとされている。

メトロケーブル

メトロケーブルはカラカスメトロに統合されたケーブルカーであり、元々はカラカスの山岳地帯に住む住民が速く、安全に移動できる目的で設置された。

対外関係

1982年にイベロアメリカ首都連合に加盟している。
また、カラカスは以下の都市と姉妹都市である
スペイン:
ア・コルーニャ
マドリード
アヘデ など
アメリカ:
ホノルル
ニューオーリンズ など
イラン:
テヘラン
ドミニカ共和国:
サントドミンゴ
など

次回は他の首都圏の州を詳しく見ていく

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